
昨日に続いて、今日も参戦しました。コロナ禍が収束する気配を見せない中で、基本的にスポーツイベントは予定通り行うというスタンスは定着してきたようです。
早い話、コロナ感染リスクの一番手は「飲食」ということが定着してきたことで、「飲食」を伴わないスポーツイベントに感染拡大リスクは存在しないという考えは一般的になったようですね。ここでいう「飲」というのはアルコールのことで、「食」はそのまま食事です。

で、昨日と今日の岡山大会では従来と大きく様変わりしたリスク対策が発動しました。つまり、飲食物の販売の停止と座席での飲食全面禁止です。マスクを外さず黙って拍手だけしている分に感染拡大は起こりえないという結論でした。但し、アルコールを含まない飲料は座席でも規制対象になっていません。水分補給は冬場でも適切に行われないと別の意味で危険ですから。

何故、こんな話題を入れたかというと、非常に気になる記事を目にしたからです。
選手がコロナ感染しても“他人事”・・・・・「Vリーグ機構」早々の試合中止から見える“無責任体質”
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cb99833bce4a6b79c8f9845400bbf4e4771660d
※以下、引用です。
今年最初の3連休(9~11日)は首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出された中でも、大相撲や高校ラグビー、春高バレーなど様々なスポーツが実施された。
ところが、同じく3連休中に予定されていたバレーボールの「Vリーグ」は行われなかった。緊急事態宣言発令前の1月6日の時点で早々に中止を決めたのだ。
Vリーグ機構によれば、「緊急事態宣言発令が見込まれることから、チーム、大会関係者、ファンのみなさまの混乱や移動などに伴うリスクを避けるため」
だが、コロナ禍の中でもスポーツの灯を消すまいと、各競技団体が対策を徹底し大会を実施している中で、Vリーグ機構の中止決定は、「何か問題が起きた時に責任を負いたくない、機構側の逃げ腰の姿勢に見えました」(スポーツ紙記者)
結局、宣言の内容は、大規模イベントの開催は「収容人数の50%」を上限に「最大5000人」という条件。Vリーグは今季、観客を最大50%までにしており、中止の必要はなかったのだ。
Vリーグには企業チームとプロチームが混在するが、試合の中止はチケットを主な収入源とするプロチームにとって大打撃だ。V2男子のプロチーム・ヴォレアス北海道の池田憲士郎社長はツイッターで「自社の努力ではどうにもならない状況、更に追い込まれ、なんの感情も無く、期待もない、虚無感。」と嘆いている。
選手にコロナ陽性者が出てもVリーグ機構は“他人事”
今に始まった事ではないが、Vリーグ機構には決断力や統率力のあるリーダーがいない。他のスポーツにならって「プロ化」を掲げながら、一向に前に進まないのもそのためだ。
また、昨年12月に男子のサントリーにコロナ陽性者が出て、5、6日の試合が中止となった際、サントリーからは詳細の発表があったが、Vリーグ機構からの詳しい説明は皆無だった。
「機構のサイトで中止の“事実”は掲載されたが、理由には一切触れず、サントリーのサイトのリンクが張られていただけ(笑)。まるで他人事でした」(同前)
さらに今リーグがコロナ禍に対応したレギュレーションになっているのかも疑問だ。例えば順位決定方式。
「順位は勝率ではなく勝利数で決まる。それでは万が一、リーグが途中で打ち切られた場合、その時点で消化試合数が多いチームが有利。例えば今季は女子の東レが13勝無敗の快進撃を見せていますが、仮に13勝1敗のチームがポイント(勝ち点)で上回れば、そちらが優勝してしまうのです」(スポーツライター)
今季選手たちは「こんな時だからこそ自分たちのプレーで人々に何かを届けたい」と口々に言うが、統括する組織がこんな様子では、Vリーガーが報われない。
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前々から、日本のバレーが弱体化した理由や問題点を何度も述べて来ましたが、一番の阻害要因がこのVリーグ機構と日本バレーボール協会のスポンサー依存と無責任体質なのです。2016年に「2018年からプロリーグに移行する」とアドバルーンを上げておきながら、協会やVリーグの巨大スポンサーである企業チームが組織から離脱するのを恐れて、組織変革は一切行われず、従来の体質を引きずってきたことのツケが溜まりに溜まって、にっちもさっちも行かなくなったのが今のバレーボール界です。企業チームの中にはファンクラブすら持っていないチームがあったり、応援団は社員を総動員するという昭和の姿を継続していたりします。
先週の中止となった試合に関して、女子はジップアリーナ岡山での岡山シーガルズのホームゲームのみで4試合。男子は3日間で10試合が中止となりましたが、JTサンダーズ広島のホームゲームを除くとクラブチームのホームゲームが企業名を冠しないクラブチームの主催するホームゲームでした。これは単なる偶然だったのかも知れませんが、協会も機構もクラブチーム軽視、企業チームにおんぶにだっこの体質を考えたら疑心暗鬼になるばかりです。
日本が世界で勝てない理由もごく簡単で「最強チームを作る気がない」からです。全日本代表メンバーは選手の技量ではなくスポンサー企業の所属選手への忖度、更にメディアへのヨイショで「容姿の良い人気のある選手」を選ばないと放映してもらえないという理由によります。ビジネスとして考えれば、それもありですが、世界で勝つことによってリーグの人気が上がるという原点をすっかり忘れた、今の上層部には金儲けの道具でしかないようですね。

