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なか卯で「つゆだく牛丼」が提供終了?の意外な理由。

2024年12月20日 12時03分46秒 | 食のこと
なか卯で「つゆだく牛丼」が提供終了?の意外な理由。他の牛丼3社でも検証した



ワンコインで食べられる牛丼は、学生やサラリーマンの永遠の味方だ。自分好みに味をカスタマイズできるため、楽しみ方は無限大である。しかし「この前、なか卯に行ったら、つゆだくにしてもらえなかったんだよね」という驚きの情報が。

 試しにツイッターで調べてみると、たしかに今年の6月頃から同様のツイートが多く見受けられる。もし本当につゆだくを注文できないのならば、ショックだ。ということで、今回はなか卯を含む牛丼チェーン大手4社でつゆだくが注文できるのか、検証してみた。 


> 同社のお客様窓口課に電話をかけてみたところ、次のような回答が得られた。
「以前までは店の大きな鍋で牛丼の肉を炊いていましたが、提供する肉の量に多少ばらつきがありました。それを防ぐため現在では個包装のパックを使用するようになり、1個1個で一定の肉とつゆの量になったため、つゆの調節が難しくなりました」


1/2/2022

すき家では普通につゆだくを注文できた
 まずは「すき家」。外食大手ゼンショーの代表的なグループ会社であり、店舗数は約2000を誇る。業界第1位の牛丼チェーン店だ。各席に設置されたタブレットで注文するスタイル。早速、タブレット画面上の牛丼並盛を選択すると、「こだわりカスタマイズ」という表示が現れた。 

 すき家では注文画面でつゆとたまねぎの量を選択できるのだ。迷わずつゆだくを選ぶと、すぐに牛丼が運ばれてきた。 


牛丼 並盛り(400円)※価格はすべて税込み
 お米が浸るほど、つゆだくである。他の牛丼チェーンと比べて大きめにカットされた玉ねぎとの相性が抜群だ。すき家ではつゆだくを注文できることが分かった。  
   

吉野家の「つゆだく」も、問題もなし
 2軒目は「吉野家」。「うまい、やすい、はやい」というコンセプトを掲げ、全国に約1200店舗を構えている。1899年創業で、大手牛丼チェーンの中でもひときわ長い歴史を持つ牛丼屋だ。  すき家と違って、タブレットではなく、直接店員に注文するスタイルの吉野家。店員さんを呼び、牛丼並盛のつゆだくを注文してみた。なんの問題もなく注文が通り、牛丼並盛が運ばれてきた。 

牛丼 並盛り(426円)
 どんぶりを傾けると、あまじょっぱいつゆがお米に浸みていることが分かる。吉野家でも、つゆだくを注文できることが分かった。



松屋でも、つゆだくOKだった
 3軒目は「松屋」。全国に約1200店舗を構え、運営する松屋フーズの2021年3月期の売上高は業界第3位。何と言っても、その最大の特徴は味噌汁がついてくること。カレーにも力を入れており、本格的かつ個性豊かなカレーを味わうことができる。  早速、券売機で牛めし並盛の食券を購入する。すると店内の張り紙にはこんな言葉が。 「つゆぬき、つゆだくをご注文の方は店員にお申し付けください」。指示通り、食券を渡して「つゆだくでお願いします」と注文する。
牛めし 並(380円)
  米全体が飴色に艶めいている。他店よりはつゆの量が少ない印象を受けたが、味は十分に浸みていた。  
   

なか卯でつゆだくNGって本当!?


 そして最後は、今回の検証のメインである「なか卯」。すき家と同じくゼンショーのグループ会社であり、店舗数は約470軒。多種多様な丼ものと、うどんが人気で、牛丼専門店ではないものの、その味はピカイチである。  

券売機で購入した食券を店員さんに渡し、「つゆだくでお願いします」と注文してみた。気になる店員さんの返事は…… 「かしこまりました」。なんと、注文できてしまった。待つこと数分。運ばれてきた牛丼は、やはりつゆだくだった……。 


和風牛丼 並盛(430円)
 どこからどう見ても、つゆだくである。何なら、最もつゆが多い気さえする。






なか卯に問い合わせると、意外な回答が!


※イメージです

 ツイッター上で多く見られたツイートとは異なり、なか卯でつゆだくを注文できてしまった。これは一体、どういうことなのか? 同社のお客様窓口課に電話をかけてみたところ、次のような回答が得られた。 

以前までは店の大きな鍋で牛丼の肉を炊いていましたが、提供する肉の量に多少ばらつきがありました。それを防ぐため現在では個包装のパックを使用するようになり、1個1個で一定の肉とつゆの量になったため、つゆの調節が難しくなりました」  

では、なぜ今回はつゆだくを注文できたのだろうか。 

「店舗によりパックへ変更するタイミングが異なるため、一部店舗では昼だけ肉を炊いている場合もあります」  
   

取材後すべての店舗で「つゆだく」終了

  つまり、今回はたまたまつゆだくを注文できる店舗に当たってしまったというわけだ(取材後、2021年12月23日時点では全ての店舗で提供終了)。ところで、いっさいつゆを入れない「つゆぬき」は注文できるのだろうか。 

「つゆの量を少なくする分には、店舗で調節ができます」 

 今回の検証の結果、なか卯ではつゆだくが注文できなくなったことがわかった。このことは特に告知していないらしく、ツイッター上では動揺する声が見られたのだろう。残念ではあるが、つゆだくにしなくてもなか卯の牛丼は美味しい。サイフにも優しい極上の一杯をこれからも楽しんでいきたい。

 <取材・文・撮影/ヨシナガ> ※bizSPA!フレッシュより




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