hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

タイ風レッドカレー

2006-06-28 23:20:47 | 食・レシピ

 梅雨は開けない。日中30度に達するかという暑さにバテたという方が多い。お隣のシェフ、ヴェル・ヴァーグ・ヴィアンフェさんからメールが入った。授業中では、いう配慮からである。

本日非常に暑く、食欲も減退・・・・
っで、タイ風レッドカレー作りました。食べますか?
体調保持の為に沢山は食べれませんケド・・・(劇辛ですので)

 もちろん、いただきますとも、と速攻で返信。それが写真だ。Thailand_red_curry 海老、烏賊、蛸と、海の幸がふんだんに盛り込まれている。

「量が少ないと思われるでしょうけど、ほんの一口をお口に入れてから召し上がってください。これだけの量でも汗が噴出しますよ」

 シェフのアドバイスがぼくの命を救った。ほんの一口で燃えるようだ。これをガバーッとかき込んでいたら死ぬに違いない。しかし、旨い。後を引くどころでない、自重しつつもスプーンが止まらないのには困った。たちまち額に汗が浮かぶ。胃袋は赤道直下状態である。ぢ主であることなぞすっかり忘れ完食する。

 お世辞抜きで、この夏、お勧めである。ただし、

激辛平っちゃら

という人に限る。玉の汗が噴出し、猛暑も忘れると、請け合おう。後から運んでくれたレモングラス・ティーが爽やかだったこと、これも絶妙のハーモニーである。ハマる、ハマる。

 魔法のじゅうたんさんのブログにある通り、この度、教室の女性陣が集い、そのヴェル・ヴァーグ・ヴィアンフェのシェフを講師に招き、料理講習会を催す運びとなった。仕掛け人は、魔法のじゅうたんさんとそのお友だちである。日時の設定、内容の精査等、惜しみなく骨を折ってくれた。当クラブ内部活ということで窓口は教室になる。面白いのは、参加者はほとんどの方が初対面になるということ。しかも不思議なことに、それでもこうした催しがある度、和気藹々(あいあい)の雰囲気が醸し出される。皆さん、社交の達人揃いである。


おもちゃ

2006-06-27 22:40:59 | 音楽

 最近、娘のおもちゃになっている気がしてならない。

 食後テレビを眺めていると、毛抜きを持った彼女が近寄って来て、ぼくの眉毛の白いのだけを抜きたがる。

「お爺さんみたいで鬱陶しいっショ」

そろそろ北海道の訛りだって直してよい頃だが…。それと、ぼくは爺さんでケッコウだし、第一、痛いのは嫌だ。

 ナンノカンノと言いながら、それでもお構いなしに続けるのは、誰に似たのか。

「痛えっ!」

少しでも声を上げようものなら、

「またぁ、大げさなぁ~!」

痛いのはぼくであるし、文句を言おうとすると、

「今どき、娘に構ってもらえる父親は居らんよ」

と恩にきせる。

「ハァーッ…。」

 昨夜のこと、それも深夜だ。寝こすっていたぼくは、チクッとする痛みに目が覚めた…、気がする。寝ぼけた状態ながら、直ぐ傍で娘の声らしいものを聞いた気がした。

「痛いのは気のせい。みんな夢やんなぁ」
「そうかぁ、夢かあ…」

で、そのまま誘導されるように、まどろんだようだ。

 今朝起きたら枕元に毛抜きが転がっていた。夢ばかりとは思えんのだが…。

 この6月、ニコール・キッドマンと結婚したばかりのカントリー歌手、キース・アーバンの歌を聴いてみた。正しく言うと、このサイトで視聴だけしてみた。アラン・ジャクソンを初めて聴いた時のような感動はないし、マーク・チェスナットに触れた瞬間の衝撃もない。多彩なジャンルの作品に挑戦し、その芸域の広さに目を見張るニコールだが、男を見る目は疑わしい。同じカントリー歌手のライル・ラベットとジュリア・ロバーツみたいにならないことを祈りたい。


