
去年の秋に公開されたドイツ映画「Er ist wieder da」
を図書館で3ヶ月待って借りてきました(笑)
日本語では「帰ってきたヒトラー」として公開されています。

数ヶ月前に見た「Im Labyrinth des Schweigens 顔のないヒトラーたち」を観た後と同じように、かなり考えさせられました。
ヒトラーが現代のドイツにタイムスリップしてきたらどうなる?
というドイツのSF小説がベストセラーが原作のドイツで映画です。
ベルリン陥落前に、どういうわけか現代2014年のベルリンでヒトラーは目が覚めます。
理由は全くわからないのですが、近くのキオスクで新聞を読み、
たちまち今おかれている自分の事態を把握し、
新聞をむさぼり読んで現代の社会情勢をどんどん吸収していきます。
同じ頃、テレビ局をクビになったディレクターが面白いネタを探していて、、たまたま自分が撮影した
番組の場面の後ろの方に写っていたヒトラーそっくりのヒトラー(本人なのでそっくりもないのですが。)
に目をつけて、ヒトラーに似たコメディアンという認識の下、
ドイツ中を連れまわしてドキュメンタリー番組の取材に出かけるのです。
インタビューを受ける人は、素人ばかり。
今の政治に不満を持っている人たちの話を聞きながら、その人たちに親近感をもたれながら
写真撮影に応じたりしていく・・・・
彼の主張が一理あるよね・・・と見ながら何度も相方君と話してしまった私。
そう、当時のドイツ人がどうしてヒトラーを選挙で選んで、
彼についていったのか理解できるかも??と思えてしまえる怖さ。
コメディーと思いながら最初は笑いながら見ていたけれど、
途中から現実と虚構の不気味な混ざり合って、
現実社会の問題もつきつけられ、最後には不気味な恐ろしさにゾッとさせられました。
映画と内容が少し違うみたいなので、日本語版の本も読んでみようかな。