米海軍掃海艦“ウォーリア”(排水量1,312㌧、全長69m)が、函館港西ふ頭に入港した...。
当初、米海軍は揚陸指揮艦「ブルーリッジ」(18,300㌧)の寄港を予定したが、同艦の接岸で
きる港町ふ頭がクルーズ客船で使用できないこともあって、ふ頭に接岸可能な“ウォーリア”に
寄港を変更したらしい。いずれにしても函館港に米海軍の艦船が入港するとあっては、野次馬
としては放っておけないと西ふ頭に向かうも、立ち入り禁止で隣りに浮かぶ緑の島に陣取る。
“ウォーリア”は午前11時前、港口に姿を見せ2隻のタグボートに誘導されながら無事着岸..
掃海艦“ウォーリア”の寄港の目的は「親善」で、17日に函館で行われる米国ペリー提督の来航
170周年記念行事に参加予定とのこと..。“ウォーリア”は米軍佐世保基地所属で機雷の掃海
を任務としており、磁気機雷の対策として船体を非磁気化する必要があるために船体は木造構
造だという。最新装備を備えながら木造の船体に載せて運用する船体強度に驚くが、確かに日
本の海上自衛隊の掃海艇も木造だったとの話は聞いたことがある。しかし、最近は磁気の帯び
ない新素材が開発され木造船は減少しているという。“ウォーリア”は18日午前出港する...
( 函館湾を函館港に向けて航行する米海軍掃海艦“ウォーリア” )
( ※ 小さな写真4枚は左クリックで拡大する。)
( 05/11 撮影 )
JR函館駅で夏に向けた「秋田と津軽の観光PR」が行われた..。その一環として、秋田市
竿燈会の皆さんの“竿燈(かんとう)”演技披露が行われると聞き足を運ぶ。会場の駅前広場は
黄昏の青空ながら駅舎とホテルの間を吹き抜ける風が強く、ちょっと心配だ。午後7時、「大
若」と呼ばれる長さ12m、重さ50kgの“竿燈”に吊された提灯46個にそれぞれロウソクの
灯が灯され、準備が整うと竿燈囃子の勇壮な太鼓と笛の音が響き渡り“竿燈”が立ち上がる..
用意された“竿燈”3本が立ち上がると、観客席から「おう!!」とい感嘆の声とともに拍手が起こ
る...。ところが心配した風に流され“竿燈”が倒れ、提灯のローソクの火が消えるものがあっ
たが、担ぎ手の方は肩や額、腰に乗せたりと次々に技を披露する。観客も手拍子と「ドッコイ
ショー、ドッコイショー」の掛け声で盛り上げる。何度も倒れた“竿燈”はローソクの灯はほとん
ど消えたが、絶妙なバランスで“竿燈”を操る妙技に観客からは大きな拍手が送られていた...
ところで、秋田の“竿燈”まつり...。稲穂に見立てた竿に提灯をぶら下げた“竿燈”を担いで
迫力ある演技を披露するものだが、毎年8月3日から6日までの4日間の日程で開催される。
280本の“竿燈”が交通規制された大通りを埋め尽くし、笛の合図と同時に一斉に立ち上が
る“竿燈”の大迫力は一見の価値があるという。一度は、この目に見てみたいものだが...
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今年もサクラ・ソメイヨシノの開花が早く、連休前半には見頃を終え既に葉ザクラ、しかし、
遅咲きの八重桜が函館市内でも各所で見ごろを迎えている..。史跡“四稜郭”も、入口から
満開の八重桜の並木が迎え入れてくれ、土曜日の午後とあって花見を楽しむ家族連れが次々
と訪れている。バス通り脇にもかかわらず、郭内は意外に静寂で小鳥のさえずりも聞こえ、
土塁に登ると満開のサクラ越しに五稜郭タワーや函館山など市街地を望むことが出来る..
史跡“四稜郭”は、五稜郭の鎮守である北海道東照宮を守るため,五稜郭の北方約3kmの函館
を一望できる緩斜面台地にも洋式の台場..。4月末に訪れたときは郭内奧にあるソメイヨ
シノが満開で、今回は遅咲きの八重桜の並木が満開と二度の花見を楽めた。入口駐車場脇に
は、地元の町会が“四稜郭”のイメージアップを図ろうと取り組んだ芝桜も今が満開、訪れる
花見客を楽しませてくれる。満開のサクラを前に絵筆を走らせるご婦人2人、楽しそう...
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函館港には毎年全国の高等学校や大学などの練習船や実習船が数多く入港しているが、昨日、今
年初めての練習船・実習船として西ふ頭に山形県立加茂水産高等学校実習船“鳥海丸”が入港..。
夕方、カメラ片手に実習船を訪ね「出航は?」と問いかけると「間もなく出航する」とのこと。
昨日来たばかりなのに?と出港準備作業中の乗組員(先生かな?)に話を聞くと、加茂水産高校
1年生の半数11名を乗せ3泊4日の体験航海で酒田港を出港、函館港を目指してきたという..
