台風が通り過ぎて、見上げるとすっかり秋の空である。高い空に届く訳もないが、大きく伸びをする。今、あくびをすれば、口からお尻へとまったくニコチンとタールに汚染されていない空気が通り抜ける…はずである。さらにまだ完璧とは言えぬだろうが、煤がこびりついていた内臓だって浄化されていると信じたい。
今日で禁煙、まるっと一年を迎えた。
一日一日が過ぎて行くことをこんなに強く意識し、自己記録の更新に努めた日々は第三者から見れば意味のないことに思えるだろうが、本人はいたってマジ。律儀に、まじめに刻んできたものがある。
まだ、トランジットだから安心はできないが…何故って
今一番欲しいものは?
と訊かれたなら躊躇うことなく、
「ショートホープ、1っ本!」
と答えてしまう自分がいるのだから…、それでも継続こそ力であると確信めいたものが生まれている。
我が子らにのせられ、支えられ、励まされて来た。心底から感謝するのは、この自分が続けられていることが奇跡に思えるからである。
産まれてこの方、思えば、両親を筆頭に多くの人の期待や信頼を裏切ってきた。こういうのを取り柄とは呼ばぬし、寧ろ隠さねばならない事柄だが、ちょっとした反撃をしたつもりになっている。さらに続けようと思う。
清崎博文楽アトリエを訪問した。本来ならHPのリンクを貼るのだけど、突然、先生のページが消えてしまったという。で、それが訪問の理由。原因は直ちに解明できたのだけど、手続きの問題で今すぐの復刻は無理。でも、間をおかずに復活予定なのでしばしお待ちいただきたい。
そんな訳で、復旧は明日以降として、新作の手品を拝見することになった。今日か明日には完成という、湯気が立つ直前である。きわどいタイミングで見せてもらえたが、1対1で拝見する観客の側はいささか照れくさい。演者は騙し上手だからそこは堂々としたものだ。
お題は「迷宮美術館」。ピカソの絵画が主役である。ピカソといえばドラ・マールがピンと来るが、ネタバレは失礼なので、皆さんとご一緒に本番を迎えたいと思った次第。女の涙はグッと来るのである。
マジェスティック 特別版 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2003-12-06 |
記憶喪失というシチュエーション、漫画やドラマでしか知らないが現実ではどうなんだろう。ぼくの周りでそういった事態に至った人っていない…と思う。
実際、記憶を失うと一口に言うが、英会話に堪能な人はその会話力まで喪失するのだろうか。また、ピアノを弾ける人がキオクソーシツと同時に弾けなくなってしまうのだろうか。どこからどこまで、いつからいつまで記憶がなくなるものなんだろう。単純な疑問がいくつも沸いてくる。
「ここはどこ、わたしはだれ?」
といった理解だけでは済まない複雑な「?」がありそうだ。
第2次大戦直後のこと、ヨーロッパ戦線で戦士したはずの青年が海岸に漂着したところを散歩中の老人に発見される。その青年とは町のヒーロー、幼少からみんなのリーダーで誰からも慕われ尊敬を集めていたから、町全体が歓びに沸いたが、実は、その青年、記憶を失くしていたのだ。息子の戦死の報にすっかり萎れていた父親は元気を取り戻し、自ら所有する映画館(荒れるに任せていた)を復興させようと決意する。町の有志の協力を得て立派に立ち上がったシアターの名が「マジェスティック(威風堂々)」。そう今お話している映画のタイトルである。
「な~んだ、映画の話かぁ」
と、白けないで最後まで読んで欲しい。町のひとびとのなかには率直に喜ぶ人が大半だが、キオクソーシツなんて聞いたことないと疑問を覚える人だっている。折りしも彼の恋人(復員後の結婚を約束していた)が彼の生還を聞き帰省したばかり、彼女に本物か確かめさせようと画策する。
まあ、このあたりがハラハラドキドキ。観客は既に彼の存在を知っているのだが、それでもドキドキ感が高まるのは何故なんだろう。それはきっと共犯意識? だって、町の人たちみんな好い人ばかりでとても素敵なんだ。だから、がっかりさせたくない気持ちが強まる。
映画館の売店を担当する老嬢、昔、小学校の先生だった人で復員して来た彼、ルークを教えたこともある。歓迎のセレモニーの席で、
「あなたにピアノを教えたのは私よ、あなたは優秀な生徒でリストを上手に弾いたじゃない。」
こんな空気を読めないオバちゃんっているもんだが、スリル満点だ。
「果たして彼ってピアノを弾けるの?」
自分自身が弾けたらどうってことないんだろうが、自分が弾けないだけに、さらにドキドキが激しくなる。
ネタバレは禁じ手だと思うのでここらで切り上げる。ぼくが面白かったのはまさにこの当たりだ。もっとも「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」とぼくたちにいろんな「希望」の形を見せてくれたフランク・ダラボン監督とくれば、「赤狩り」としてハリウッドを大きく揺さぶったマッカーシー旋風、いわゆる非米活動委員会が舞台の背景にあり、この証人喚問から無実を主張できるのかが見どころなんだと思うし、メッセージはさらに深いところにある。それでも映画的な楽しみに充分浸れるのは、伏線が縦横無尽に散りばめられ、しかも地雷のように適切に効果を上げる脚本が素晴らしいからだ。何度観ても飽きない。これを一度っきりで、
「観たよ」
とは言わせない。息子たちよ、もう一回観なさい。
朝夕めっきり涼しくなって、というより肌寒くなって衣替えの必要に迫られている。この夏以前というか、この春までぼくは何を着ていたか? 正直、なかなか思い出せない。ほうら、着たきり雀でもなかったやん。
