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10人中9人の凶悪犯が「投降」を選ぶ…FBI交渉人が「手をあげて出てこい」のかわりに使う予想外のフレーズ

2024年05月18日 08時05分56秒 | 事件と事故
グレッグの交渉術の真骨頂は、相手に命令しているような印象をまったく与えず、むしろ相手にとって最善の結果になるように努力していると信じさせることだ。そうすれば、強盗犯は知らず知らずのうちにグレッグの望み通りに行動するようになる。そして最終的に両手をあげて投降するのが、自分にとって最善の選択肢だという結論に到達するのだ。



10人中9人の凶悪犯が「投降」を選ぶ…FBI交渉人が「手をあげて出てこい」のかわりに使う予想外のフレーズ(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース 



10人中9人の凶悪犯が「投降」を選ぶ…FBI交渉人が「手をあげて出てこい」のかわりに使う予想外のフレーズ

4/5(金) 10:17配信



プレジデントオンライン
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Vadym Plysiuk


FBIの人質交渉人は、どうやって犯人を投降させているのか。ペンシルベニア大学のジョーナ・バーガー教授は「『大人しく出てこい』のように自分の要求を突き付けてはいけない。大切なのは犯人に『話を聞いてもらっている』と思わせることだ」という――。


【図表】人質交渉人が使っているモデル


 ※本稿は、ジョーナ・バーガー『THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術』(かんき出版)の一部を再編集したものです。


■異質なSWAT隊員の異質な質問


 グレッグ・ヴェッキはFBIの捜査官だ。


 専門は違法薬物の取引、マネーロンダリング、恐喝など。彼が追う人物の多くは筋金入りの犯罪者で、かなり暴力的だ。メデジン・カルテルにヘリコプターを売る人物もいれば、ロシアの潜水艦を中古で購入し、コロンビアからアメリカにコカインを密輸している人物もいる。


 そのときグレッグは、あるロシアン・マフィアを追っていた。3年にわたって電話の盗聴を重ね、丹念に捜査を進めて証拠を固めていった。そしてついに逮捕状が出ると、グレッグはSWAT(警察の特殊部隊)を呼び寄せた。完全装備の屈強な男たちが数十人で現場に乗り込み、犯人を取り押さえ、証拠を確保する計画だ。


 SWATチームを前にしたグレッグは、計画実行にあたってさまざまな注意点を伝えた。容疑者はもしかしたら武装しているかもしれない。少なくとも危険であることはたしかだ。SWATチームは間違いが起こらないように慎重に話し合い、具体的な逮捕計画を練り上げた。1つでも失敗があると、現場はあっという間に暴力の嵐になってしまう。


 ブリーフィングが終わってチームが部屋を出たが、1人だけ残っていた。グレッグは彼の存在に気づいていた。SWAT隊員にしては異質だったからだ。太めで、背が低く、頭は禿げている。とてもアメリカ警察が誇るエリート部隊の一員には見えなかった。


 「犯人について教えてくれ」と、その男は言った。「もっと詳しい情報が欲しい」


<>

■「人質を解放しないと撃つぞ!」はあまりに芸がない


 階段の1段目は、相手に影響を与えることでもなければ、説得することでもない。


 しかし経験のない交渉人は、ここでストレートに要求を伝えてしまう。


 「人質を解放しないと撃つぞ!」というように、望みの結果をすぐに手に入れようとするのだ。


 もちろんこの戦略はうまくいかない。あまりに芸がなく、攻撃的すぎる。むしろ抵抗を激化させる結果になるだろう。なぜなら、最初から相手に影響を与えようとするのは、自分のことしか考えていないからだ。相手の望みや言い分は完全に無視して、自分の要求だけを伝えている。


 人を変えるには、まずこちらの言い分に耳を傾けてもらわなければならない。そして話を聞いてもらうには、信頼してもらう必要がある。この信頼関係がなければ、何をどう言ったところで相手は絶対に説得されない。


