思いがけず帰省いたしました。
悲しみを背負って時という河を下るのが人生。
やるべきことをやり遂げたことに安堵を覚えつつ、ふと夕方ひとりになりました。
こんな時はやはり湯でしょう。かねて憧れだった日の出湯。広島駅から4駅目、矢野駅歩いて5.6分くらい。
227系の並びがカッコイイ!
駅前の、パチ屋の王様。
素敵なお店の名前。こんな小洒落た店の名、見たことない。
凄いインパクトのポスター。
あるお家のまえに置かれてた、松ぼっくり。
凄く気になりませんか?
路地に入り、徐々に雰囲気が盛り上がってきました。
もの凄く雰囲気よいお屋敷。
の、お隣の銭湯!日の出湯様。
この扉を作られた建具屋さん、凄い腕ですね。
昭和初期の建物だそうで、そこココに味わい深さが。
煉瓦の角煙突なんてなかなかないです。
女将さんは気さくな優しい方で、話してて愉快になっちゃいます。お願いして、建物の中を撮らせていただきました。感謝です。
広島型の中央に湯槽があり、奥のは2段段差が付いています。けっこう熱めですが、入ってしまえば極楽極楽。
浴室と脱衣所の仕切りにあるステンドグラス。綺麗。建てられた当時のものでしょうか。
可愛らしいタイルたち。
日の出湯さんの、桶と椅子の置き方。桶はケロリンですが、小さめ。
雫の美しさ。こういう写真を撮らせていただける幸せ。
奥のカランにはシャワーが。カラン上の広告が懐かしい。今はもう閉めてしまわれたお店ばかりのようです。もともと矢野はかつらの製造で栄えた街だそうでして、その頃は沢山の銭湯があったようです。その頃の面影を残すのは日の出湯さん一軒になってしまったみたいですね。
手洗い場の可愛いタイル。
大鏡に示された赤い文字。
トイレの扉にもステンドグラスが。
二匹の猫ちゃんがご家族なのですが、今日は姿を見せず。
カルピスウォーターをいただきました。
美しいロッカー。なにか中に居ると、博物館の中で入浴しているような気がしました。
後ろ髪を引かれながら女将さんに挨拶して帰路へ。近くにあれば毎日入りに来たい湯です。
やや熱めながら澄んでいるそれは命が延びるようでした。
また、是非入りたいし皆様におかれましても広島に立ち寄られた折には是非お勧めしたいです。