土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

地盤改良工事。

2014年05月12日 08時46分13秒 | Weblog

地盤調査の結果、地盤改良が必要と指摘され、選んだのが砕石パイル工法。大きなドリルで穴を掘り、約3メーター程掘った所で、

穴に砕石をいれ、ドリルで圧縮していきます。この工法が好ましいのは、変な素材を使わず、施工できる事です。鉄を入れたり、コンクリートと泥を練り合わせた物を注入する等、いろいろ方法があるのですが、砕石だと、地下水にも、土地にも影響も無く、環境問題になりえない事です。ただ地盤によっては、この工法が適さない事もあります。

改良された地盤の上に、良くしまる砕石を敷き基礎を施工します。改良する事によって、地盤保障がつきますので、家が傾いたりすれば、修理費は保証されるシステムです。しかし地震、台風等の、自然災害の場合は除かれます。家の10年保障等、このごろ、何でも保険に入らなければ行けないようになって来ています。安心をお金で買う、これ一見、正義のような感じがしますが、真面目にやっている業者から見れば、詐欺的行為にも感じられます。地震等の自然災害以外で、家が傾く事は、普通考えられませんし、10年で壊れる家は、まずあり得ません。近頃建築以外のことに、お金がいるシステムがやたら多くなって、事務仕事がやたら増え、小さな工務店の営業が難しくなってきて、大工さんが減って行く要因の一つとして、最近問題になっています。私は、家は長長期、耐久消費財であるべき物だと考えています。10年だけの保障なんて、車や家電と同じ。20年~30年で壊す家前提としか思えない。家を長く良い状態に保つのは、自己責任が基本です。痛んだら直す。その事を行って来なかったら、法隆寺も正倉院も現存していないでしょう。工法や工務店の技量を自分で判断し、注文するが基本。私は、施主さんが、大切にしたいと思える家を、建てて行きたいし、行こうと考えます。


板壁のマジック。

2014年05月10日 08時54分19秒 | Weblog

黒くなった板壁と、土佐漆喰仕上げの立派な蔵。向こう側は、白い洋館?近くに寄ってみると、同じ構造の板壁の上にペンキで白く仕上ただけの蔵でした。

色を重ねるだけで、これ程印象が変わるのかと、改めて感じました。私の思い込み、白い板壁は洋館。黒い板壁は日本建築。だから同じ構造で並んでいるのに、別の建築物に見えたのです。どちらが良いかと考えると、見せる建築なら白く塗った方が良いと思います。これは手入れしてあると言う、良い印象が持てる気がします。しかし黒くなってもその用は足りてると考えると、黒い板壁も味わい深く思えます。何分、いらない物、有害な物を塗ってないのだから。この頃、鉄の橋が錆びたままで、塗料を塗ってない事が多いのですが、錆びさせて錆びを防ぐと言う事らしのです。そういう事が分かると、違った感じに見えるのと同じ。どちらが良いかという事は、人によって違うのだと感じました。私は、白く塗った板壁のペンキが、少しはげかかった味わいも嫌いではありません。

こんな、風を通す、簡単な下地窓も発見。簡単な作りですが、質実剛健、丈夫で、簡単に直せます。簡単に直せる事は、長く建っている建築の一要素。地元の素材を使い、地元の職人が直せる建築は、長く残る可能性が高いと改めて感じた建築物でした。

表に回って見ると、前から知っている、酒造会社さんのお店でした。


地鎮祭。

2014年05月05日 21時40分53秒 | Weblog

先日O邸の地鎮祭があった。何時も天気が良ければと思うが、今回は気持ちよく晴れてくれました。薫風香る季節。本当に暑くもなく寒くもない、気持ちの良い風が吹く日の式でした。

この式を行ってくれた神主さんは、30数年程前、僕が初めてログハウスに関わった時に、一緒に丸太を刻んだ事がある人で、アイビーログ工房が、香美郡で家を建てるときは大体お願いしています。彼は、式の手順や言われ等、丁寧に教えてくれます。これは、式に参加してくれる人にとって大切な事だと思います。訳も知らず、ただお願いするだけでも良いのでしょうが、意味を知ると、退屈なその時間が、とても大切な時間に変わります。知識は力。建築家や大工も、木の家を建てる意義、良さを、語って行かなければ、未来は作れません。良い物建築を、黙って建てれば良い時代では無い。その意味を施主に知って貰う事が出来てこそ、木の家の未来が創れると感じています。これからも、高知で、日本で、木の家を建てることの大切さを伝えて行かなければと、改めて思った、地鎮祭でした。