Take it easy

2006-06-18 20:34:58 | 音楽

 ただの波乗り人という範疇だけでは括れないと、以前にも書いたいい波ノリノリ!さんが、

「卒業記念に」

と言って、レザ-クラフトのマウスパッドと小物いれを届けてくれた。Mousepad01 氏の手作りである。

 出来の良くない写真で彼には申し訳ないのだが、実物の方が皮の色合いは美しい。

「この人が…」

と言っては失礼なのだが、繊細な感性に恵まれた男性だと思う。それはブログを読んでもらえば分かる。

 その後訪れたバアバさんもびっくりされた。

「ネームが入ってますねぇ!」

確かに西部劇で見られるようなクラシックな書体で教室の名前が刻まれている。派手ではなくさりげない彫がしゃれている。Mousepad02 皮物といえば財布と靴ぐらいしか持てないぼくだが、皮独特の風合い、さわり心地から、レザーの魅力に引き込まれそうだ。もちろん光学式マウスにも適切に反応してくれるし、サイズも小さすぎず、ぼくのようなラフな使用者にも耐える丈夫さも申し分ない。美しいばかりでなく、立派に道具の役目を担ってくれている。モノづくりの達人がパソコンとのコラボレーションでこれから何を産み出してくれるだろうと期待も大きい。

 蛇足ながら、ブログにあるアジアン家具の自作については、材料は彼の勤務先、株式会社モリ京ですべて調達したと補足しておこう。

 サーファーの彼にインスパイアされ今日のBGMはピーチボーイズをと思ったのだが、イーグルスになった。国府の浜から見たらお迎えのアメリカ西海岸の匂いが欲しかったからだ。有名な「ホテル・カリフォルニア」よりも、「Take it easy(テイク・イット・イージー )」がピッタリはまる今日の気分だ。

 父の日である。バアバのエプロンを熟読するうちに、ここまで体温の伝わる距離感で子どもらと接触していただろうかとの自戒にとらわれている。子らとの印象深いシーンの数々に思いを寄せる日なのだ、今日という日は。


中村愛之写真集「志摩の猫」

2006-06-15 23:50:59 | ブログ

Shimaneko  阿児町神明在住のアマチュア・カメラマン、中村愛之さんが、写真集「志摩の猫」を自費出版された。この5年ほど志摩半島各地を巡って撮り貯めたモノクロ写真の集大成だ。

 伊勢志摩の風土に根ざして強(したた)かに活きる猫たちは、もちろん氏のライフワークたるテーマだが、志摩半島の風景の中に見事に活写されている。

 それにしても、猫たちの小憎らしいまでの傍若無人さよ。氏が撮影する猫たちは、変幻自在、融通無碍、縦横無尽…という表現がぴったりで、可愛らしさはいささか影を潜めている。愛猫家たちが求める写真集とはあきらかに毛色が違う点だ。しかし、漁師さん、お百姓さんたちと絶妙に共生している彼らの姿は、どことなく愛嬌があり、なぜか憎めない。猫を当然のように受け入れた生活が生み出すゆとりなのか。人々は志摩の自然がもたらす恵みを猫と分かち、猫たちはさりげなく美しい光景のなかに解け込んでいる。微笑ましく、麗しい姿である。

Shimanekommihiraki 私たち、志摩の人間からしたら見慣れた光景かも知れない。そこに猫を配置するだけで、たちまち異なる景色に変わる。たとえば港で大量の魚が水揚げされるや大漁の喜びは猫たちにも伝わる。ほら、新たなドラマの始まりだ。この瞬間こそ中村さんシャッターチャンスであり、猫たちに寄せる思い入れが我々に伝わる時なのだ。

「猫ってね、縛れないんですよ。人間の思惑を超越した世界に住んでいるんですね。そこが面白いし、惹かれるんです。」

と、なぜ、犬ではなくて猫なのかを尋ねたぼくに、中村さんは語ってくれたことがある。

 実は、氏より、ぼくは奥さんとのお付き合いの方が長い。犯罪的とさえ言える年齢差のご夫婦で、奥さんはいつもご主人を立て、寄り添うようにして付き従っている。その姿は羨ましさを通り越して見とれるばかりなのだが、ハタと気づいたことがある。

「そうかぁ、S美さんは犬型だとばかり思っていたが、実は猫のようにヤンチャやったんや!」

 この写真集は定価は3,300円(郵送料込み)だが、残念ながら書店では求められない。下記まで、電話かファクシミリで問い合わせて欲しい。もちろん、教室でも受付は可能である。

Tel & Fax (0599)43-5469
中村愛之(なかむらあいし)


ナチュラル・ハイ

2006-06-14 23:44:17 | 音楽

 こんな会話で始まる今日この頃。

「日本、負けましたね」

 そうなんさ。瞬く間に3失点とは、アハッ! テレビの前で動けなかったもんなぁ。

「ジーコジャパンってジャイアンツのようなもんやね」

 ぼくの言葉はさらに相手をムカつかせたようだ。怒らせ上手なぼく。

 先制点を入れても安心できないのが巨人ファン。逆にリードされた途端にチャンネルを変えてしまう。我々タイガース・ファンとなると、チト違う。2、3点リードを許そうと、テレビに噛り付いて、

