お彼岸も終わって、4月は市内のお寺で涅槃会(釈迦の命日)法要が行われる...。船見町に
ある函館で最も古い寺院として知られている「高龍寺」では、4月15日の涅槃会法要で掲げる釈
迦が入滅する場面を描いた“釈迦涅槃図”を毎年法要前に一般公開されており、今日午後、お
坊さん達が法要の準備で本堂を走り回っている中を、邪魔しないようにしながら見学してきた...
高龍寺の寺宝としての“釈迦涅槃図”は、北海道指定有形文化財で、江戸後期の画人蠣崎波響
が文化8年(1811)に制作した代表作。蠣崎波響は松前藩の家老の身でありながら、画人としても
名を残し、この“釈迦涅槃図”は縦横それぞれ3mを超える大作で、釈迦の死に集まった僧侶や
貴人、俗人に至までの人々、さらに動物から植物までが別れを惜しむ場面が描かれている...
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