■なぜ「友人の口コミ」には耳を傾けてしまうのか


 ここで視点を変えて、口コミが持つ力について考えてみよう。口コミは広告よりもはるかに大きな力を持つ。新しいレストランができた場合、広告で「おいしい」と言われても、言葉通りに信じる人は多くない。広告の言葉は信用できないと思われているからだ。


 ところが、実際にそのレストランで食べた友人から「手打ちのタリアテッレが絶品だったよ」という話を聞けば、自分も食べてみようと思うだろう。なぜなら、友人との間には信頼関係がすでに確立しているからだ。長年の友人なのだから、自分にウソを言うことはないと信じている。


 そのためベテランの交渉人は、最初の段階で自分の要求を出したりはしない。まず相手を知るところから始める。相手の状況、感情、動機を理解し、そして理解していることを相手にわかってもらう。


 危機的な状況にある人は、誰も自分を助けてくれないような気持ちになっている。彼らは何かが理由で怒り、傷ついていて、誰かに話を聞いてもらいたい。しかし誰も聞いてくれないので、人質を取って立てこもるというところまで追いつめられているのだ。


 そのためグレッグ・ヴェッキは、いつも同じ言葉で交渉を始める。どうも、私はFBIのグレッグです。そちらは大丈夫ですか?」。相手が5歳の子供でも、50歳の銀行強盗でも、自殺しようとしている母親でも、殺人犯でも、最初の言葉はいつも同じだ。


 「こちらはヴェッキ特別捜査官だ」というような形式張った言葉でもなければ、もちろん「手を上げて出てこい。さもなければ引きずり出す」というような攻撃的な言葉でもない。


 どちらも信頼関係の構築にはまったく役に立たないからだ。



■「戦術的共感」で信頼関係を構築する


 グレッグはまず橋を築く。相手に何かを語らせる。相手の言うことを批判しない。相手の話を遮ることもない。そうやって信頼関係を構築していく。相手に「自分の意見が重視されている」と思わせる。正しい質問をすることで、相手の話を真剣に聞いていること、相手を気にかけていることを理解してもらう。


 相手に共感と理解を示し、そして質問によって貴重な情報を集める。いわゆる「戦術的共感」によって、根本的な問題を探っていく。容疑者はなぜ怒っているのか? 容疑者の本当の望みは何か? 優秀な人質交渉人は、相手の立場で考え、会話の主役を相手にすることで、信頼関係を築くと同時に、相手に影響力を与える下地も整える。


 これが経験の浅い交渉人にとってもっとも難しい部分だ。相手の立場で考えるよりも、一刻も早く問題を解決しようとしてしまう。しかし緊迫した状況で相手に望み通りに動いてもらうには、信頼関係を確立することが不可欠だ。


 自分の話を真剣に聞いてくれる人、自分を本気で心配してくれる人がいると感じることができると、相手に対する信頼感が生まれてくる。


■「お腹が減った?」「車が必要か?」と問いかける


 グレッグはこのテクニックを、「相手を助ける存在になる」と呼んでいる。相手が望みをかなえる手助けをするということだ。「そろそろお腹が空いてきたんじゃないか? 今から食べ物を送ろう」「帰りの車が必要なのか? 用意するから希望の車種を教えてくれ」などと声をかけることで、グレッグは相手のパートナーのような存在になる。


 交渉が始まった瞬間から、「私はあなたを助けるためにここにいる。私たちはチームだ」というメッセージを伝えるのだ。


 この態度は、グレッグが使う言葉にも表れている。「きみと私でこの問題を解決しよう」「きみの協力がどうしても必要なんだ。きみも事態を悪化させたくはないだろう?」というように、チームであることを強調している。グレッグはチームの仲間であり、相手を助けるためにここにいるのだ。たいていの人は、自分を助けようとしてくれている人を相手に、ずっと腹を立てていることはできないだろう。