「ソロソロ引っくり返すかなぁ…」

スランプとはいえ今岡の出番を心待ちにしている。いやあ辛抱強いものだ。

 故障でも久保を入れておけば、唯一のポイントゲッターである、相手は必ずマークする。シュートする必要なんかない。陽動作戦要員としてひたすら相手をかく乱させればよかったのでは。ぼくが監督を引き受けなかったばかりに、皆には辛い思いをさせた。

 と、まあ半分は本気だ。

 しかし、これだけは言いたい。リードされようが、かき回されようが、いったん応援すると決めたなら、最後まで眼(まなこ)を開けて、ジーコジャパンを支えるのが我々の役目だ。目を背けず、しっかり応援するのである。これが阪神ファン流の支援だ。動揺してはなるまい。

  今日のBGMは、マール・ハガードの「ナチュラル・ハイ」。1980年代のヒット曲だ。彼は、極貧に育ち、何度も刑務所を往復するといった過去を持つ。枯れた渋さの魅力。おそらく世界一美声の持ち主ではなかろうか。静かにかみ締める。


コシハラって波のサイズ?

2006-06-12 19:33:40 | ブログ

 今はママ業に専念してるM嬢のOL時代のこと。夜明けとともに家を出て、ひとしきりサーフィンを楽しんで、それから伊勢まで出勤していると聞いて驚いたことがある。

 びっくりしたのは、およそスポーツとは縁がない深窓の令嬢と思い込んでいたから…、ばかりではない。町には隠れたアスリートたちがゴロゴロしていて、嬉々として楽しみ、黙々と打ち込んでいるという知られざる事実にである。

 確かに、海辺に育ち、子どもの頃から泳ぎは達者な人が多い。それに、サーフィンで有名なスポットにも恵まれている。よほどいい指導者がいるのだと思う。

 これだけ海を身近に感じる環境の中で、競泳で、しかも五輪に出場できるほどの有力な、地元出身の選手というのは聞いたことがない。競泳選手はプールが作るのかも知れない。それに引き換えサーフィンだが、都会から来る人のスポーツとして位置づけられていた初期からみると、いつの間にか地元の青年たちを巻き込み、虜にし、若者のスポーツとして高い人気を得ている。競技の魅力もさることながら、その面白さを伝える人材が豊かだったのではなかろうか。

 我が家でも、夜勤明けをものともせず、いそいそとボードを車に運ぶ長男の姿を見受けるし、次男だってショッチュウ携帯で波の高さを聞いている。付いてこうとするぼくに返す、言い草が気に入らない。

「父さんは年齢的に無理やから、無茶せんと家に居りない!」

 で、もっぱらネットサーフィンでモモ・ムネの女性にうつつを抜かすことになる。

 さて、都会育ちの青年は考えた。

「往復の時間と労力がもったいない。毎日どころか、毎朝毎晩、波乗りができる方法はないものか」

 彼が考え抜いた究極の選択は、

「地元に住み、地元に就職する」

であった。そして、お嫁にしたいと願う彼女を説得した。かくして、頭にコンテンツのいっぱい詰まった彼は、週に一度、ぼくの隣でEXCELに励んでいる訳だ。寡黙、真面目で、ひたむきな好青年は何かとぼくに影響を与えてくれる。その彼がブログを発信した。

いい波ノリノリ!

 サーフィンというキーワードだけではくくれない、豊かな男の日常だ。


ちょっとしたこと

2006-06-09 23:59:20 | 音楽

 追われるように仕事に没頭している。珍しく…、という枕は付けないように。晩飯をスキップしたのを忘れるほどである。

 明日は、靴のタケウチさんが鵜方ファミリープラザに移転オープンだ。明朝のチラシをご注目と言ってみるテストだ。

10~30%Off
店内お買い得品満載!!

 父の日も近いなあ…、と、これは、独り言。

 ちょうど合間に、お隣のシェフ、ヴェル・ヴァーグ・ヴィアンフェさんだ、にちょっとしたことを頼まれ、チョイチョイと手伝った。そしたら、

「ほんのチョコッとですけどぉ…」

と、差し入れをいただいた。それが写真だ。20060609

 ほんとうに、ほんのチョットのことに、豚汁とサンドウィッチのお礼だ。シェフの賄い料理だから、メニューにはない。裏メニューというやつか。フレンチのシェフなのに和食だって絶品で、ぼくを労わってくれて塩味控えめだ。すこぶる美味である。ひょっとして、これって、エビで鯛を釣ったの? 申し訳ない気がしてならない…と、しおらしい。

