空を高く感じると不思議に弦楽器が恋しくなる。ヴェルレーヌの詩の如くバイオリンのみか、チェロ、ヴィオラと、厚みのある重低音が身体ばかりか詩人気取りの心まで揺すってくれる。
弾き手のことを酔っぱらいと訳すこともできるフィドルは、バイオリンのこと。弦を弓でこするその右腕の所作が千鳥足に見えるところから来ている。これまで多くのフィドラーを聴いてきた。ロバート・アルトマン監督の「ナッシュビル」を観てた時、バックで演奏するバッサ・クレメンツ本人を見た時は涙が出たものだ。1ドルが360円だった70年代、Bluegrassは本当に遠い世界の音楽だったのだ。「ジェントル・オン・マイ・マインド」とくればグレン・キャンベルだが、その作曲者ジョン・ハートフォードも温かいフィドルを聴かせてくれた。最近のお気に入りは、Rickie Simpkins。トニー・ライスのユニットで冴えたバイオリンを弾く人だ。トニー・ライスのヴォーカルはクールだが、まさにハイロンサムそのもの。リリカルで孤独の影がにじみ出る歌いっぷり。Rickieのフィドルが抑えた音色でさらに深みを出す。秋の音色だ。再生ボタンをクリックして欲しい。こんな曲を携帯で聴きながらオヤジはペダルを漕いでいる。
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