Kayaとののんびり生活 どいちゅらんど 

人生の半分ちかくになったドイツ生活のブログです。

何か忘れてしまった大きなものがあるように思える。

2016-09-10 | kaya


Kayaを飼うまでは、
犬を飼うのは近所に仔犬が産まれた時に譲ってもらうか、
ペットショップでという事しか考えていませんでした。
実際、Kayaも親戚のご近所さんの農家から譲ってもらいました。

ドイツの犬友との交流で知ったのは、
知り合いのワンちゃんの8割は保護施設を通じて外国からやって来たワンちゃんばかり。
そう、本当の純血種のわんちゃんが少ないのです。
ブリーダーさんから買うといういう人もいましたが、大抵は保護施設から引き取っていました。

先週のネットの記事に「犬猫引き取り業者、書類送検へ」というのがありました。
引き取り業者に飼われている?(私には飼い殺しにしか見えないケージに入れられている)
純犬種のワンコたちを見ると本当に日本ってなんという国なんだろう。って思ってしまいます。

さだまさしの歌ではないけれど、何か忘れてしまった大きなものがあるような。。。。

数年前に法の改正があり、繁殖業者が保健所に持ち込みできなくなったのです。
だからと言って、急に繁殖業者やペットショップがなくなるわけでもなく、
大きくなった仔犬を引き取ってもらう業者(引き取り業者)が必要となったようです。
そう、何も仕組みは変わっていないのです。。。


殺処分0を目指している日本の自治体。
その裏には、やっぱり劣悪な環境の元、飼い殺しに近い形で生きていかないといけない命がある。
人間は犬を選ぶことができるけれど、犬は飼い主を選ぶことができません。
そう、どういう犬生を送れるかは飼い主のモラルにかかっているという訳です。

私が陰ながら応援している日本の個人ボランティアさんがよく書いておられる
「ずっと責任をもって飼えないのなら、飼わないのも選択のひとつ」は本当にそうだ!って思います。
だって、こういう業者がいるのも、ペットショップで流行りの仔犬を買い求める
犬好きがいるからなんですよね。。。。


私も初めてKayaを飼う事になった時は、
正直こんなに長く生活することの責任という事を考えていませんでした。
保護施設から引き取るという事は、ドイツ人の義姉はやっていましたが自分の事とは全く考えておらず。
(当時の私は犬を飼ったことがなくあまり深く考えなかったんですよね。)

Kayaと初めて出会ってからもうすぐ11年になります。
トルコ、ドイツと一緒に生活してきて、私生活のいろいろな変化もあった11年でしたが
一度もKayaを手放そうとは考えたことはありませんでした。

しんどくなったことはありましたが、Kayaのお母さん犬がKayaを連れて行く私に向かって
遠吠えしたのを思い出し、あの時ずっと責任もって育てるよって思ったな~
っていう事を思い出したものです。



日本のペット事情に関する記事を読むたびに、先進国の日本なのに・・・って思ってしまいます。
犬友だちも殺処分が日本で行われているとは思っていない人も結構いたりします。

命や物を粗末にするようになったのはいつからなんだろう・・・
こういうところは、ドイツを見習ってほしいなって思います。