世間はいつの間にやらゴールデン・ウィークに突入した模様だ。いつもの日曜のつもりでいた。暢気なものである。で、自転車でお気に入りの喫茶店、「コンドルは飛んで行く」まで足を伸ばした。
ほんとうに久しぶりだ。あれは節分の日の午後遅く、レトロなラジオのようなプレーヤで、「千の風に乗って」を聞かせてもらったっけ。それがおとやのデラックス巻きと呼ばれる恵方巻きに繋がったのだが、ぼくの発想力はとんでもないことになっている。
冬の景色の記憶がすっかり消えて、窓の外に初夏というにはまだ早い陽射しがこぼれている。雑木林の緑の葉っぱが眼に甘い。この時期のオマせなグリーンには心和む。癒されている。
この木何の木? プルメリアといいキョウチクトウの仲間である。白い花が咲く南洋の植物である。熱帯各地では街路や公園や寺院などに植えられることからテンプル・ツリーとも呼ぶんだそうだ。ママのお気に入りで、随分値が張る高価な木らしい。何でも、
「バリ島へ遊びに行ったつもりで購った。」
のだとか。だからか、とても大切にされていて、寒い時期は室内の暖房の部屋に置き、これからの季節は写真のようにお外に置かれるらしい。花の咲くのはもう少し先だとか。しばらくこの花の生長につきあってみたい気がする。
携帯の1GBのマイクロSDカードには、MP3から変換したブルーグラスミュージックを取込み、イヤーフォンで聴いている。端子がピンジャックでなく、見慣れぬ平べったい形に驚いている。音楽あるだけでペダルを漕ぐテンポも快適だ。