仕事が始まって最初の日曜日のお休みは、
お天気も悪かったので、午後は家で映画を見ることに。
軽い映画でも・・・なんて思っていたのですが、ずっと見ようと思いながら
忙しくて見れていなかったZDFの映画『ヴァンゼー会議(Die Wannseekonferenz)』を観ることに。
ZDFのリンクはこちら↓
日本でも映画館でも少し前から上映されているようです。
ヴァンゼー会議は、1942年1月20日ベルリン郊外の高級別荘において、
国家保安部長官のハイドリッヒが主催で、
ナチスの高官や官僚など15人と秘書1人が出席して、12時から90分行われた会議です。
その会議の15ページわたる議事録を元に、
フィクション映画として再現したのがこの映画です。
本当にこの人たちがこういう話をしたのかという細かいことまではわかっていないけれど、
議事録やその後の歴史から見て、こういうことが話し合われたという感じで映画は進んでいきます。
映画は、音楽もなく淡々と会議が進められていくのがわかります。
ユダヤ人問題を、本当にどうやって「効率よく」片づけていくのかという話し合いが本当にずっと進んでいくのです。
反論する人もいない、たまに異論を唱えてもそれは銃殺するときの鉄砲の球の消耗は困る、
銃殺するドイツ兵の負担が大きい等、信じられない会話で話し合いは進みます。
参加者の平均年齢が40歳と若い人たちというのにも驚いたけれど、
みんなが本当に淡々と笑いを交えたり、根回しをしてたり、飲み物を飲んだり
途中には休憩でランチをしたりしながら「最終的解決」についてはなしているんです。
本当に見終わった後に、ビジネス会議を見ていたの?と錯覚を思えるほど。
それが本当に恐ろしいのですが・・・
私が初めてWannseeに行ったのは、95年。
あの時に、父親にこの会議の話をしてもらっていたけれど、
こういう会議だったのかと知って本当に考えさせられました。
映画として面白いわけでは決してない、途中眠くなりそうになったりもしたし・・・
でも、相方君と見終わった後にいろいろと話して、
考える時間を与えてくれた映画でした。