元カノとの不倫が妻にバレた…最悪な状況をどう潜り抜ける?
―[修羅場の突破術]―
平穏な日常にある日突然“修羅場”が訪れる。見て見ぬフリをしているだけで、誰もが常にそんなリスクと隣り合わせで生きている。痴漢冤罪、美人局、ネットストーキングetc. 一寸先は闇、人生の落とし穴にハマったとき、生還できるかどうかの分岐点はどこにあるのか? 修羅場を突破する秘策がここにある!
※写真はイメージです
同窓会でダブル不倫。逢瀬の現場を妻と探偵に押さえられ…
●佐藤孝仁さん(仮名・39歳)/不動産仲介業 大学時代の元カノと十数年ぶりに同窓会で再会。妻とはセックスレスだったし、酔った勢いもあってダブル不倫に発展しました。毎週水曜日に会い、個室居酒屋で食事した後にホテルへ行くのが定番コース。
それを数か月繰り返していたある日、イチャイチャしながらいつものホテルを出たところで、興信所の探偵と妻がすごい形相で仁王立ちしていました。その場で離婚前提の別居を切り出され……もう八方塞がりです。12歳になる娘には完全無視されています。
=== 絶対に許されるものではないが、誰もが巻き込まれる可能性がある不倫トラブル。この問題に詳しい弁護士の長谷川裕雅氏も、今回の事例には渋い顔だ。 「デートの約束や肉体関係をほのめかすメールやLINEなどの文面は、内容にもよりますが不倫を裏付ける重要な証拠ではあれ、決定打ではありません。しかし、親密なデート中の姿やホテルへの出入りなど、浮気の現場を押さえられたらアウト。いつも同じ曜日に会うなど、不倫をルーティン化すると行動を捕捉されやすいです」 もし、親権や慰謝料をめぐって裁判となった場合、事例のようなケースで巻き返すには、夫婦関係が破綻していたことを裏付ける証拠が必要だという。
「すでに別居中であった、離婚の準備をしていたなど、2人の夫婦関係がすでに機能していなかったことを示す証拠があれば、慰謝料の減額という点で裁判を有利に進められます。妻に愛想を尽かし、やむなく不倫に走るのであれば、心情だけでなく客観的な証拠を残しておくべきでしょう。
さらに、妻が育児放棄していたことの証拠などが揃っていれば、親権を取れる可能性もあります。親権は『子供が誰とともに時間を過ごしているか?』が重要視されるので、普段から子供と一緒にいる時間を確保しておくと有利です」
妻が不倫に走るパターンも
一方、妻が不倫に走るパターンもある。この場合、離婚を前提に不倫相手から慰謝料を請求しようと思うならば、やはり通話やメールの履歴だけでなく、現場を押さえることが重要になる。 「現場を押さえずに相談に来る方が多く、『もう少し泳がせておけば……』というケースが少なくありません。費用はかかりますが、興信所に依頼するのもひとつの方法。確実な証拠をもって示談とすることもできます。逆に、中途半端な証拠しかないのに裁判となれば、満足な慰謝料を請求できる可能性は低くなります」
怒りにまかせるのではなく、息を潜めて水面下でしっかりと証拠を揃えるべし。