土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

古民家改装

2014年01月21日 09時08分32秒 | Weblog

カフェの2階を改装しました。市内の人気のカフェ、テルツォテンポさんは、古民家カフェなのですが、2階が寒く、夏は超暑いということで、それなら断熱をし、なおかつ現代風、かつ古民家の風合いは残してというリノベーションでした。街中と言う事で、軒は無く、棟の破風板あたりからの雨漏りがありました。松梁が朽ちて来ていたので、補強をしました。雨漏りは後日、板金処理をして対処する事にします。

天井をのけ、梁を見出しにすると、天井裏は杉の板が見え、その上に瓦屋根の構造で、隙間がたくさん見えました。早速杉の皮をコーンスターチで固めた、フォレストボードを張っていくと、すぐに暖かさが変わっていくのが、体感できました。4日間しか工事できないので、建具等は事前に準備しておいたので、何とか期日に間に合いました。天井仕上げは、漆喰に土佐漆喰を混ぜた中塗りの仕上げです。当日左官さんの体調が悪くなり、急遽若いビルダーと施主さんが塗装に加わり仕上げました。天井の塗装は素人には、少しハードルが高いのですが、やれば出来るという事は、何とか証明。

結構良い感じに仕上がって、施主さんも納得。これからの建築のひとつの形、施主参加は楽しいと言うことは実感できました。

白熱球の暖かさや、昔の職人の拘りが見えるカフェです。古民家は、寒いが常識ですが、新しい知恵を使い、快適な空間が作れます。古びた私の好きな風合いは、年月が作ります。しかし快適でなければ住み継ぐ事は難しい。昔の知恵に現代の知恵をプラスすれば、新しい快適で美しい空間が作れます。でも基本は、自然に帰る素材を使うこと。アイビーログ工房は、これからも、そこにこだわり、やって行きます。