ワタシの模型、標準装備のカプラーはマグネマティック、16番でいうところのケーディーですね。
昔は外観と性能を兼ね備えたものはこれくらいしかなかったのですが、今は簡単で入手しやすいナックルタイプがいろいろあるので、必ずしもこれに拘る必要はないのです。
他に比べ優れているのは連結動作の実感(バネが極めて柔らかいので軽い力で連結出来る)や、多彩な機種でボディマウントでも台車マウントでも自由に選べること。
デメリットは組み立てが必要、ことにトリップピンやバネの組み込みに気を使うのと、車体への取り付けに加工が必要な場合が多いこと。
入手のしにくさ。ことにワタシが主力にしている1015はなかなか手に入れ難いです。
価格も安くはないですが、実際に使うとそれだけのことはあります。
大先輩からマグネマティックカプラーについて教えて、なんてリクエストをいただいたのでワタクシごときですがちょっと書いてみます。
今回はよく使う1015を。2001や1025に比べ本体の組み立てが楽なのと、首振りが大きくカーブに強いので好んで使います。
ショートシャンクとロングシャンクがそれぞれ二組入っているのですが、どちらかといえば余りがちなロングシャンクを題材にさせていただこうと思います。
写真はランナーから切り出した一両分。
だいたいこんなもんで組み立てできます。
この他に目の細かいヤスリと、床に穴を開けて取り付ける場合は0.8ミリくらいのドリルとピンバイスがあるとよいかも。
トリップピンをナックルに差し込みます。やや固いです。こんな向きで、小さなヤットコにピンを咥えて入れます。慌てずに。
差し込んだ先っちょは、ワタシはちょっと出し(0.4ミリくらい目見当)
ナックルのもうひとつの部品とこのように組み合わせて下ポケットに入れ、バネを差し込みます。ピンセットで軽く摘んだりナイフの先端に差し込んだりしてバネを保持し…
このようにはいりましたら…
蓋を閉じます。パチンと気持ちよく嵌まりましたら完成です。
同梱のショートシャンクも同じですね。
ジャンク車で恐縮ですが取り付けたところです。ネジを使うのが本当ですが、ノス鉄くらいの軽いものなら、ゴム系接着剤でも大丈夫です。なお瞬間接着剤は効きませんので使わないでください。スーパーXは試していないのでわかりません。あ、ポケットの先端はちょっと引っ込ませましたが、面に揃えた方が良いかも。
ネジで付けてみたところ。デッキの手すりを外した面から4.5ミリくらいに0.8ミリの穴を開け、エコーやイモンのM1/4ミリのネジで取り付けました。同梱のネジは、今はワタシは使わないですがもし利用されるならもう少し大きめの穴をだったと思います。
ワールド工芸の上田EBと繋ぎました。高さぴったりです。