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人里離れた研修所に10日間も缶詰にされました」会社員の精神を蝕む“ブラック研修”が横行する理由、「リストラ手段として必要」との声も

2022年05月24日 22時05分01秒 | 雇用と職のこと
>「将来、解雇の金銭解決制度が導入されたら話は別ですが、そうでない限りリストラの手段としてブラック研修は必要です。ただ、訴訟リスクや風評リスクもあるので、あからさまなブラック研修は減り、巧妙なやり方に変わっていくと予想します」(サービス・人事担当) 


新年度に入り、いま企業は研修シーズン。4月は新人研修、5月以降は昇格者向けの研修と、さまざまな研修が行われています。


 【写真】この記事の写真を見る(2枚)  


5・23・2022


研修というと、近年「ブラック研修」という言葉をよく耳にするようになりました。ブラック研修とは、参加者の人格を否定したり、不可能・不可解なことを強要したりする研修です。とくに新人研修では、ブラック研修が多いと言われます。  

ブラック研修の実態はどうなっているのでしょうか。どうしてブラック研修が行われ、なぜなくならないのでしょうか。人事部門関係者などへの取材を元に考えてみましょう。

ダメ出しの連続、毎朝10キロのマラソン…

 まず、ブラック研修の実態について、中堅・大手企業の社員に訊ねました。新人研修については、新入社員のマインドの変革を促すタイプのブラック研修がありました。 


「わが社の新人研修には、街に出かけて興味深い通行人を10人探してインタビューするという訓練があります。私は初日、スーツ姿で慌てて走っている男性を見つけてインタビューしたのですが、報告を受けた講師は『会社員が約束に遅れないよう走るのは当たり前。興味深くない』とダメ出し。次の日は、半裸で踊っている男性を見つけてインタビューしたら、今度は『陽気も良いし、半裸で踊っていても別に珍しくない』とまたダメ出し。これを5日間繰り返していたら、最後は気が狂いそうになりました」(小売業・販売担当)


 「人里離れた研修所に10日間も缶詰にされました。携帯の利用も禁止。それだけでも十分ブラックですが、研修内容は、毎朝10キロのマラソン、大声での自己紹介、会社の理念の唱和など、仕事と関係ないものばかり。しかもOKが出るまで講師から罵倒され、何度も繰り返し。私は何とか乗り切りましたが、同期の1人は途中で脱走し、そのまま退職してしまいました」(電機・製造担当)  

SNS上でよく話題になるのは新人研修。しかし、新人以外の社員にもブラック研修が行われています。この場合、マインドを変革するというよりマインドを破壊するような研修が行われているようです。


研修が終わるころには「俺ってダメ人間なんだ」と痛感


「昨年、私はコンプライアンス研修に招集されました。3日間も何やるのかなと思っていたら、初日の午前中に社内講師と弁護士からの講義があっただけで、残り2日半は自己批判でした。自身のコンプライアンス違反について1万字の反省文を書いて、それを講師がチェックし、徹底的にダメ出し。3回書き直してようやく合格が出て、1日目が終了。


  それで終わりかと思ったら、2日目も3日目も似たようなテーマで繰り返し反省文を書かされました。自分のダメさ加減を書いて、それでも反省が足りないとダメ出しされて、研修が終わるころには『俺ってダメ人間なんだ』と痛感しました。コンプライアンス研修がコンプライアンス違反のブラック研修だったという笑えない話です」(物流・IT担当)


 「セカンドキャリア研修に半強制で参加させられました。まず、入社してから現在までの職務経歴を振り返るのですが、ここで講師から『あなたは何のスキルも持っていない』『まったく業績を上げていない』と厳しく指摘されました。かなり凹んだところで、残りの会社生活でやりたいことと退職後のライフプランを書かされました。やはり講師から『あなたが会社にいても十分に貢献できない。あなたには居場所がない』と宣告され、最後に『まだ50歳なら他社でやり直しがききますよ』と早期退職を検討するように言われました」(エネルギー・総務担当) 


 日本でどれくらいの数のブラック研修が行われているのか、増えているのか、減っているのか、正確な実態は不明です。ただ、ブラック研修を専門に請け負う研修会社がたくさん存在する通り、ブラック研修は決して特殊事例ではなく、広範に行われているようです。


会社がブラック研修をやめない理由とは?

