【大学入試】受験戦争に大変化 いよいよ全入時代突入か? 河合塾研究員が解説
1/12(木) 13:30配信
テレビ愛知
いよいよ佳境を迎える大学受験。実はその大学受験に日本の教育を揺るがしかねない大きな変化が起きているそうです。河合塾教育研究開発本部・近藤治主席研究員に伺います。
ーーー今大学受験に起きている変化、「全入時代が到来か」ということですが、どういうことですか。
大学を目指す志願者数と受け入れる大学の入学定員を比較すると、一昨年の2021年度入試で、倍率1.03倍まで近づいています。 今行われています2023年度入試ですが、もしかしたら大学の全入時代、つまり志願者数と入学定員が入れ替わる時代が到来するんじゃないかと言われています。
ーーー大学に入りたい人よりも受け入れてくれる人数の方が多くなると、受験競争もなくなるということですか。
残念ながら受験戦争はなくなりはしませんが、確実に昨年よりも来年、何よりも再来年の方が入りやすくなることは間違いないと思います。
ーーー受験生にとっては結構嬉しいデータと言っても良いのですか。
少子化などもあるので一括りには言えませんが、いかがですか。
受験生には嬉しいデータではありますが、当事者の受験生は「いやいやそこまで楽にはなってないよ」と感じている生徒が多いのではないでしょうか。
ーーーその理由としては、変わらず受験戦争を突破するための勉強をしているからということですか。
そうですね、やはり難関大学というのはまだまだ志願者数も多く集まっています。つまり志願者が集まる大学と集まらない大学というものが、今後より鮮明に二極化していくという時代が到来しつつあるということになります。
ーーー志願者が集まる大学には引き続き受験競争は生まれると思いますが、集まらない大学は受験しなくても入れるようになるデータになっているので、大学のあり方も少しずつ変わっていくということも考えられますよね。
これは難関大学も含めてですが、大学の本来あるべき姿、つまり大学というのは入試を行うところではなくて、学生を教育する場です。
これまでは入り口の部分、いわゆる偏差値というものが指標として大切にされてきましたが、これからはどのような学生を育てたのかという、本来あるべき教育力に目が向けられるのではないでしょうか。
ーーー学びの充実がどれほど行われているかというところで、受験生も選ぶ大学を変えるということですか。
それは言えると思います。現状ではなかなかそういう大学を探すのは難しいと思いますが、様々な経験を持っている我々大人が、彼らにいろんな角度からアドバイスをしていくべだと思います。
ーーーテストの難しさで大学を選ぶのではなく、何をこの大学で学べるのか、また誰から学ぶのかというのが一つ指標になってくるということですか
現状でも、大学の入試難易度はそれほど難しくないが非常に良い教育をしている大学、もしくは世界に名だたる研究をされてる先生がいらっしゃる大学、そういったところもあります。 もしかしたら今後は、そういった大学がこれまでスポットを浴びていなかった分野でスポットを浴び、注目されるようになるかもしれないですね。
ーーー今後スポットを浴びるかもしれない大学に今比較的簡単に入ることができる現状なのだとしたら、ここ数年の高校生はチャンスかもしれませんよね。
ここ数年、もしくは来年再来年、それ以降、5年後10年後というのは今よりも確実に入り口の倍率というのは下がっていきます。より自分がやりたいことを成し遂げられる大学に入れるチャンスというのは年々広がっていくと思います。
無頓着な夫が急にオシャレ服を…浮気の芽を潰した妻の機転
前回に続き、浮気男に対処する妻(彼女)たちのエピソードです。
昔から「男の胃袋をつかめ」という言葉がありますが、多くのカップルが共働きで、美味しい外食店も豊富な現在、女だけが男の胃袋の面倒を見る必要はありません。そもそも浮気男とは、ふだんは妻の手料理に幸せを感じつつも、たまにこっそり外食を愉しみたがるもの。
7/2/2020
ただ衣服の管理だけは、よほど使用人を雇える富豪でもない限り、家庭内でしかできないことです。
【浮気男を押さえ込む女たち~水際対策編~】
衣服をつかむ
