鉄道模型とテルマエの部屋

懐かしい電車と模型と銭湯と

須津谷急行への旅

2017-07-08 11:32:42 | 工作記録 津田沼第二工場

鉄道模型を始めて40有余年、初めて手にしたのは関水コキ10000/コキフ10000でした。リアルな造形と美しい塗装に痺れ今までこの趣味を続けてこれた訳ですが、メーカーとして一番影響を受けたのはGM、グリーンマックスでしょう。
最初に組んだのは発売されたばかりのスハフ43。チューブ入り接着剤でベタベタになってしまい、子供ながらに嫌になっちゃったなあ。 しかし挫けず、その頃毎月発売される客車キットを片っ端(といっても二ヶ月に一両くらい)から組んでたなあ。
ポイントもろくに持ってないのに信号所とか、ローカル駅とか。
111系、73系、小田急のようなグリ完もありました。高くてね~グリ完は当時から。でもくすぐる車種ばかりなんで、小遣いを貯めて少しずつね。
バイブルはGMカタログでした。小林氏のイラストに彩られた作り方、遊び方の提案は衝撃でして、専門誌と同じくらいかそれ以上に自分の趣味観に影響を与えられたものです。
その頃須津谷急行という記事が目を惹きました。路線、ストーリーがきちんと設定されレイアウトがちゃんとあり、その路線に沿った車両がキット改造で展開されておりまして、若き日のワタシは夢中で読んだものです。
その頃は専門誌でも綿密に設定されたフリーランスが誌面を彩り、鯨川地方鉄道や湘南交通などの素晴らしいフリーがありました。
時代もよかったのでしょうね。
去年は会田充彦氏に湘交200形を手に取らせていただきましたが、今回GM創業者、鈴木雅夫氏の作品がクロスポイント秋葉店に展示されるということで、行ってまいりました。
特別な許可を頂いて撮影およびブログへの掲載をさせていただきました。読者の皆様と共有できればと思います。



ワタクシ世代は、スズキューといえばこの車両を思い出すのでは?
西武5000とオシ16を切り継いだパーラーカー!

ヘッドマークはご愛嬌としても(これGM純正ですが、驚くほど出来がよかった)塗装パターンもカッコいいですね!



西武101と京急600/1000の前面を継いで、スカートは近鉄かな?
京成サボ「急行」が素敵。



こうして見ると妻板の形状から、京急1000のオマケパーツを最大限に生かしているようです。

ワタシがスズキューで一番好きな系列はこれ。





東急3000のキットから、シンプルに仕立てられております。







クモユニを継いだクハニがいい味ですね。これ、リスペクトモデルを作りたいと思っています。



前面がスナックカー、側面は伊豆急。長距離急行用でしょうか。
サボはやはり京成です。

たぶん京帝2000あたりがイメージにあったのでは?このタレ目の前面、初代クハ76のパーツですね。泣かせるなあ。

165系風かと思いきや。

初代の111系を短縮して片側2ドアのセミクロス車に仕立てたようです。たぶん名鉄3770あたりが脳裏に浮かんでいそう。

クーラーは懐かしのトミー香港製12系客車のパーツです!泣かせます(*´ω`*)

そしてこれ!これは切り継ぎではなく、おそらくペーパースクラッチ!

これは凄い!30年年以上前に私鉄の旧型車をNでスクラッチされるなんて、一般にはあり得ないことです。クオリティーも高くてとても刺激になりました。


これはスズキューではなく、おそらくカタログ用の作例だと思うのですが、国鉄201系を切り継いで2ドアのクロスシート車を作成したものでしょう。

塗装と相まって、当時新鋭の117系を思わせますね。カッコいい!
作ってみたくなる誘惑に駆られます。

まさか現存しているとは思っていなかったので、実物を観ることが出来て感激です。なるべくこのブログをご覧になる方が分かりやすいよう、許された僅かな時間で分かりやすく見えるよう撮影させていただきました。
秋葉店店長のK様、そしてGMを興し模型文化の発展に尽くされた鈴木雅夫様に心から感謝いたします。




コメント (2)
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