 近年コンプライアンスが重視されるようになっており、「あの会社はブラック研修をやっている」という悪評が広がると、会社にとっても都合が悪いはずです。なぜ、あえてブラック研修を実施するのでしょうか。

  新人研修について、人事担当者はブラック研修の問題点を認めつつも、新人のマインドを変え、一人前の社員になってもらうために効果が大きいと考えているようです。 「人事部内でも新人研修がブラックではないか、と問題視する声はあります。ただ、学生気分が抜けない新人に、社会人の厳しさや組織の論理を知ってもらう必要があります。鉄は熱いうちにガツンと打つべきです。もちろん訴訟沙汰になっては困るので、法律には触れないように注意してやっていますよ」(金融・人事担当)

 「当社では各職場でのOJTが人材育成の基本ですが、先輩社員はこれから同じ釜の飯を食う後輩をなかなか厳しく指導できません。マインド・姿勢といった部分については、しがらみのない外部の研修講師が厳しく叩き込むことが有効だと思います。できるだけ厳しくやるように、研修講師にはお願いしています」(食品・人事担当)


リストラ目的」で行われるブラック研修も


 一方、新人以外を対象にしたブラック研修は、ずばりリストラを目的に行われています。複数の人事担当者が、「正社員の解雇が難しい日本では、ブラック研修でリストラを進めるしかない」と打ち明けてくれました。

 「かつて当社では、成績不良社員や問題社員を追い出し部屋(社員を他の社員から隔離された環境に追いやり、草むしりのような単純作業に従事させて退職に追い込む)でリストラしていました。しかし、コンプライアンスがうるさくなって、追い出し部屋は廃止になり、代わって研修を活用するようになりました。研修の場合、外部の研修会社が汚れ役をやってくれるので、追い出し部屋と違って訴訟リスクが少ないのがメリットです」(素材・人事担当)


 「当社では、セカンドキャリア研修と早期退職の募集をセットで運用しています。研修の中では、強く退職を勧めることもありますが、参加者は一応納得して早期退職に応募しています。肩たたきや追い出し部屋と比べたら、はるかに穏便で合理的なやり方だと思いますが、違いますか」(建設・人事担当)


新人へのブラック研修は減る一方で…


 では、今後ブラック研修はどうなるのでしょうか。新人研修については、ブラック研修が減少していくという予想が聞かれました。

 「最近の新人を見ていると、納得すれば自らどんどん学びますが、納得しないとどんなに𠮟咤激励しても学びません。厳しい研修をすれば人が育つというわけでもなく、ブラック研修は時代に合わなくなっています」(部品・人事担当) 

「ブラック研修の実態が社員からSNSで拡散し、採用で不利になるという懸念があります。厳しい研修で新人をしっかり育てたいという気持ちは山々ですが、大っぴらにやるのは難しいでしょう」(不動産・人事担当)

  一方、新人以外については、ブラック研修を利用したリストラが「なくならない」「むしろ増える」という予想が聞かれました。

 
「将来、解雇の金銭解決制度が導入されたら話は別ですが、そうでない限りリストラの手段としてブラック研修は必要です。ただ、訴訟リスクや風評リスクもあるので、あからさまなブラック研修は減り、巧妙なやり方に変わっていくと予想します」(サービス・人事担当) 

 「日本では、社員を解雇しない代わりに、全国どこにでも転勤してもらいます、という仕組みです。最近、社員の転勤を廃止する大企業が出始めていますが、転勤がなくなったら不採算部門に所属する社員をどうリストラするかが、大きな課題になります。転勤もさせられない、追い出し部屋は論外となると、ますます“追い出し研修”の役割が重要になってくるのではないでしょうか」(輸送機・人事担当) 


 ブラック研修は、コンプライアンス違反というだけでなく、社員の人権問題。新人研修がちゃんとホワイトになるのか、リストラを目的にしたブラック研修を減らすことができるのか、今後の動向に大いに注目しましょう。 


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つり上げたカズワン、沈没地点より深い182mの海底に落下>再びつり上げられる見通し

2022年05月24日 19時06分57秒 | 事件と事故
今後、落下した船体の引き揚げに着手する予定で再び飽和潜水による作業が見込まれます。

つり上げたカズワン、沈没地点より深い182mの海底に落下
2022/05/24(火) 14:21:07.

北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」(乗客乗員26人)が沈没した事故で、第1管区海上保安本部は24日、カズワンを海中につった状態で移動させていた専門業者の作業台船からカズワンが水深182メートルの海底に落下したことを明らかにした。

1管によると、24日午前8~10時頃、ウトロ漁港(北海道斜里町)の西約11キロの海域で落下したとみられる。同日午前10時20分に「カズワンを落とした」と1管に連絡が入った。水中カメラを搭載した無人潜水機で確認したところ、船底を下にした状態で沈んでいて、原形をとどめ、大きな損傷は見当たらないという。

 作業台船「海進」を運航しているのは、海上保安庁と契約した「日本サルヴェージ」。23日に水深約115メートルの沈没地点からカズワンをワイヤでつり上げ、深さ約20メートルの海中にカズワンをつったまま、水深の浅い斜里町沖約7キロの海域に向かっていた。同海域で、いかりを下ろして海進の船上にカズワンを引き揚げる予定だった。

 落下したカズワンは、深海に潜る特殊技術「飽和潜水」で再びつり上げられる見通しだ。飽和潜水では、潜水士は作業台船の加圧室で深海の水圧に体を適応させた後、水中エレベーターで海底に下りて作業する。