■「この解決策は自分で考えた」と思わせる


 こうやって信頼関係ができたと確信できたところで、グレッグは初めて変化を起こす方向に舵を切る。ここでの目標は、相手にグレッグの望み通りの行動をしてもらうことだ。


 しかし、たとえこの段階まで到達しても、主役はあくまで相手だ。相手の主導で事態の解決を目指す。銀行強盗が人質を2人取って立てこもっている? 「逮捕するから手を上げて出てきなさい」と言っても、おそらくうまくいかないだろう。もちろんグレッグもそれを望んでいるのだが、銀行強盗からすれば刑務所には入りたくない。


 ここでのコツは、銀行強盗に「この解決策は自分で考えた」と思わせることだ。こちらが相手を説得するのではなく、相手が自分で自分を説得する。グレッグは銀行強盗の言葉をそのまま使いながら、理想の結果になるように巧みに誘導する。強盗犯自身の判断で、両手をあげて投降するのがいちばんだという結論に到達することを目指す。


■「投降が最善の選択肢」と思わせれば成功


 しかしだからといって、犯人の言いなりになるという意味ではない。犯人にとってベストの選択肢は、銀行のお金をすべて持って逃げ、その後も絶対に捕まらないことだ。



 一方でグレッグは、それを実現させるわけにはいかない。


 グレッグの交渉術の真骨頂は、相手に命令しているような印象をまったく与えず、むしろ相手にとって最善の結果になるように努力していると信じさせることだ。そうすれば、強盗犯は知らず知らずのうちにグレッグの望み通りに行動するようになる。そして最終的に両手をあげて投降するのが、自分にとって最善の選択肢だという結論に到達するのだ。






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ジョーナ・バーガー(じょーな・ばーがー)
ペンシルベニア大学ウォートン校マーケティング教授
国際的ベストセラー『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』(東洋館出版社)の著者。行動変化、社会的影響、口コミ、製品やアイデア、態度が流行する理由を専門に研究する。一流学術誌に50本以上の論文を発表。「ニューヨーク・タイムズ」紙、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌などに寄稿した記事も人気を博している。Apple、Google、NIKE、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などをクライアントに持つコンサルタントでもある。これまで数百の組織とともに働き、新製品の浸透、世論の形成、組織文化の変革などを実現してきた。『ファスト・カンパニー』誌の「ビジネス界でもっともクリエイティブな人々」に選出され、その仕事は『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』誌の「年間アイデア賞」で複数回取り上げられた。




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上手に楽に老いている人」と「下手に苦しく老いている人」の意外な違い

2024年05月18日 06時05分27秒 | 天候のこと

「上手に楽に老いている人」と「下手に苦しく老いている人」の意外な違い(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース


「上手に楽に老いている人」と「下手に苦しく老いている人」の意外な違い
12/20(水) 7:03配信


現代ビジネス
PHOTO by iStock


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老いればさまざまな面で、肉体的および機能的な劣化が進みます。目が見えにくくなり、耳が遠くなり、もの忘れがひどくなり、人の名前が出てこなくなり、指示代名詞ばかり口にするようになり、動きがノロくなって、鈍くさくなり、力がなくなり、ヨタヨタするようになります。
世の中にはそれを肯定する言説や情報があふれていますが、果たしてそのような絵空事で安心していてよいのでしょうか。
医師として多くの高齢者に接してきた著者が、上手に楽に老いている人、下手に苦しく老いている人を見てきた経験から、初体験の「老い」を失敗しない方法について語ります。
*本記事は、久坂部羊『人はどう老いるのか』(講談社現代新書)を抜粋、編集したものです。
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【写真】「上手に楽に老いている人」と「下手に苦しく老いている人」の意外な違い


上手に老いる方法
 「人はどう老いるのか」というタイトルから、人間の老いに関するメカニズムや、老化による細胞の変化、筋肉や内臓のタンパク量の減少などについて、医学的な解説を期待されるかもしれませんが、そういうことは他書に委ねます。現在、解明されている老化現象に対する知見は、あまりおもしろくないし、知ったところで上手に老いられるわけではありませんから。


 老いに関する本でよく読まれているのは、老いを止める、あるいは遅くする方法を論じたものでしょう。それも他書に任せます。そういうノウハウや指導、お勧めもいろいろあるようですが、たいていは眉唾もので、気休め、あるいは当たるも八卦当たらぬも八卦の類いがほとんどだからです。