 ところで、印刷中に紙が噛んでしまい、大変な目にあった。こんな時、いったん電源を落としてから詰まった紙を取り去ろう。ちょっとしたことだけど、安全のためだ。

原因は、湿気だ

 梅雨に向かうこの時期、印刷前に紙をよく捌(さば)いて、間に空気を送っておこう。些細なことだけど、余分なストレスから回避できる。


志摩市の医療危機

2006-06-08 23:36:07 | ブログ

 かって拙ブログにおいて、自分の住む町に総合病院があるという僥倖(ぎょうこう)について書いた。

2005年10月14日 (金)
この町に生まれてよかったこと
2006年2月28日 (火)
私財を投げ打って…

 なぜ幸せではなく僥倖と表現するかというと、その成り立ちが極めてきわどかったからである。僥倖とは、

思いがけない幸い。偶然に得る幸運

の意である。

 大正末期から昭和初期にかけ、充実した医療機関が欲しいという悲願は地域全体の切なるもだった。それを可能にしたのは、私財を投げ打ってでも果たしたいという固い意志を持った方々が存在し、挫(くじ)けることなく全うしてくれたおかげなのだ。綱渡りのような出来事だ。

 その三重県立志摩病院に異変が起きている。

産科の廃止が決定しそう

なのである。

 ブログohgiの我おもう続・我おもうが詳しい。

 地域あげて反対署名活動を展開したのは言うまでもない。

 だが、たとえ決定したからといってあきらめるべきではないし、署名したからそれで終わりでもない。今後も、いやこれからこそが正念場だ。ぼくたちの切実な声を関係機関に訴え続けるべきである。

 ネット時代である。三重県の公式ページには、「あなたの声が新しい三重を創ります」という、「県民の声」のページがある。ここにできるだけ多くの人に書き込んで欲しい。また、三重大学への訴えも忘れてはいけない。大学の公式サイトの下部に「お問い合わせ」のアイコンがある。クリックすれば、「ご意見・ご感想・ご質問」の記入フォームが開く。

志摩から産科を撤退させないで
の声を多く寄せようではないか。

 毎日新聞の、「三重大医学部:産科医「山田赤十字」に集約 県立志摩病院に打診 /三重」記事を読んで感じたのだが、山田赤十字病院がそもそもの根っこのような気がしてならない。

 集約という形をとらず、これまでのような分散型が、伊勢志摩においては立地上もっとも望ましいという意見を、日赤にも忘れずに届けたい(電話もしくは書簡でしか駄目なようだ)。タウンページを見る限り、伊勢(周辺も含め)には、個人の産婦人科・産院が10近くあり、志摩は0なのだ。この現実を恐怖心をもってアピールしたい。訴えは継続しなければならないし、多くの声が必要だ。


歩く速度で

2006-06-05 21:12:06 | 音楽

 歩くようになって、車なら見過ごしがちなことが詳細に見えてくる。歩く速度が自分の脳とシンクロする。

 近鉄鵜方駅周辺が様変わりしていることに驚く。子どものころに遊び場としていた路地がもう見つからない。

「この角を曲がれば…」

という予断がことごとく裏切られる。風景がそうだ。記憶にあるデテールが微妙にずれ、姿を変えている。失われたぼくの景色を甦らせようとしても無理なのだ。記憶も、現実も喪失し、見知らぬ旅人の自分が居る。正しくいうと、浦島太郎なのだ。

 地球が回るに連れ、町は進化し、現在進行形で変化しているのだが、懐かしい人たちは変わらない。あの笑顔、あの声はそのままだが、子どもらは成長し、大人たちはそれなりに年喰っている…。

 靴のタケウチさんが、元の古巣、鵜方ファミリープラザに移転するというので、開店準備の邪魔をしてきた。以前のお店+以前のお土産やさん=新店舗の広さである。ゆとりがあるから、見やすくて、歩きやすい。目下陳列のため段ボールが塞いでいるが、心地よい空間だ。懐かしいリーガルやマドラスのディスプレイ台を見つけた。レディースだって、ファッショナブルな定番、ブランド物が目につく。おしゃれ度もアップしている。

Takeuchi  ぼくの視点で気づいたことが2点ほどあって…。

 中央に靴のリペア(修理)コーナーが配置され、このお店のもっとも得意とする分野が前面に出ている。しっかり使い込まれた修理機械が奥のブースに控えている。もともと社長は機械いじりが好きで、オーディオ機器なんかも自らの手で分解修理していた。ぼくのように外した螺子を余すことなく、きちんと復元されていたっけ。暮れにタッセル・スリッポンを捨てたことを思い出した。悔やまれてならない。

