
中土佐町大野見に建築予定の、ログシェルターの建込が始まりました。土台を敷き、杉の12ミリの板を其の上に敷き、

防湿シートを其の上に張り。

断熱材の代わりに、軽石を敷きました。これは、昔、吉村順三さんが、浅間山、山麓に別荘を建てたときに、溶岩を断熱材として使ったと聞いていたことから、ヒントをいただきました。シートを使う事で防風性と、合板を使わない建築をめざし、市販の断熱材を使わず建てる事に挑戦しました。もし水に浸かっても、合板も断熱材も使わないので、そのまま乾かせば使用可能ですし、板倉の断熱性は4地域であれば問題ない、断熱性は証明されています。今回シートを2種類使う事で50ミリのグラスウールを施工したものより高い断熱性があることは、先に森林技術センターで行った、断熱実験で証明されております。

そして仕上げの杉板本実30ミリを張り完成です。雨が心配なので、厚いビニールシートを張り、防水テープでつなぎました。

そしてログ壁を積み上げると同時に板倉の壁を立ち上げ、母屋を乗せ、棟上げをしました。


今日午前中雨でしたが、防水テープはしっかりとその役目をして、防水性能を証明していました。しかし、100年単位で考えると、その性能が維持し続けるかは、疑問が湧きます。

明日から屋根工事が始まり、ようやく雨の心配をしなくても良くなります。板倉工法は棟上げまで時間がかかるのがネックですが、嘘のない建築です。完成した折には、見学会を行います。かなり注目度も高く楽しみにされている方もおられますので、頑張って仕上げます。自由にやらしてくれている、施主さんに感謝しています。