いま、コロナショックによる"雇用クライシス"が叫ばれている。4月28日の総務省の発表によると、完全失業者数は176万人と前年同月に比べ2万人も増加している。さらに、アメリカでは4月の失業率は14.7%と戦後最悪となった。「これから起きるのは、早期退職と大規模なリストラ。雇用大崩壊はすでに始まっています」。そう解説するのは、人気アナリストの馬渕磨理子氏。2020年、あなたの会社でも起きるリストラのシナリオはすでに決まっている――。はたして、それを個人で防ぐ策はあるのか。
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■「失業率32%」レポートの衝撃
日本の雇用大崩壊のシナリオは、よりコロナショックの大きいアメリカの様子を見ればその深刻さがわかります。セントルイス連邦準備銀行によると、今後、アメリカの失業者の数は4700万人以上、失業率は32%に達するおそれがあるという衝撃的なデータが発表されています。
失業者が増えることで起きるのは、社会からの排除です。
会社組織が多かれ少なかれ居場所となっていた人たちが居場所を失い、孤立していく――。今後増える可能性があるのは、コロナによる死亡リスクよりも、社会的排除による自殺リスクなのです。人は金銭的に生きるのが難しくなることよりも、希望を失うことで社会に参加する動機が失われやすいのです。
事実、厚生労働省が発表した「社会的排除にいたるプロセス~若年ケース・スタディから見る排除の過程~」という調査によると、生活困難に最も直接的につながっていると考えられる潜在リスクとして上位を占めるのは、「本人の精神疾患」「職場環境の問題の中で初職の挫折、不安定就労(頻繁な転職)」「生活環境」など。精神的不安定はそのまま社会からの排除の入り口となる可能性があるのです。
■「戦う場所」と「努力の方向」を定め、自分の身を守った成功例
では、コロナショックが起きている現在において、私たちはどのような方策を打てばよいでしょうか。それは、"いま社会(企業)で必要とされていること"を読み取り、実行することにほかなりません。
あるアパレル業界のデベロッパーで14年間勤務していた40代男性のエピソードをお話しします。彼は、19年メディカル系のデベロッパーに転職を果たしました。その背景にあったのは、ECの台頭。アパレル業界は実店舗での売り上げが伸びにくくなり、近年、イオンなどの大型ショッピングモールでは、クリニックなどメディカル領域のスペースを拡充している動きがあります。
そこで、彼はアパレル業界で培ったデベロッパーとしてのノウハウや人脈を、成長市場である医療分野に切り替えて転職したのです。
なぜアパレル業界の経験が活かせるのか? そう思った人も少なくないでしょう。
彼を面接した担当者によると「彼はアパレル業界のデベロッパーで培ったタスクや人員配置の効率化のノウハウを持っていただけでなく、友人のMR(医薬情報担当者)に事前に話を聞き、弊社に就職した際にどのようなことができるかまでの提案をしてくれた姿勢が素晴らしかった」と述べています。
つまり、これまでの自身の強みをアピールできたことに加えて、すでに転職先の業界を研究し、自分が転職先で提供できる価値や業務を提案することまでできていたのです。
事実、厚生労働省が発表した「社会的排除にいたるプロセス~若年ケース・スタディから見る排除の過程~」という調査によると、生活困難に最も直接的につながっていると考えられる潜在リスクとして上位を占めるのは、「本人の精神疾患」「職場環境の問題の中で初職の挫折、不安定就労(頻繁な転職)」「生活環境」など。精神的不安定はそのまま社会からの排除の入り口となる可能性があるのです。
■「戦う場所」と「努力の方向」を定め、自分の身を守った成功例
では、コロナショックが起きている現在において、私たちはどのような方策を打てばよいでしょうか。それは、"いま社会(企業)で必要とされていること"を読み取り、実行することにほかなりません。
あるアパレル業界のデベロッパーで14年間勤務していた40代男性のエピソードをお話しします。彼は、19年メディカル系のデベロッパーに転職を果たしました。その背景にあったのは、ECの台頭。アパレル業界は実店舗での売り上げが伸びにくくなり、近年、イオンなどの大型ショッピングモールでは、クリニックなどメディカル領域のスペースを拡充している動きがあります。
そこで、彼はアパレル業界で培ったデベロッパーとしてのノウハウや人脈を、成長市場である医療分野に切り替えて転職したのです。
なぜアパレル業界の経験が活かせるのか? そう思った人も少なくないでしょう。
彼を面接した担当者によると「彼はアパレル業界のデベロッパーで培ったタスクや人員配置の効率化のノウハウを持っていただけでなく、友人のMR(医薬情報担当者)に事前に話を聞き、弊社に就職した際にどのようなことができるかまでの提案をしてくれた姿勢が素晴らしかった」と述べています。
つまり、これまでの自身の強みをアピールできたことに加えて、すでに転職先の業界を研究し、自分が転職先で提供できる価値や業務を提案することまでできていたのです。
必要とされている価値」はどのようにして得るか
コロナショックが落ち着いた後も、社会的排除のリスクがなくなることはありません。
いまや3人に1人が単身世帯の日本。年齢を重ねるほど、一人で暮らす人の割合は高くなっており、孤独死が問題視されているのは周知の通りです。つまり、社会的排除のリスクをわれわれ全員が抱えていると言えるでしょう。
現在、厚生労働省では「学び直し」とともに、「社会関係を結ぶ」ことを積極的に提唱しています。
たとえば、50代になれば自分の同級生が跡取りで社長になっていたり、企業で出世しているケースがいくつかあるものです。そこで、自分のかつてのコミュニティとゆるやかにつながっておくことで、いざというとき、セーフティネットとして自分を守ってもらうのです。
今年、あるM&Aを手掛けている会社でリストラされた50代男性は、過去に医療法人で事務長をしていたそうです。彼はかつての医療法人時代の縁をたどることで、現在はクリニックのコンサルティング会社に再就職を果たしています。これは、過去の人脈を掘り起こして生き残ることができた事例と言えるでしょう。
■あなたの価値を測る3つのチェック項目
とはいえ、同窓生との「縁が切れている」「まだ若いので定年退職後のことなど考えられない」という人も少なくないはず。
30~40代のビジネスパーソンは、将来を見据えて、自分の価値やスキルの棚卸しすることをおすすめします。
そこでチェックしてほしいのは下記の3つの項目です。
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1. 人脈を持ってこられるか?
