今井尚哉補佐官が脚本を書いて安倍晋三首相が独演した小中高など学校の「全国一斉休校」要請が猿芝居にすぎないことは、最初から全国民的に見抜かれていた。それで慌てて29日、土曜日であるにもかかわらず異例の首相記者会見を.......
場当たり的な対策ばかり。「新型肺炎」で露呈した安倍官邸の無能
安倍首相独断で「全国一斉休校」に突き進んだ政権末期症状――その場限りの「やってるフリ」戦術のなれの果て
・中村時広愛媛県知事「場当たり的だ」(29日付東京)
・熊谷俊人千葉市長「いくらなんでも…。社会が崩壊しかねません」
・都立高校校長「急すぎる。期末試験をしなきゃ成績もつけられないし、卒業式もある」
・都内市立小学校の女性養護教諭「学校なら経済に影響が少ないからと、パフォーマンス的に休校にしている気がする。……学校の方が、検温、手洗い、うがいなど管理しやすいのに」
・小田嶋隆(コラムニスト)「『やっている感』を出さないといけないという首相の焦りを感じる。政府の対策に批判的な世論を気にして唐突に政治決断をしたように見える」(以上、28日付朝日)
・与党関係者「政権末期を見ているかのようだ」(29日付毎日)
・自民党幹事長経験者「今回の対応が安倍さんから人心が離れるきっかけになるかもしれない」
・自民党中堅議員「冷静な対応を呼びかけている首相自身が冷静さを失っている」
(以上、29日付朝日)
――というように、今井尚哉補佐官が脚本を書いて安倍晋三首相が独演した小中高など学校の「全国一斉休校」要請が猿芝居にすぎないことは、最初から全国民的に見抜かれていた。それで慌てて29日、土曜日であるにもかかわらず異例の首相記者会見を6時から設営して弁解に努めたが、中身は薄っぺらで、例えば上記女性教諭の「なぜ学校が先なのか」というごく自然な疑問にも答えることも出来ていなかった。