城山湖は宮ヶ瀬湖と同じぐらいの標高(300m弱)で、深山の花が見られるわけではない。
今回は斜面の擁壁の間から枝と花序を伸ばしている木がたくさんあった。
イタチハギ(マメ科)の木だ。北アメリカ原産の帰化植物だそうだ。
10cm以上、長いのは20cmほどの花序には長さ1cmもない小さな花が密生し下から咲き上っていく。
紫色の花弁に黄色い葯が独特のいろどりを見せている。
マメ科の花の花弁は旗弁、竜骨弁、翼弁で構成されていることが多いが、
イタチハギの花弁は旗弁だけのように見える。竜骨弁と翼弁は退化しているらしい。
アブラムシらしいものやテントウムシ等が止まっていたが、チョウの仲間は来ていなかった。
イタチハギや下草のあたりから出てきたトノサマバッタがのんびりと歩いていた。