かなり話が逸れていますので、本題に戻します。
閑話休題
V1女子の本日の試合結果です。
*ウィングアリーナ刈谷
車体 3-1 KUROBE
┌24-26┐
│25-22│
│25-20│
└25-21┘
*ヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市立中央体育館)
JT 3-1 姫路
┌25-10┐
│18-25│
│25-19│
└25-23┘
NEC 3-0 久光
┌25-22┐
│25-23│
└25-21┘
*ジップアリーナ岡山
岡山 3-0 PFU
┌25-09┐
│25-15│
└25-19┘
東レ 3-0 上尾
┌25-23┐
│25-23│
└27-25┘

いつも接戦になるのがPFUブルーキャッツとの対戦でした。特に苦手意識はなく、嫌だと思える選手もいないんですが、昨年までの対戦は多くが接戦になり、勝ったり負けたりを繰り返していました。
今日の試合は、そういうマイナスの意識を持っていない若手の頑張りもあってか、何とかストレートで勝てました。3セットともシーガルズのスタートローテーションは同じでした。つまり、良いように回転していたので変える必要がなかったとも言えます。今日はオポジットポジションに渡邊を入れたことで好守が安定しました。前日、古川のパワフルな勢いに期待しての起用が、今日に続いていたのかも知れません。
サイドの得点力がシーガルズには大事なポイントなのですが、PFU戦のレフト2人とオポジットのサイド陣の得点合計は37点です(途中出場の古川を含んで)。ミドルにもう少し得点が増えても良いのですが、それは今後に向けての課題で良いでしょう。ブロックは長瀬の3本のみでしたが、当てて切り返すシーンも多く、まずまずだったかと思います。昨日と一番違ったのがサーブでした。特に吉岡の相手のレフトを集中的に狙ったサーブは大きな効果があったと感じました。強く打つとか変化させるとか、サーブには様々なバリエーションがあるのですが、ポイントを取るだけでなく相手の攻撃力を弱らせるという目的もあります。狙ったところへ確実に打てる技量が必要ですが、1人でも練習可能なサーブの重要性を再認識すれば、チームはもっと強くなれると思います。

今日のベンチ入りメンバーです。
④吉岡美晴
⑥渡邊真恵
⑩西村弥菜美(L)
⑫居村杏奈
⑭宮下 遥
⑮古川あおいアン
⑱金田修佳
⑳丸山亜季(L)
㉑高野由里加
㉒船田芽依
㉖長瀬そら
㉘川島亜依美
㉛小野寺夏希
㉝中本柚朱
リベロを2人に戻し、レセプションに西村、ディグに丸山と完全分業制にしたことで守備に安定感が戻ったことも大きかったと思います。そして、やはり勝因として大きかったのはオポジットに渡邊を戻したことでしょう。上位チームと対戦する時は博打も必要になるかも知れませんが、それにしてもベンチに渡邊を置いておくことの安心感は必要だと感じました。昨日はベンチから外したことでメンタル面でも安定感を欠いたと思います。

次週は1試合のみです。下位のKUROBEアクアフェアリーズ戦です。相手ホームですがリモートマッチなので、精神的に押される場面はないでしょう。しっかり勝ち切って勝点を3つ持ち帰ってください。
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レギュラーラウンドで4位以内に入らないと日本一が目指せない今季のレギュレーションですから、上位の4チームを食わないとだめなのです。頑張り時が続きますね。
よろしくお願いします。