 そもそも老化を遅くする方策(運動、食事、サプリメント、薬剤など)を講じて、若々しさを保ったとしても、その方策のおかげとは言い切れません。その方策を講じてなくても、もともと若々しかった可能性が否定できないからです。


 科学的に効果を証明するためには、ある方策を講じたグループと、講じていないグループを無作為に分けて、大規模で長期間比較しなければなりません(「大規模無作為化比較試験」といいます)。そんな比較試験は事実上、むずかしいでしょう。実施しようとすれば、だれしも方策を講じるグループに入りたいと願いますから。


 ましてや若々しさの指標をどう決めるのか。運動機能なのか、記憶力なのか、神経伝達速度なのか。どれを指標に決めたところで、その成績がよいからといって、楽に老いられるわけではありません。老いにはさまざまな側面があり、人によって受け止め方もちがうからです。老化現象が進んでいても、精神的に満たされた人はいますし、若々しいのに不平不満を抱えている人もたくさんいます。


 上手に楽に老いるには、老いの実例をいろいろ見て、参考にするのがいいでしょう。私自身、その経験が大いに役立っていると感じます。


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重症度と苦悩の深さが一致しない
 最初に意外だったのは、高齢者の多くがごく当たり前のことで、悩んだり嘆いたりしていることでした。


 腰が痛い、膝が痛い、さっさと歩けない、細かい字が読めない書けない、もの忘れが激しいなど、当時まだ四十代だった私には、老いれば当然のことと思えることばかりでした。それなのに当人は、「なんでこんなことになったのか」「こんなことになるとは思わなかった」と嘆くのです。あたかもまったくの想定外の不幸に見舞われて、苦しんでいるという感じでした。


 それはつまり心の準備が足りなかったということでしょう。「いつまでも元気で若々しく」とか、「最後まで自分らしく」などの無責任なきれい事情報に惑わされていたから、実際の老いであちこちに不具合が起こると、「なんでこんなことに」「こんなことになるとは」と、落ち込んでいたのです。


 その一方で、「年を取ったらこんなもんですわ」と、さまざまな老化による不具合を受け入れている人もいました。ある男性は腰痛のせいでほとんど歩けないのに、治療を求めようとしません。高齢者医療の新米だった私は、なんとかその腰痛を治したいと思い、あれこれ治療法を提案しましたが、男性は首を横に振るばかりでした。そしてニヤリと笑ってこう言うのです。


 「この腰痛は年のせいやから、どうしようもおませんな。これが治せたら、先生はよっぽどの名医で
すわ」


 端(はな)から治してもらう気はなく、若気の至りで力む私を憐れむような、揶揄するような感じでした。


 それとは別に、八十二歳のある女性は脳梗塞で左半身不随になり、デイケアで懸命に歩行訓練のリハビリをしていました。その効果があって、入所時よりかなり状況が改善したので、私は励ます意味も込めて、「だいぶ速く歩けるようになりましたね」と声をかけました。


 すると、彼女は険しい顔でキッと私をにらみ、「もっとさっさと歩けるようになりたいんです」と応えました。彼女は右半身が自由で言語障害もなく、頭もしっかりしていたので、残っている機能を使えばいくらでも楽しむことができるのに、生来、まじめで努力家の彼女は、麻痺した左半身を回復させることで頭がいっぱいのようでした。


 片や、別の七十九歳のある男性は、やはり脳梗塞でしたが、先の女性より症状は重く、歩行不能で車椅子を使っていました。リハビリをすれば、歩行器を使えるくらいに回復しそうだったので、スタッフや私が度々リハビリを勧めるのですが、本人にはまったくその気がありません。デイケアで入浴したあとなど、私が「身体を温めると筋肉がほぐれて、リハビリの効果も出やすいですよ」と勧めても、笑顔で手を振り、「車椅子が楽でええんですわ」と言うばかりです。


