大相撲一月場所は、本日9日目が行われました。今日の幕内では大栄翔が初黒星を喫し、正代が2敗を守った為、星の差が再び1つとなりました。正代のカド番脱出まではあと1勝です。朝乃山は高安を破り、カド番脱出まであと2勝となっています。
貴景勝は遠藤に土俵際で逆転され7敗目。思い切った相撲が取れていないので、つっかえ棒を外されたように前に落ちる相撲が増えてきました。気持ちの部分が大きいように感じます。
1敗は大栄翔、2敗が正代で、3敗には今日を終わって10人が残っていますから、優勝争いはこれからかなりヒートアップしそうです。
それでは、9日目の三段目取組結果です。左側が勝ち力士です。
【9日目】
天惠 小手投げ 吉村
御室岳 寄り切り 朝日錦
三重乃里 寄り切り 優力
雅清 叩き込み 毅ノ司
下山 掬い投げ 佐田ノ輝
宮乃富司 寄り切り 八代海
清田 押し出し 稲葉
貴大将 押し出し 浜田山
三島 押し出し 栃春日
北洋山 蹴返し 魁佑馬
寺尾海 寄り切り 美浜海
川村 寄り切り 都島
琴虎 叩き込み 天
琴明山 叩き込み 己竜山
柳田 押し倒し 琴隆成
山藤 押し出し 琴佐藤
葵 掬い投げ 坂林
竹岡 押し出し 華王錦
大翔宗 送り出し 須磨ノ海
小城ノ浜 寄り切り 穂嵩
関塚 不 戦 琴進
恵比寿丸 突き落とし 小滝山
舞蹴 突き出し 中石
佐田ノ国 突き落とし 藤乃若
大雷童 押し出し 大日堂
浪満 寄り倒し 萩原
翔傑 突き落とし 舛東欧
磋牙司 突き落とし 武蔵海
光源治 突き落とし 向田
棚橋 寄り切り 東里
銀星山 突き落とし 漣
益湊 寄り切り 宗像
水戸司 押し出し 高麗の国
若錦翔 小手投げ 渡部
大翔成 突き出し 大海
佐々木山 渡し込み 篠原
鷹翔 送り出し 栃満
北勝川 押し出し 北大地
明石富士 掬い投げ 大和湖
陽翔山 寄り切り 颯富士
太一山 引き落とし 藤佐藤
庄司 押し出し 大雄翔
今回は、「蹴手繰り」と「蹴返し」の違いについて考察してみます。結構分かり辛い決まり手の部類です。
まず、下の写真は「蹴返し」で高見山を下した鷲羽山の図です。当時、小兵力士の代表格だった鷲羽山と幕内で最も大きかった高見山の対戦は相当な人気の取組でした。小さくて軽量の鷲羽山でしたが、相撲の型は正攻法で立会いの変化技は殆どありませんでした。四つに組んでから、下手投げで高見山を土俵上でひっくり返す相撲もありましたからかなり盛り上がりました。issanの記憶の中に残る地元出身力士の筆頭格ですから、当時は岡山も盛り上がっていましたね。
出典:https://www.jiji.com/jc/d4?p=tec110-jpp14157799&d=d4_cc
「蹴手繰り」
立合いの際に相手の足を蹴り、相手の手を手繰って倒す技です。通常は自分の右足(左足)で相手の右足(左足)を狙います。実際は手繰らずに蹴っただけでも相手が落ちれば決まり手として認められています。(参考:wikipedia)
「蹴返し」
土俵上の攻防の中で相手の足を蹴り(払い)、相手を倒す技です。
通常は自分の右足(左足)で相手の右足(左足)を狙います。実際は手繰らずに蹴っただけでも相手が落ちれば決まり手として認められます。(参考:wikipedia)
つまり、技の形や決まり方はほぼ同じということですね。違いは立会いの瞬間に出すか、攻防の途中で出すかによります。どちらも相手の足を蹴って腕を手繰るというのが基本なのですが、流れの中では足で蹴っただけでも決まり手として認められるので、余計にややこしくなったのです。よく、小兵力士が繰り出す技の一つですから中継を視ているときには注意して視た方が良いですよ。
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明日は、10日目です。終盤戦に向かって行きます。
【10日目の取組】
八女の里 - 福東
飛燕力 - 鵬山
睦風 - 栃乃島
中尾 - 椿富士
桜富士 - 鋼
煌 - 小力
佐々木 - 栃颯
響龍 - 安房乃国
清乃海 - 常陸號
若山中 - 北勝岩見
富豊 - 出羽ノ城
冨蘭志壽 - 魁郷
表 - 高馬山
琴伊藤 - 有明
香富士 - 北勝旺
夏野登岩 - 若洸闘
玄武丸 - 暁
多良浪 - 禧集院
大飛翔 - 欧鈴木
若ノ藤 - 大場
唐津海 - 肥後嵐
越ノ龍 - 櫻井
東輝龍 - 剛力山
大翔樹 - 満津田
豊清水 - 泉川
西太司 - 琴力泉
荒雄山 - 朝天舞
巨東 - 今福
海真 - 白旺灘
望月 - 土佐栄山
琴乃秀 - 川渕
輝富士 - 高立
天津 - 羅王
丸勝 - 大喜翔
東翔 - 藤川
聖冴 - 獅司
南海力 - 朝虎牙
琴隼 - 津軽海
欧深沢 - 宝龍山
北勝就 - 朝大門
田中山 - 北勝龍
横江 - 阿蘇ノ山
出沼 - 琴粂
西太司は明日の10日目、佐渡ヶ嶽部屋の琴力泉と対戦します。平成24年3月初土俵の26歳、最高位は幕下54枚目です。一昨年の十一月場所で一度対戦しており、その時は西太司が敗れています。明日も軽量の相手ですが、恐れず思い切って前に出て、相手を吹っ飛ばすような気持ちで取ることです。明日で勝ち越しに王手をかけましょう。
頑張れ!!