 それと、シューフィッターの資格(父子とも有資格者)を活かした店づくりで、ゆったりと相談できるスペースがある。靴を脱いで裸足のお付き合いだ。名づけて「靴と足の科学研究所」。足に合う靴を見つけるのは当たり前、さらに選ぶ靴によって健康をもたらそうというアグレッシブな発想はこのお店ならではである。といっても構えることなく、"まちの靴屋さん”に立ち寄るといった気軽な感じで、上手に利用したい。

 社長の作業場での仕事ぶりをスナップしたが、帽子に思わず笑った。なんと20年前に一緒に買ったもの。息子さんと社長、ぼくらは早朝野球のチームメートだったのだ。

 新装開店は6月10日(土曜日)。

靴のタケウチのHPへはここをクリック

 酔ってなくても、この辺りを散歩すると帰りに寄りたくなる店がある。それが、おとやだ。ネタが新鮮だから、美味い鮨が食えるのは当然としても、和食全般、美味しくて、量があって、リーズナブルと、評判のお店である。大将独特の喋りを肴に一献かたむけるのもよし、ガバガバ喰らうのもまた一興なのだ。予約客で立て込んでいる中、愛想のいいスタッフの気持ちの良いサービスぶりに見とれながら、選んだのはデラ巻きと呼ぶ、デラックス太巻き、1,575円なり。Otoya ボリュームがあるが、

「まあ、食べてみやんせ」

と言いたい。大将の鵜方弁が当方に感染している。

 教訓。歩くと腹が減り、ますます食べてしまうじゃんかい。


達彦萌え…純情きらり

2006-06-02 23:20:56 | テレビ番組

 教室におけるマイ・ブームといえば、

「達彦さん萌え~っ!」

である。

 外でもないNHK朝の連続小説、「純情きらり」の話である。福士誠治さん扮する松井達彦がカッコイイともっぱらの評判なのである。ドラマの目利き、火曜夜の淑女コンビからぼくの娘にいたるまで、評価は高い。ぼくはと言えば、劇団ひとりに一票入れ、さもなくば杉冬吾役の西島秀俊さんがよいと思っていたのだが、女心は分からない。

 幾分峠を過ぎたきらいがあり、ここんとこ高視聴率から見放されていた朝連のなかでも、この「純情きらり」は文句なく面白いと思う。視聴率がどんなだか知らないが、もし低かったら

「信じられない」

と首を傾げるし、

「視聴率なんて当てにナラン」

と憤慨するしかない。

 面白さのキーは、先ずジャズではなかろうか。随所に挿入されるジャズシーン、譬えワンフレーズであっても、いい音なのだ。アレンジが際立っている、というか、いかにもジャズっぽく、しかも分かりやすい形で演奏される。それがこのドラマのトーンにぴったりハマっている。

 それと、ドラマのツボがきちんと押さえられている。起伏があるドラマで、伏線もよく効いているし、視聴者が期待する展開に程よく納まり、カタルシスがある。

 ドラマのメリハリといえば、同じNHKの「チャングムの誓い」に譬えてみる(乱暴な話であるが…)。先ほど触れた、人気の高い達彦はミン・ジョンホではなかろうか。その伝でいけば、ハン・サングンに相当するのは、父、源一郎であり、姉、杏子であり、師となる西園寺公麿である。敵役を務めるチェ・サングン、ここがこのドラマの妙なのだが、に匹敵するのは、時に、姉、笛子であり、山長のおかみのかねさんであり、桜子を排斥しようとする音大生の少女であったりと、日替わりなのだ。ここが最大のポイントと思われる。また、今後、ヒロインにプレッシャーをかけ、ぼくたちをハラハラさせる最大の悪役は、戦争が迫りくる"時代"そのものであることにも要注意だ。それと、チャングムで息を抜けたのは、ドラマ成功の最大の功労者、カン・ドック夫妻であったと評価するのは僕だけではあるまい。このドラマにおいても、箸休めというか、狂言回しに徹してくれ、楽しませてせてくれるのが、叔母の磯であり、祖父、徳治郎(Good Job!)だと思う。

 朝のドラマが暗いとまるでその一日の始まりが憂鬱になりがちだが、亡くなった母役の竹下景子さんのナレーションが柔らかく包み込んで癒してくれる。こんなホスピタリティが隠し味として効いている。

 

「達彦は韓流スターのダレソレに雰囲気が似てる…」

だとか、話題がつきないのだが、それらは詳しい方に譲るとして、明日のBSの一括再放送を録画するように娘から頼まれたことを果たすべく今夜は早仕舞いだ。