 杖歩行ができる先の女性と、車椅子の男性を比べれば、男性のほうが症状が重いのは明らかです。しかし、悩みや嘆きの深さは、症状が軽い女性のほうが重い。ふつうは病気の症状が重ければ悩みや心配も大きいはずです。それが必ずしも通用しないのが、高齢者の世界だと気づきました。


 さらに続きとなる<ご飯の上にオシッコをされたり、スリッパの上にウンコが載せてあったり…94歳の「老人デイケアのアイドル」>では、著者が経験したデイケアの出来事について語ります。

全文は、リンクで、

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新紙幣発行で「預金封鎖」の噂が広まる…ガクガク震えている税金無申告”タンス預金民”に下される鉄槌

2024年05月18日 03時05分06秒 | お金のこと

新紙幣発行で「預金封鎖」の噂が広まる…ガクガク震えている税金無申告”タンス預金民”に下される鉄槌(みんかぶマガジン) - Yahoo!ニュース 



新紙幣発行で「預金封鎖」の噂が広まる…ガクガク震えている税金無申告”タンス預金民”に下される鉄槌
5/19(金) 9:10配信
77コメント77件

AdobeStock
 キャッシュレス化が加速する中においても、手元に多くのお金を置いている人は多いだろう。クレジットカードやコード決済が使用できない「現金のみ」の店舗が存在することに加え、老後生活に向けてコツコツと貯める人や“節税”に勤しむ人、少しでも子供に遺したいと願う親たちは「タンス預金」でも蓄える。だが、現金のまま自宅などに保管し続けるのは要注意と言える。

強盗や空き巣の被害に遭う恐れがある上、2024年からは積み上がったヘソクリも“見える化”されることになるからだ。経済アナリストの佐藤健太氏は「来年の新紙幣発行を機に『タンス預金』はあぶり出される。いよいよ国は資産と所得の全容把握に乗り出すことになる」と警告する。

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政府は2019年4月、2004年以来20年ぶりに紙幣を一新すると発表した。当時の麻生太郎財務相は偽造防止の観点から約20年ごとに紙幣を新しくしていると説明し、2024年上期から1万円札の肖像画は福沢諭吉から渋沢栄一に、5000円札は樋口一葉から津田梅子に、1000円札は野口英世から北里柴三郎に変わることになった。 

 ここで「おや?」と思う人は間違っていない。たしかに前回は2004年11月に新紙幣が発行された。だが、発表は約2年前の2002年8月。それが今回は5年も前に宣言しているからだ。偽造防止を新紙幣の発行目的にしているものの、その裏には家計に眠る「タンス預金」をあぶり出したいとの思惑が透けて見える。 


 もちろん、新紙幣が発行された後も旧紙幣はこれまで通り使うことはできる。だが、いま旧紙幣を使っている人が少ないように使い勝手は悪くなる。実際、前回の紙幣切り替え時には旧紙幣が世に出回り、タンス預金が減少した。政府には新紙幣発行を機に家計に眠る旧紙幣を「表」に引きずり出し、消費や投資を活発化させたいとの狙いもあるように見える。

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とはいえ、政府側の視点に立てば口座情報登録前に家計に眠った「タンス預金」の実態は掴みづらい。そこで新紙幣を発行し、旧紙幣が金融機関で新札に替えられれば「残高」の解明につながるというわけだ。つまり、税務当局にとって新紙幣発行は、眠っていた紙幣をあぶり出し、相続税逃れやアングラマネーを監視するチャンスをつかむことになる。 

 国がキャッシュレス化を推進しながら、新紙幣を発行するという矛盾したような政策の狙いは偽造防止というよりも、タンス預金を解明し、税の取りっぱぐれを防ぐことにあると疑いたくもなるだろう。

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新紙幣の発行は「預金封鎖」や「資産課税」につながるのか

 国税庁は2022年11月、22年6月までの1年間に実施した所得税などの調査で、富裕層の申告漏れ所得総額は約840億円に上り、2009年以降で最高だったと発表した。全体の申告漏れ所得の総額は7202億円で、追徴税額は1058億円といずれも前年度から高い増加率を見せている。  