2. 技術を持ってこられるか?
3. 資格・経歴を持ってこられるか?
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人脈については、自分のお願いごとを何人の人が聞いてくれるか? を考えてみるとわかりやすいでしょう。これは、20~30代頃の仕事の積み重ねによって得た「信頼貯金」のようなもの。
2つの目の「技術」は、プログラミング、マーケティング、広報、クリエーティブ、編集、マネジャーなどが該当します。これらの技術は、チームの中で発揮されることが多いため、実績とスキルを相手にわかる言葉で説明できる必要があるでしょう。
コロナショックが落ち着いた後も、社会的排除のリスクがなくなることはありません。
いまや3人に1人が単身世帯の日本。年齢を重ねるほど、一人で暮らす人の割合は高くなっており、孤独死が問題視されているのは周知の通りです。つまり、社会的排除のリスクをわれわれ全員が抱えていると言えるでしょう。
現在、厚生労働省では「学び直し」とともに、「社会関係を結ぶ」ことを積極的に提唱しています。
たとえば、50代になれば自分の同級生が跡取りで社長になっていたり、企業で出世しているケースがいくつかあるものです。そこで、自分のかつてのコミュニティとゆるやかにつながっておくことで、いざというとき、セーフティネットとして自分を守ってもらうのです。
今年、あるM&Aを手掛けている会社でリストラされた50代男性は、過去に医療法人で事務長をしていたそうです。彼はかつての医療法人時代の縁をたどることで、現在はクリニックのコンサルティング会社に再就職を果たしています。これは、過去の人脈を掘り起こして生き残ることができた事例と言えるでしょう。
■あなたの価値を測る3つのチェック項目
とはいえ、同窓生との「縁が切れている」「まだ若いので定年退職後のことなど考えられない」という人も少なくないはず。
30~40代のビジネスパーソンは、将来を見据えて、自分の価値やスキルの棚卸しすることをおすすめします。
そこでチェックしてほしいのは下記の3つの項目です。
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1. 人脈を持ってこられるか?
2. 技術を持ってこられるか?
3. 資格・経歴を持ってこられるか?