  一方、1管などは24日も北方領土・国後島周辺を含めた海域で行方不明者12人の捜索を続けているが、有力な手がかりは見つかっていない。 


知床 沈没船 曳航中のKAZU1 再び海中に落下>再度引き上げへ>水深182メートルの地点に沈んだ…

知床 沈没船 曳航中のKAZU1 再び海中に落下 水深182メートルの地点に沈んだ…

知床半島沖で沈没し引き揚げに向け作業台船に曳航されていた観光船「KAZU1」が再び、海中およそ180メートルの地点に落下したことがわかりました。  

第一管区海上保安本部によりますと午前8時から午前10時ごろベルトにくくりつけられ曳航されていた「KAZU1」が何らかの原因で落下していました。 

 無人潜水機を使って調べたところ午前11時42分、水深182メートルの地点で船体が沈んでいるのを確認したということです。 

 今後、落下した船体の引き揚げに着手する予定で再び飽和潜水による作業が見込まれます。 


 先月23日に沈没し水深120メートルの地点で発見されていた「KAZU1」はきのう、作業台船「海進」により水深20メートルの地点までつり上げられていました。  

その後、斜里沖へ向け曳航されきょうにも作業台船の上に引き揚げられる予定でした



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川辺は涼しいです🍀>なつのおもいで

2022年05月24日 18時09分29秒 | 日々の出来事
いいかぜが吹いてます


8・29・2020
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沈んだ船は「ひかり八号では」「外海で使われるとは」…穏やかな海を高速で走るための船だった

2022年05月24日 11時03分28秒 | 事件と事故
沈んだ船は「ひかり八号では」「外海で使われるとは」…穏やかな海を高速で走るための船だった





「まさか、『ひかり八号』なんじゃないか」 【写真】「ひかり八号」(1988年5月撮影)




                                    戻る進む1988年5月に広島県三原市の三原港で撮影された「ひかり八号」(「ふなむしのページ」提供)

 4月下旬、広島県に住む元船員の高齢男性は、北海道・知床の海で消息を絶った観光船「KAZU I(カズワン)」のニュース画像に、目がくぎ付けになった。

 窓の位置、船首の下の特徴的な形……。穏やかな瀬戸内海でほぼ毎日、目にしていた高速船とそっくりだった。

 「あの船が外海で使われていたなんて」と驚きを隠さない。
 小型船舶登録原簿や複数の関係者の証言などによると、カズワンは1985年2月に山口市の造船所で造られ、広島県の三原市と尾道市生口島(いくちじま)を約30分で結ぶ定期高速船として使われていた。

 本四連絡橋「しまなみ海道」がまだ開通していない時代。「西の日光東照宮」とも呼ばれる同島の耕三寺(こうさんじ)を訪れる観光客目当てに、同じ航路で3社がしのぎを削っていた。そのうちの1社がエンジン2機を備えた高速船を新造。「ひかり八号」と名付けられたその船が、後のカズワンだ。

 「ひかり八号」で船員を務めていた同県の男性は「スピードがよく出る立派な船だった」と懐かしむ。ただ、当時は景気が良く、客を獲得するため、就航する船は航行時間を短縮できる軽くて速い新造船に2年ほどで入れ替わっていた。

 船の更新に伴い、カズワンは90年代に岡山県の客船会社に売られていったが、同県内の定期航路はわずか数年で廃止された。大阪市の個人所有を経て、再び売りに出されたカズワンを2005年10月に買い取ったのが、知床遊覧船だった。

     ◇
 波立つことの少ない穏やかな海を高速で走るために造られた船は、なぜ波浪注意報が出ることも多い北の海へとやってくることになったのか。
 06年4月に同社が北海道運輸局に提出した「旅客不定期航路事業の事業計画変更認可申請書」に、購入の動機が記されている。
 「知床半島が世界遺産に登録されて観光客が急増し、乗船客も増加し、その対応に追われました。新たにカズワンを航路事業に加え、地元大型ホテル、旅行会社等の要望にこたえる目的で変更に及んだ次第です」


知床半島は05年に世界遺産になり、小型観光船の需要が急速に高まっていた。知床遊覧船もこのブームに乗り、それまで保有していた古い船よりも定員の多いカズワンを購入して、事業拡大を図ったとみられる。
沈没した観光船「KAZU I」(運航会社のホームページから)
     ◇
 カズワンは、湖と同じ「平水」に分類される瀬戸内海から、知床半島・オホーツク海の「限定沿海」に航行区域が変わったことで、より高いレベルの安全性を求められるようになった。ただ、定員を79人から65人に変更するなどの改造をした程度で、外形をほぼ変えることなく、国の検査は問題なく通過していた。
 知床に就航してから17年目のシーズン初日。朝のウトロ漁港は瀬戸内海と同様に穏やかだった。しかし、天候は午後に急変し、カズワンは高波と強風にのみ込まれていった。水深115メートルの海底に沈んだ船体は1か月を経て、再び地上に戻されようとしている。



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山に咲く一輪>きせつはめぐりて>

2022年05月24日 03時30分50秒 | 日々の出来事
彼岸花が、山に咲くのは珍しいですね✨

9/20/2020
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