犬の森では、
動物福祉の5つの自由のうち、
4.恐怖や抑圧からの自由
5.正常な行動を表現する自由
この2つを特に大切にしています。
飼い主にとって愛犬の問題行動を改善したい時、
「犬らしさ」を置き去りにして
ヒト側のメリットばかりを考えてしまうと
うまくいくはずがないと心に留めておいてくださいね。
日本では家の外に犬と一緒に出るときには
リード着用が義務ですから、
その時に、犬にとってリードが嫌なものでないように、
犬が犬らしい歩様で歩けるようにと
私たちはリードワークを継続して学んでいるんです。
リードワークだけでなく、犬の社会化にもとても役立ちますよ。
飼い主は無駄のない動き、犬の健康にも配慮したリードワークを学び、
犬は楽しくお散歩ができるようになります。
そうじゃないと、犬と楽しく暮らすだいご味を
味わうことができないし、それはもったいないことですもんね。
高齢になっても家族とそして、犬自身も
暮らしを楽しんでもらいたいですもんね。
心に残ることば(夏目先生)
私が「犬らしさ」「犬だから」とお話しするその「犬」だから、らしさは、
これを読む方と共通しているとは言えません。
だから、実際にトレーニングや座学に来ていただいてその内容について説明すると、愕然とする方が少なくないし
「わからない」
となるんだろうな、って思っています。
ある方が「犬だから」と。少々叩いたり、寂しい思いをさせたって犬だから仕方がない、という言葉を口にした時、変えて行くべきものの大きさや難しさの前にうろたえたものです。
大人になって、まさか生き方や考え方を「犬」ごときのために指摘されたり矯正されたりすることは、我慢ならない方は多いと思います。
支配性についてとことんぶち壊したいよねとお話しする時、その壊すべきものが自分の中にあることに気づくと、心がざわつき突きつけたものに対して拒否反応を示される方も少なくないと思います。
自分とは違うものに対して、非難することがそこから始まることのないようにお願いしたいです。
自分の大切にしているものに対して攻撃されたら守るために私はとことん反論しますが、こちらから非難することは違うよねって・・・。思う人です。
自分が変わることは変化に対応すること。私は楽しみ以外の何物でもないと思ってます。
犬らしさ、犬だから、香水には興味はないよ、でもミミズは好き^^;みたいな。それを理解できる自分は、動物としての自分を理解できることで、生きることがきっと楽しくなるのかもしれませんね。
苦しみの中にある方も、それでもいろんなところに落ちている輝くような「喜び」に気づいて拾い集められるように生きたいですね。犬や猫を迎えることは、そういう喜びでもあり、喜びを持つ自分を育ててくれることになるはずです。