ズボラな夫をサポートする妻(写真:iStock)
会社員のC子が、同じく会社員のDと結婚したのは、互いに30代半ばのこと。もともと同じ大学のサークル仲間で、当時も付き合っていましたが、Dの浮気で別れたという経緯がありました。それから十年後、別のサークル仲間の結婚式で再会し、めでたく復縁→結婚の運びとなった次第。
結婚して家事分担を決める際、C子は担当のひとつに洗濯を選びました。理由は元来がズボラな性格のDに衛生面を任せたくなかったのと、彼の職場は私服勤務なので、服装選びを面倒臭がる彼の手伝いができれば、という気持ちからでした。
もともと世話好きでコマメなC子。洗濯物を畳むたびに、Dのタンスに着る順番を工夫して仕舞います。Dは毎日、いちばん上にあるものを取って着るだけで、バリエーションのついた格好ができます。
もともと世話好きでコマメなC子。洗濯物を畳むたびに、Dのタンスに着る順番を工夫して仕舞います。Dは毎日、いちばん上にあるものを取って着るだけで、バリエーションのついた格好ができます。
若い女の子の気を引きたい男
突然、ファッションに目覚めたワケは…(写真:iStock)
ところが結婚して一年ほど経った頃、Dの様子に異変が起こりました。それまで無頓着にタンスの上のものを取っていたのが、たまに奥を探り、新品のシャツや、シャレたダメージジーンズなどを掘り返して着るようになったのです。
かつてもDに浮気されたC子です。直感しました。女だ。Dはズボラですが、女に惚れると途端に、格好をつけたがる癖があります。
かつてもDに浮気されたC子です。直感しました。女だ。Dはズボラですが、女に惚れると途端に、格好をつけたがる癖があります。
注意深くタンスのチェックをし続けました。どうやらDがシャレた格好をしたがるのは、月火、木金。Dの職場状況を探ると、その曜日に、アルバイトに来ている若い女の子がいることがわかりました。
そのうちDは、下着まで新しいものを掘り返すようになりました。が、帰宅時間はそう変わりません。Dが一方的に舞いあがって、その子をデートに誘っても断られている可能性が高いです。それでも舞いあがりはじめたいちばん楽しい時期を過ごしているらしく、休日も彼女にLINEしているのか、ソワソワとスマホを弄る時間が多くなりました。
タンスから徐々に消えていく勝負服
妻からの無言の重圧に夫は完敗(写真:iStock)
浮気心の芽は早いうちに潰すべき。C子はタンスから、少しずつDのお気に入りの衣服を隠していきました。最初は一着。次は二着。じわじわとDの勝負服を奪い、それらを自分の勤め先のロッカーに隠伏します。ときたまDが、「あれ、あのシャツってどこ?」と訊いてきます。C子はとぼけて「知らな〜い」。
洋服が減るにつれてDも不審がります。でも後ろめたさがある以上、やぶへびを突くような真似はしてきません。代わりに黙って自分のお小遣いで新しい衣服を購入しています。C子はそれらも容赦なく隠します。
Dのタンスがどんどん淋しくなりました。やがて残っているのは、着古した数着の普段着と喪服だけとなりました。ようやく事態を飲み込み、観念したD。ある日、おずおずとした様子で声をかけてきました。
「今度の日曜、一緒に買い物に行かない? 僕の服、またC子に選んでほしいな」
C子はにっこりと答えました。
「いいね。久しぶりのデートだね」
Dは休日にLINEをすることもなくなりました。アルバイトの女の子にも脈がなかったのでしょう。C子は徐々に、彼のタンスに衣服を戻していきました。いっぺんにではなく、半年くらいかけてじわじわと。一着を戻すたびに、「わかってるな。私はわかってるよ」と無言の重圧をかけながら。
という、ちょっと怖くもあるC子の態度ですが、アルバイトの女の子にとっても、既婚者社員にちょっかいをかけられていたところを救われたことにもなり、平和で穏便な解決ができて良かったと思います。
さて、夫(彼氏)の浮気を未然に潰した女性たちのエピソードをふたつ紹介しましたが、これらは相手の女性にその気がなかったから成立したことで、中には浮気が実体化するケースもあります。
そのとき、妻たちはどうしたか。続けて書かせていただきます。
(うかみ綾乃/小説家)