しつけの一つに「アイコンタクトさせる」がありますが、
わたしも最初のころはそう教わって、
なにかとアイコンタクトを取っていました。
しかもオスワリとセットの時も多かったです。
ヒト側からみると、アイコンタクトは
「飼い主に注目させる」です。
でも犬側から見るとどうなんでしょうね。
犬の行動とその結果は、実は犬が決めていることなので
Choco.の場合、飼い主の思惑と違うことも多々ありました。
Choco.にしてみれば、アイコンタクトして目が合えば
おやつが出てくるとか、私の注目を得ることができるとか
なんらかのメリットがあったに違いありませんでしたから。
上の写真はOne Walkで「名前をよんでおやつ」のデモをするところです。
Choco.はバッチリ私にアイコンタクトしています。
私の一挙手一投足よく見てます!
デモなので、名前を呼ばれたらおやつが出てくることは承知しています。
つまりデモの流れはバッチリ!です。
そうなると、私の解説の部分はChoco.にとっては無駄なことで
早く名前をよんでおやつを出しなさいよ!と催促するわけです。
そのうえ、
実は、直前ついChoco.を見ちゃってたんですよね( ̄∇ ̄)
目と目が合っちゃったわけです。
Choco.が考えている筋書き通りでもあったと思います。
だから吠えた原因は、Choco.でなく私にあった!というわけです。
犬が吠える前の自分自身を行動はどうだったか?
それが吠えを強化する原因になっていたりします。
その上で吠えないようにするためには
吠えた後に「無反応を返す」なんですが、
結構なにかしらやらかしているのは飼い主なんですよね。
私も吠えていない時についChoco.を見る。
そして、吠えちゃったら慌てる💦
大いに反応しちゃってましたもんね。
そりゃ、吠えるわ!!
つい!って言うのが曲者で、
わたしの癖みたいなものでしたから、
それと同じように、Choco.の中に出来上がっている
物語を崩すこともとても大変でした。
なので、デモの時の説明をやめて
デモだけさせてもらうようにしました。
Choco.が吠えるいとまをなくす意味もありました。
犬の行動は犬だけが作るものではないってことですよね。
犬がそれだけ飼い主の行動に注目しているってことでもあります。
だから、犬の行動を見ただけですべての責任を
犬に負わせるのはどうかと思います。
自分の行動が吠えるきっかけになってなかった?って
考えるほうが問題解決の近道になりそうですよ。
こんなアイコンタクトは大歓迎!
ドッグフレンドリーな犬との暮らし方を望むなら、
動物福祉と行動の科学は必須です。
青木先生のお話は、やっちまいましたね!と指摘されて
アチャー・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。もあるけれど、
必ずポジティブな次の一手も指南してくださいます。
プロも一般の飼い主さんもぜひどうぞ。
~青木愛弓先生講演会~
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青木先生は犬サイドにたった観点から教えてくださっているように感じました。
samiさんが、犬の自然な姿や気持ち(想像にすぎませんが)を
大事にされている気がしています。
私が教わったのは、人間に都合が良い、人間サイドの観点だと思います。
共生していくには、しつけは必要なことですが、しつけの考え方や方法論が
いろいろあるようです。
共通しているのは「叱らない」「犬の問題行動の原因は飼い主にある」
ということのように思います。
良いこと・悪いことについて、犬が理解できるように、
はっきりとしたサインを出すことも似ています。
でも、良い・悪いということは、人間にとって好ましいか好ましくないかですよね。
たとえば、吠える・吠えないは、犬種とか、その子の個性にもよりますが、
満足していれば、あまり無駄吠えはしないようです。
ただ、「無駄」と思うこと自体が、人間の価値観なんだなぁと、思います。
犬と人間がお互いが幸せでいるためには、犬には我慢してもらうことが多くなるし、
人間は犬への接し方・自分側の問題を学ばなくてはいけないんですね。
>いぬのしつけって、人が自分はそのままで犬の行動を変えて人の都合を優先するような方法が多かったと思います。そして動物愛護の考えで、「かわいい」「かわいそう」が前面に出た考え方があったと思いますが、今は、行動の科学や動物福祉(これは科学です)が広がってきて犬や猫の暮らしやすさを考える人も増えてきたと思います。
それでもまだまだ旧態依然としたトレーニングの世界が根強いのがね。
青木先生のことばに、
The animal is always right というのがあるのですが、大事にしています。