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松山の現場の進行状況ですが、ログ積みが終わり、ようやく屋根の垂木掛けが終わった所です。基礎立ち上がりが1メートルあり、棟の高さは8メートルを超え、かなりの迫力。堀江の海が一望でき、デッキを作ると、素晴らしい眺めが一人占め。贅沢だなー。
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壁を積むと同時に、防水テープを貼り、メッキしたダボを入れていきます。
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施主さん自ら棟木の打ち締めをして棟上げ完了。
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2か月野積みしていた割には、綺麗なと感じる、無塗装のログ壁。さすが新月伐採の木。
直下から見るとこの迫力。
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杉の厚板を貼って、垂木をかけ、断熱材を入れます。今回は50ミリと25ミリのスタイロの2重貼り。何とも手間がかかります。基礎も屋根用のシングルを敷き、栗の木を基礎パッキンの代わりに敷くこだわり。プロにとって無駄使いとも思える使用ですが、彼には大切な意味があるそうです。自分でやって確かめたいとの強い思いがあるからこその拘りで、職人が戦後、簡単な、簡単な方向へ向かって、貧しい建築を追及してきた結果出来た現代の日本の風景。今若い人が昔の建物に価値を見出し、リホームして住む事が多いのは、お金があるから豊なのではなく、その土地にあった多様な生き方、技術の深さを感じるからなのだと思っています。お金に換算すると、すべて100円ショップで済む時代。私は少しでも職人や、人の想い、汗の感じる家、物に囲まれて、豊に暮らしたいと考えています。高知のような所ほど、豊な暮らしができる可能性は高いと考えています。