巷には、新紙幣の発行が「預金封鎖」や「資産課税」につながるといった恐ろしい噂もジワリと広がる。1946年の新円切り換え発表後、預金封鎖や財産税の課税という事実上の財産没収が強行されたからだ。もちろん、戦時国債の発行でハイパーインフレに見舞われた当時と今は状況が異なる。さすがに令和の時代に同じことが行われるとは到底思えないが、

 以下はリンクで、





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月200万円稼げる」「アイドルみたいな子も」18歳少女が明かす大阪・梅田「衝撃の立ちんぼ事情」

2024年05月18日 00時05分07秒 | 女と男のこと

月200万円稼げる」「アイドルみたいな子も」18歳少女が明かす大阪・梅田「衝撃の立ちんぼ事情」

8/7(月) 17:00配信


FRIDAY


ある日の兎我野町の様子。男性が積極的に立ちんぼへと声をかけていた
大阪の中心地・梅田の一角が無法地帯化している。


梅田駅から徒歩圏内で、ラブホテルが連なる兎我野町(とがのちょう)。「アメリカン通り」とも呼ばれる細い路地の一角には、週末になると20名弱の女性が立ち並んでいた。


【写真】稼ぎは月に200万円…18歳カリスマ立ちんぼに直撃取材


彼女たちの年齢層は幅広く、10代から40代とおぼしき女性たちが、所在なさげに携帯を触りながら男性達に声をかけられるのを待っている。中には、アイドルグループに在籍してもおかしくないような容姿の女性もおり、多くの男性たちからひっきりなしに声をかけられていた。しばらくすると交渉がまとまったのか、肩を寄せ合い近接するホテルに消えていった――。


新宿・大久保公園の立ちんぼが社会問題化するなか、ここ大阪の中心地でも同じような光景が広がっている。売春目的の女性、それを目当てにした多くの男性がこの路地に集まっていた。週に2、3度この地に立っているという20代前半のナオ(仮名)がこう説明する。


「だいたい立っている女の3倍くらい男がいる感じ。それでもだいぶ減ってきたほうだけど。4時間立つ日もあれば、1時間の日もある。それでも3~4人は客がつくよ。ずっといるわけじゃなくて、お腹がへったら外して、また戻ってきたりもする。そういう“気軽さ”があって、風俗よりもやりやすいんだよね」


彼女たちは自分から声をかけてくることはない。だが、記者から別の女性に声をかけると


「相場は1.5万円にホテル代。あとは女の子によって違うけど、ゴムなしで2万、中出しでプラス1万円」


と事務的な様子で説明する。


彼女たちや、そこに群がる男性たちの話を総合すると、立ちんぼが爆発的に増えたのは2022年の秋頃からだという。


’19年から’20年にかけて、大阪府警が梅田駅地下街の「泉の広場」で61名の立ちんぼを現行犯逮捕するという衝撃的な事件が起きた。それから3年半が経過し、近接する兎我野町へと立ちんぼが移ってきたのだという。すでに観光地のような認識がされているのか、中には携帯片手に彼女らの様子を撮影する若者たちもおり、YouTuberらしき人物と、ここに居座る男性が言い争っている姿もあった。


この路地には、立ちんぼ女性と地べたに座り込んで話している男性も数人いた。その姿を嫌がるような素振りをみせる“男性客”もいる。どうやら、長さで言うと100mにも満たないこの場所では派閥が生まれているようだ。ナオが続ける。


「もともとここに立っていた“キタ”の女の子たちと、“ミナミ”から来た女性で全然違うから。もともとは近鉄なんばで立っていた女の子もいて、その子たちは真面目に“営業”している。キタの子は、古株だけどそんなにガッツリやっていない感じかな。近鉄なんばは、昔は活気があったけど警察が摘発に力を入れて、そこの子たちが梅田に流れてきた感じ。私ももともとミナミでやっていたけど、今は警察が怖い。この間も摘発された話を聞いたし、梅田の方が安全で、女の子同士で警察のチェックもしているからリスク管理もしやすいし」


