1月27日(月)晴
寒いけど良い天気でした。冬ほど太陽のありがたさを感じる季節はありませんね。日向を歩いていれば暖かくて気持ち良いのに、日陰に入った途端寒さが身にしみます。太陽が何年も見えなくなったことにより6500万年前、恐竜が絶滅してしまったのがわかるような気がします。
さて今日も船にまつわる話の続きです。昨日の解説のないことわざ、四字熟語はおわかりになりましたでしょうか。そんなのわかったよと言われるかもしれませんが一応ケジメとして簡単に解説しておきましょう。と言って僕の解釈がおかしいと言うこともあるかもしれませんがその場合は遠慮なくコメント願います。
「船頭多くして船山に上る」はよく使われることわざですから説明する必要もありませんが、船頭がたくさんいて、それぞれが船を動かす命令を出していたら、船はあっちこっちを向いてまとまりがなくなってあらぬ方向に行ってしまいます。このことから指図をする人ばかり増えて、物事が見当違いの方向に進んだり、うまく運ばないことを言います。
次は「船は水より火を恐る」でしたね。あまり使われることもない言葉ですが、船は水の上を走る訳ですから水難事故が一番恐ろしいと思われますが、実は一番恐ろしいのは船火事です。船で火災が起こると海に飛び込むしか逃げ場がありませんし、周りは水があっても消すことができません。ですから船では火災が一番困ります。地震も恐ろしいけど、それによって引き起こされる火災の方がよほど怖いですよね。一般的に恐ろしいと思われているいろいろな厄災も最後は火災が一番の被害をもたらすようです。
ちなみに僕が所有しているヨットにも消化器が備え付けられています。しかも3年に一度の船舶検査で装備することが義務付けられています。
「船を刻みて剣を求む」(刻舟求剣)
この言葉は川を渡っている時に剣を落とした男が、船に落とした場所の目印を付け、岸に着いてから川に入って剣を探したけれども見つからなかったと言う故事から時勢の移り変わりを知らずに、いつまでも古い習慣を固守する愚か者のことを言います。年をとってくると我々はとかく世の中の変化を無視して昔のやり方を守ろうとしがちですが注意したいものです。時勢が変わっても固守しなければならないものもあるのでものによりけりですが。
「硯池法船(けんちほうせん)」
硯池はすずりの凹んだ部分のこと。法船は海(=苦しい現世)を渡る船を仏法にたとえて、精進して来世を願いすずりに向かい仏教の経文を写すことを言うようです。
あとはもう良いでしょう。「呉越同舟」は仲の悪い者同士が行動を共にしたり、協力することです。「南船北馬」はあっちこっちたえず方々を旅していることです。最後は簡単になってしまったけど船にまつわる言葉って結構たくさんあるのですよ。実はまだ「大船に乗る」「船を漕ぐ」などあるけどこれらは解説も必要ありませんね。
ちょっとの暇つぶしに書いたことが長くなってしまいました。もう終わりにします。