最近、竹炭枕を、正確に言うと抱き枕(写真右)なのだが、いただいた。膝の下に置くと、自転車で疲れた脚のむくみが取れるようだし、保温効果もある。寝相が悪くならないのは安定した就寝の証しかも知れない。
今使わせてもらっている枕(同左)だって竹炭で、初めて使って以来手放せなくなっている。頭痛がなくなったし、寝起もすこぶる好くて快調なのだ。寝つきがいいというか、頭のコリが遠ざかって眠りに落ちる。ぼくにはぴったりハマった。
製作者のHPがあるのでご覧いただこう。はづき園さんだ。眼鏡を必要としないのも竹炭枕のおかげのような気がする。消臭効果もあるということなので加齢臭が寝具に及ばない。ま、自分で主張しても理解は得られないが、ハテ…。
実はここ4日ほどメールが送れない。
サーバーは接続を解除しました。
サーバーまたはネットワークに問題があるか、またはアイドル時間が長すぎた可能性があります。
アカウント : '***.ocn.ne.jp', サーバー : 'smtp.vc***.ocn.ne.jp', プロトコル : SMTP, ポート : ***, セキュリティ (SSL): なし,
エラー番号 : 0x800CCC0F
受信はできる。現実に迷惑メールトレイは相変わらずどっさりだし、うんざりしながら整理に追われるのもいつも通りだ。でも、送れない。最初は不自由を感じずにいたのだが、それでもいただいたメールに返信できないのはもどかしい。
こんな場合、まずプロバイダーへの支払いが滞っていないか確認してみたい。不払いでも受信はできるのだからインターネットの世界は面白い。太っ腹だ。メールは送れることに価値があるという考え方である。
支払い記録を確認したら何も問題はない。
となると、せっかくご馳走をしてやろうと言ってくださるのにお返事もできないし、
「今晩逢えます」
とのお誘いのメールにも指をくわえるしかない。半生を振り返るまでもなくこうしたチャンスは悉(ことごと)く奪われてきたものだ。
しかし、こうした状態は放置できない。携帯メールで送信するにはぼくの指先はあまりにも華奢だ。ストレスが溜りまくりで、髪の毛の量に影響が出そうな気がする。
で、解決したか。いやはや簡単だった。
- メールソフトの「ツール」メニュー
- 「アカウント」
- 不具合のあるアカウントを削除
- 同じくアカウントからメールを追加
- 設定のし直し
早い話、旧の設定を削除して新たに設定し直すだけで復旧した訳だ。
昨日まで、いや、ついさっきまで何とも無かったのに突然起こる不具合、実に理不尽なものだが、当たり前に起こるのだ。それがWindowsだって教えられてきたけど、Macだって同じようなことが起こる。パソコンには普通なのかも知れない。
もし嫌われたとしたらメールの所為だと思うことにする。ぼくの心臓には自動安定制御装置が付いている。
小学校の4年生というと初めてローマ字と接する頃である。3階の熊野灘を一望するパソコン・ルーム。人懐っこい笑顔に囲まれて、先ず温めていたジョークを一発。これが意外に受けた。ツカミは上々だ。
いつも飽きられたり、シラケさせたりしないかという不安にかられながら、辛抱強く続けているのが、タイプ・レッスン。ホーム・ポジションを意識し、正しい指使いを体得してもらおうという体育会系の授業である。ネタはここ、ゆびまるくんである。
「パソコンなんて大嫌い!」
なんて言われないかの心配は杞憂だった。かなタイプだった子も意欲的に取り組んでくれている。最後に、単発で終わらないように仕掛けを施して終了した。
忘れてならないのは、こうしたソフトを開発し提供してくださる方の存在だ。こまめにメンテナンスを施し、実に使い勝手のよいソフトに育て上げてくれている。
子らが笑う。褒めっこし合う。気持ちのよいクラスだ。300秒が120秒になったやろ。って、その180秒が成長やんな。
先ほどネットで確認したら、自宅で6人ほどがおさらいをしてくれている。ニンマリ。
ケルティック・ウーマン 価格:¥ 2,500(税込) 発売日:2006-02-01 |
ケルティック・ウーマンがいいとラ・ミア・ヴィータのママが言う。出所は、パナソニックのCMだ。
歌声からエンヤを思わせるが、ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)は、アイルランド出身の女性5人とニュージーランド出身の女性1人から構成される6人組の音楽グループである。液晶テレビのCMでは、「ユー・レイズ・ミー・アップ You Raise Me Up」 が流れる。実はこの曲、2006年トリノオリンピックのフィギュアスケートで金メダルを受賞した荒川静香が、エキシビションで使用して話題となったのは記憶に新しい(こともないか)。
とにかく厳かで静かな食卓にふさわしい音楽である。お店のBGMにはピッタリだ。
世界ふれあい街歩き 5枚セット 価格:¥ 14,700(税込) 発売日:2007-10-26 |
あっという間に10月。秋の夜長を有意義に過ごしたいと思っている。
もう既に年賀状の受付をしてもらった。郵政民営化が今日から始まることを意識する。周りで必ず何かが動いている。そして何かを始めたがっている人がいる。パソコン教室にでも通おうかなんて勇んで申し込んでくれる人がいた。「でも」は余分だけどその了見が素敵だ。きっといいことが起こるはず。それに今入学すれば年賀状づくりが楽々だ。って、初めて宣伝臭の強い記事だ。あは~ん。
「紅の豚」を見てたら、カンツォーネが聞きたくなって、ネット放送を探しまくっている。ワールド・ミュージックかなぁ、ジャンルは?