本誌記者は、女性から聞いた近鉄なんば駅の周辺にも足を運んだが、確かにそれらしき女性を3人ほど確認できた。それでも、ミナミは梅田のように活気がある状態ではなかった。


彼女たちの稼ぎは、どれほどのものなのか――。いわゆる「地雷系メイク」に「量産型」と言われるファッションに身を包むミカ(18歳・仮名)は、「月間で200万円を稼いだ」と豪語する。


「ここで立ってだいたい130万円。Twitter(現・X)の直引き(DM)で30万円。パパ活でだいたい40万円が私の月収かな。パパ活はSEXしなくて食事だけで10万。それでも私は全然需要があるから。ヤッた人数は数えてないけど、優に1000人は超えてるよ」


なぜミカはこの場所で立つようになったのか。もともとは偏差値60を超える私立高校に在籍していたというが、周囲に馴染めずに退学。その後、メイド喫茶で働きだし、16歳にして40万円を稼ぐ売れっ子だったという。


「ここに立ち始めたのは、去年の10月から。もともと近鉄なんばビルで立っていたけど、私服警官が増えて、キタの方がお客さんは多くなっていった。メイド喫茶でも稼げたけど、“ウリ”の方がもっと稼げるし。ホテルがすぐ隣で、だいたい20分、長くても40分で終わるから効率がいいんだよね。怖い思いをしたこともないし、病気ももらったことがないから安全だよ。プレイ中はずっと正常位でマグロ状態(笑)。風俗より楽だし、実入りもいい」


記者の「サービスがよくないという声はないのか?」という質問に対して、ミカは「基本、一見(いちげん)さんばかり狙ってるから、別にサービスはしなくてもOKなんだよね」と笑う。


ミカが立ちんぼを続けるのは理由がある。


「“推し”に大金を使っているから働かないといけない。推しはバーの店員なんだけど、月にだいたい150万円は使っているから。その甲斐もあって、付き合ってはないけど、セフレになれた。でも、ここもいつ摘発されるか分からないから、秋からは出稼ぎでソープで働く予定かな」


ミカの他の女性にも声をかけたが、1日で客が10人ついたことがあるという猛者もいた。週末は1日で10万円を稼ぐこともザラだというほど、多くの男性がこの地を訪れているのだ。


もっとも梅田の問題は、売春だけではない。ここ最近、梅田近辺でマッチングアプリを利用したぼったくりも多発している。大阪府警のHPにも、「マッチングアプリを利用した高額請求被害の事例」というページが設けられるほど、浸透しているのだ。事情に詳しい、飲食店関係者がこう明かす。


「キャッチのぼったくりはもうおらへんでしょ?ほとんどいなくなったんです。梅田はもともと半グレ系が絡んだぼったくり店があって、それで摘発もよくされるから、手が込んだやり方に方向を変えた。今はマッチングアプリで知り合いの飲食店に連れていくと言って、ガールズバーに連れていくのが主流。そこでたくさんお酒を飲める人にはぼったくりをせずに、弱い男だと記憶がなくなるまで飲まして、それで高いお酒を空けたことにさせる。驚くほど高額ではなくて、10~20万円ぐらいをぼったくる感じやね。女性がいる手前、十何万円と請求されても、なかなか揉められないから、うまく男性心理をついた方法ですわ」


こういった梅田の事情は大阪府警も把握しているが、なかなか大掛かりな摘発に踏み切れない事情もあるという。全国紙・大阪支局の社会部記者が説明する。


「府警が売春、ぼったくりの摘発に注力しているのは間違いない。特に今後は万博などの大きなイベントも控えているので、余計に力が入るかもしれません。その一方で、売春やプチぼったくりなどの個別の小さな事案は個人でやっているケースも多く、ケツモチの存在を割ることも難しい。マスコミへのレクの機会も限定されるので、なかなか大きなニュースになりづらく、捜査幹部もジレンマを抱えている様子でした」


男たちの欲望渦巻く梅田の街が、浄化される日は訪れるのだろうか








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