受験生は要注意!「入試会場に親が付き添うと落ちる」と東大生が断言するワケ
1/24(火) 9:01配信 2023
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親が入試会場に付き添うデメリットについて解説します(漫画:©︎三田紀房/コルク)
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■東大合格者の多くは1人で受験会場に行っている 「親が試験会場についていく受験生は落ちる」 と言ったら、みなさんはどう思うでしょうか。受験の際、親御さんがお子さんと一緒に試験会場に行く家庭は多いです。お父さんが車で試験会場まで送ってくれるという家も多いと思いますし、お母さんが地方から一緒に都内の志望校に来てくれた、なんて家も多いでしょう。大学によっては、親御さんの控え室というのがある学校もあるくらいです。
実はここに落とし穴があります。東大に合格している人たちに話を聞くと、たいていの場合、1人で試験会場に行っていることのほうが多いんです。地方から受験する場合でも、距離が遠くて電車の乗り換えが多くても、1人で試験会場に行っている受験生のほうが合格する人が多いのです。
いったいなぜなのか。今日はこれについてお話ししようと思います。 まずは『ドラゴン桜』の漫画をご覧ください。これは、東大受験生の水野が、元気をなくしてしまったときのワンシーンです。
いかがでしたか。「てめえひとりで元気になれ」というのは、荒っぽい口調のセリフながら、本質を突いています。
受験は、自分の人生をかけてやるものです。本質的には自分の責任でやるものであり、他人がとやかく言うことはできないものです。しかし、親が受験に介入しすぎてしまうと、受験が自分のものではなくなってしまい、究極的には受験自体が人任せになってしまうのです。
受験というのは、徹底的に個人の戦いです。だから例えば、残り時間が3分で少し問題が残っているという時に、「どうしよう、このまま解いていくか、ここはもう解けないから見直しするべきかな」と迷ったとしても、誰かに頼ることは絶対にできません。
試験科目の1つが全然解けなくて、次の科目があと10分で始まる、となっても、誰かが慰めてくれることはありません。自分で勝手に元気にならなければなりません。
試験会場では、100%自分で考えなければならないのです。だからこそ、試験会場に行くまでの道のりも含めて、自分1人で受験をするべきなのです。どうやって試験会場に行くか、何分ぐらい前に到着するのか、途中でコンビニに寄るのか寄らないのか、そういうことまでしっかりと考えるところから受験は始まっており、そういうことができる受験生のほうが、当日自分でしっかりと考えて戦うことができるのです。
■大学への出願も自分でやるべき
同じ理由で、大学受験での出願も自分でやるべきだと僕は思っています。この時期、大学受験生の多くは大学への出願をしています。
今は書類での出願ではなくWebでの出願がメインですが、出願のためにはいろんな項目を書いて受験形式を確認し、書類を送ったりする必要があります。これはけっこう大変なものです。
だから、このタイミングで多くの親御さんが「出願、手伝おうか?」と言います。受験勉強の時間を捻出するために、子どもの出願くらいはやってあげたいと考えるわけです。
しかし、出願を人任せにする受験生は受験がうまくいかないことが少なくありません。だって、これも受験を人任せにする行為ですからね。
出願書類を自分で書いて自分の責任で受験しないと、肝心なときに「甘え」が出ます。
「ここで落ちても、自分の責任じゃない」と1ミリでも思ってしまうと、試験で迷ったときに、迷ったまま考え込んでしまうのです。
自立ができていない学生は、肝心なときに試験で大きなミスをしてしまいます。そして、自立を促す行為が、試験会場に自分1人で行かせることと、出願書類の提出を自分でやらせることなのです。
■「私が書いてミスがあって落ちてもあんたのせい」
恥ずかしながら、自分も受験生時代、母親に「出願書類、書いてくれる?」とお願いしました。そうすると母はこう返したのです。
「いいけど、私が書いた書類にミスがあってあんたが落ちても、あんたのせいだからね。それでもいいなら、書いてもいいわよ」
と。それを聞いて、自分は「すいません、やっぱり自分で書きます」と言いました。あのとき、自分で書いていてよかったな、と今でも思います。なので、みなさん、合格したいのであれば、あえて1人で突き進むべきだと思います。
もちろん、試験会場までかなり距離があるとか、地方から女性1人での受験だから心配だとか、そういう事情もあるとは思いますが、可能なかぎり1人で試験会場に行くのをオススメします。