
泉の森の湿地から少し山側に入ったところで、
不意にセミが飛んできて木の幹に止まった。アブラゼミだ。
直接は関係ないけれど右上の小さな穴は何かキツツキが空けたものだろう。

このアブラゼミは腹部も翅も脚も全体に色が薄い。
羽化してそれほど時間が経っていないということかもしれない。

引地川・水源の池の横を通って奥に進むとウバユリの群生地がある。
少し前から咲いていたらしく、花後になっているものも多い。
近所の市民の森でも例年たくさん見られるが、今年は一帯が大々的に刈り込まれてしまった。

ウバユリの花は茎の上部に数個が横向きにつく。
花被片はあまり開かないので細長く、テッポウユリ等と似た雰囲気がある。

花被片を正面から見ると並び方や反り方などにばらつきがあるようだ。

ウバユリ(ウバユリ属)の葉はヤマユリ、オニユリ、テッポウユリなどユリ属の葉とは形が異なる。
花の頃には葉がないということもあるそうだが、ここでは葉が生き生きと残っている。