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人脈については、自分のお願いごとを何人の人が聞いてくれるか? を考えてみるとわかりやすいでしょう。これは、20~30代頃の仕事の積み重ねによって得た「信頼貯金」のようなもの。
2つの目の「技術」は、プログラミング、マーケティング、広報、クリエーティブ、編集、マネジャーなどが該当します。これらの技術は、チームの中で発揮されることが多いため、実績とスキルを相手にわかる言葉で説明できる必要があるでしょう。
外出自粛中の今だからこそ、やるべきこと
最後の「資格・経歴」は弁護士、会計士、建築士などがまずわかりやすいでしょう。転職先に有資格者がいなければ、あなたに優先的にオファーが来るのは間違いありません。しかし、難関資格などを持っていないし、今更取得するモチベーションもないという人も少なくないはずです。
そこでもっとも重要なのが「経歴」を持ってこられる人です。
コンプライアンスの実務経験のある人、CFO(会計士とは限らない)の経験のある人、金融業界勤務歴10年以上の人、IR(インベスター・リレーションズ)の経験のある人などは、近年スタートアップ領域でかなり必要とされている人材です。
いますぐできるのは、自身のこれまでの仕事を振り返り、計量的に、希少性のある、圧倒的な経験を言葉にしてみること。社会的に必要とされる人材であればあるほど、社会的に排除されるリスクは軽減します。自宅で仕事をする時間が増えたいまこそ、自分のキャリアの棚卸しをおすすめします。
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馬渕 磨理子(まぶち・まりこ)
テクニカルアナリスト
京都大学公共政策大学院を卒業後、法人の資産運用を自らトレーダーとして行う。その後、フィスコで、上場企業の社長インタビュー、財務分析を行う。
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最後の「資格・経歴」は弁護士、会計士、建築士などがまずわかりやすいでしょう。転職先に有資格者がいなければ、あなたに優先的にオファーが来るのは間違いありません。しかし、難関資格などを持っていないし、今更取得するモチベーションもないという人も少なくないはずです。
そこでもっとも重要なのが「経歴」を持ってこられる人です。
コンプライアンスの実務経験のある人、CFO(会計士とは限らない)の経験のある人、金融業界勤務歴10年以上の人、IR(インベスター・リレーションズ)の経験のある人などは、近年スタートアップ領域でかなり必要とされている人材です。
いますぐできるのは、自身のこれまでの仕事を振り返り、計量的に、希少性のある、圧倒的な経験を言葉にしてみること。社会的に必要とされる人材であればあるほど、社会的に排除されるリスクは軽減します。自宅で仕事をする時間が増えたいまこそ、自分のキャリアの棚卸しをおすすめします。
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馬渕 磨理子(まぶち・まりこ)
テクニカルアナリスト
京都大学公共政策大学院を卒業後、法人の資産運用を自らトレーダーとして行う。その後、フィスコで、上場企業の社長インタビュー、財務分析を行う。
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会いの季節だが、いい出会いばかりとは限らない。お悩み解決掲示板に3月下旬、こんな相談が寄せられた。
「私は40歳、冴えない見た目の独身男性です」という投稿者。
現在住んでいる集合住宅の隣室に、20代前半の若い女性が入居しているようで、何とか仲良くなりたいという。
しかし顔を合わせる機会はめったになく、2か月に一度あるかないか程度だ。
「なかなか会えないなら、ポストに手紙でも、とも思いましたが、接点ないオヤジから手紙入れられても迷惑だろうし、下手したら警察沙汰です」
と揺れる気持ちを吐露し、「お金はかけたくありませんが、探偵などに頼むべきでしょうか?」と問いかけた。(文:okei)
■「20代の知らない女にそんな迷惑かけるな!」と怒り心頭のコメントも
スレッドの回答は、「怖いです。ハッキリ言って気持ち悪いです」など、男性に対する非難が相次いだ。
「ただの隣人のオジサンから手紙なんて受け取ったら即引っ越すレベルですよ。若い子を怖がらすのは止めてあげてください」
「あなたの思考、かなり恐怖です。隣人を恋愛対象でみることは異常です」
など、自分のためにもやめるよう諭す人や、投稿者を危険視する声が目立った。
「非常に難易度が高く人生に大きなダメージを受ける恐れもある危険なチャレンジです」という意見もあったが、
もし何らかの行動を起こせばダメージを受けるのは投稿者ばかりではない。相手の女性も怖くて住み続けられなくなるだろう。
中には、「隣にいるだけの女で気になるんなら、街に出てそこらへん歩いてる女に声かけるのと何も変わらないよ!」として、
ナンパなら断れば安心だが、隣人なら引っ越さなくてはならず、「20代の知らない女にそんな迷惑かけるな!」と怒り心頭のコメントもある。
筆者は7年ほど賃貸に住んでいたが、同じアパートの住人と顔を合わせたのは、隣に挨拶に行った際の一度きりだ。
いまどき隣に住んでいるから仲良くなれるかもしれないと思うのは、かなり都合のいい考え方ではないだろうか。
■ストーカーは加害者と被害者の関係が「不明」「面識なし」でも起こる
警察庁が発表しているストーカー事案のデータ(2020年)によれば、被害者と加害者の関係は、
40.8%が「交際相手(元含む)」だが、「不明(加害者を特定できない)」9.1%、「面識なし」も7.8%と、
希薄な関係でもストーカー行為に及ぶことがある。コメントの中には、
「諦めな。仲良くなれなかった時しつこそう。手紙に探偵、その思考が危ない。本当警察沙汰になりかねない」
という指摘もあったが、あながち心配し過ぎともいえないだろう。
投稿者は危害を加える気などなく、ただ仲良く話したかっただけかも知れないが、知らない人に目を付けられ、
一人暮らしの自宅を知られていることは恐怖でしか無い。一人暮らしの若い女性なら、なおさらだ。
今月始め、タレントの中川翔子さんがYou Tube動画でストーカー被害を告白したことは記憶に新しい。
中川さんは、「もう本当に引っ越したくない」と切実に語り、精神的にも経済的にも大きな負担を強いられたことを訴えていた。
なぜ、被害者ばかりが大きな負担を負わなくてはならないのか。もちろん投稿者はまだストーカーにはなっていないが、
隣の女性が気になって仕方ないなら、自分のほうから引っ越したほうが双方のためではないだろうか。