横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

佐渡歴史伝説館

2016-09-11 06:09:23 | 旅行



佐渡島の形は蝶のはねのようで北側を大佐渡、南側を小佐渡、くびれの部分を国仲と呼ぶそうだ。
くびれの西側に切れ込んだ海が真野湾でトライアスロンの主会場でありスイムが行われた。

真野湾から少し山側へ入ったところに真野宮がある。
真野宮はもと真輪寺といい順徳天皇(上皇)の火葬塚を管理していたが、
廃仏毀釈により神社に変わり1872年に本堂を改修し真野宮となった。






ここは順徳上皇行在所跡。(あんざいしょ)

順徳天皇は鎌倉時代1210年(承元4年)に14歳で即位した。
1221年(承久3年)に父、後鳥羽上皇とともに倒幕をめざし承久の乱を起こした。
倒幕に失敗し佐渡に配流となり、この行在所などで21年間を過ごした。






真野宮に隣接するように佐渡歴史伝説館というのがある。
ここには佐渡に配流となった順徳天皇、日蓮上人、世阿弥の物語を動く人形が演じる。

これは順徳天皇の配所の月。遠く都を思い、今の境遇を嘆かれる。
「思ひきや 雲の上をば余所に見て 真野の入江に朽果んとは」






日蓮聖人は北条時宗の勘気を受けて佐渡流罪の名目で捕えられた。
鎌倉竜ノ口で処刑されそうになったが題目を唱え続けると雷光の奇跡で難を逃れた。
そして配流となった佐渡で3年間を過ごした。






室町時代の猿楽者、世阿弥(観世元清)は父の観阿弥とともに足利義満に庇護されたが、
足利義教の代になると迫害を受けついに71歳にして佐渡へ配流となった。
日照り続きのある日、島民を救おうと雨乞いの舞を舞ったところ大粒の雨が降り出したという。






これは語り部のおじいさん、おばあさんが佐渡の伝説を紹介している。






その内容は小さな舞台で人形や装置などが動いて紹介される。
安寿伝説は、安寿と厨子王の母恋い物語。
夕鶴伝説は、木下順二「夕鶴」の原話。
おけさ伝説は、おけさという名前の猫が乙女に変身し飼い主の窮状を救うという話。

「佐渡おけさ」にこんな物語があったとは知らなかった。






佐渡歴史伝説館を出たところに檻があって、1頭の猿がいた。
すぐ前に座っても逃げることも興奮することもなく、長い時間じっと付き合ってくれた。
なお顔の前で網をつかんでいるのは手ではなくて足だ。柔らかさに驚いた。



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