“鳥海丸”は、山形県鶴岡市にある県立加茂水産高等学校が運航する総トン数233㌧、全長45m
の漁業実習船...。平成23年1月に竣工し、水産業・海洋関連産業を支える人材育成のため
の「海の教室」として活用され、船舶運航実習やイカ釣りなどの漁業実習などの他沿岸体験航海
を行っている。函館では、海洋センターや摩周丸などでの研修や函館山からの夜景も楽しまれた
ようだ。函館を出港して約30時間は海の上、酒田港帰港まで御安航を祈り見送ってきた...
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昨年13回も顔を見せて、函館港にお馴染みとなったクルーズ客船“MSCベリッシマ”..。今年
初寄港だが相変わらず入港は午前7時と早朝、しかし、昨日までの雨も上がり青空が広がる“MS
Cベリッシマ”を歓迎するかのような天気。着岸する港町ふ頭の隣りにある北ふ頭は、風が強く白
波も立っており、車の中で待機を余儀される。午前6時前、真っ白な巨大な船体を揺らしながら
函館港に姿を見せる“MSCベリッシマ”、どうしたことか港口でUターンして引き返していく..
港内は15mを超える強風が吹き荒れ、着岸は難しいと判断して引き返したようだ..。隣の岸
壁には津軽海峡を走るフェリーが難なく着岸しているのに、総トン数171,598㌧、全長316mの“M
SCベリッシマ”がなんで?。どうも着岸の際に横風を受けるのを嫌ったのかな、と勝手に思ったり
した。その後、少し風が収まるのを見て再度の挑戦!! しかし、港口まで来るのだが、駄々っ子のよ
うに「いや、いや」といいながら再びUターンし湾内で待機。午後再度挑戦の話もあったようだ
が、残念ながら強風には勝てずに函館港を抜港し、午後3時頃次の寄港地秋田港に向かう...
今回のクルーズは、ジャパネットがチャーターした「新緑の美 優雅に巡る日本一周10日間の
旅」.。横浜港を出港し、30数時間かけて最初の寄港地が函館、青空に輝く新緑の函館山を目
の前にして上陸できず乗客の皆さんは残念がっていただろうに、また、岸壁の港町ふ頭にも乗客
の皆さんを待つ貸切バスが6,70台ほど待機し、函館観光を楽しんでもらおうと準備していた
のに。“MSCベリッシマ”は、今年8回の寄港が予定されており、次回は17日朝に入港する..
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( 05/03、05/05撮影 )
3日朝、米海軍音響測定艦“エフェクテ58245824トン)が港町ふ頭に入港した.。米軍艦船
の入港は令和4年10月のミサイル駆逐艦「ベンフォールド」以来だが、音響測定艦という
聞き慣れない艦船では野次馬としては見逃すことが出来ない。ところが、港町ふ頭は立ち入
り禁止、やむなく隣の北ふ頭から眺めることになった。午前9時前、港口に現れた“エフェク
ティブ”は、艦船としては珍しい双胴船タイプで2隻のタグボートに誘導され無事着岸...
“エフェクティブ”は、武装はほとんど施されておらず、長大な曳航ソナーシステムを搭載、潜
水艦音紋データを採集し潜水艦の探知が主業務..。艦体は音響測定に際しての静粛性と安
定性を確保するため双胴船タイプになっているとのことで、今回の函館寄港は、物資の補給
と乗務隊員の休養が目的。5日午前9時、“エフェクティブ”は港町ふ頭を離れていった...
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( 05/04 撮影 )
JR北海道では、春の大型連休に合わせ函館ー札幌間に臨時特急北斗をキハ261系5000代
“多目的特急車両”で運行している...。連休前半は、【はまなす編成】が走り、大沼公園駅な
どでカメラに収めた。この“多目的特急車両”は、JR北海道が5両編成で多客時臨時列車、イベ
ント列車、定期列車の代替輸送などに使用することを目的に作られたもので、北海道を代表する
花「はまなす」をイメージしたカラーの車両【はまなす編成】を令和2年に、また「ラベンダ
ー」をイメージしたカラー車両【ラベンダー編成】を令和3年にそれぞれデビューさせた...
このゴールデンウイークも当初の運行予定は全期間【はまなす編成】だったが、「今日から【ラ
ベンダー編成】が走るようだ」との情報をもらう...。年に何度か臨時列車で函館に入るとき
は【はまなす編成】が多く、【ラベンダー編成】は道北・道東方面を走るためお目にかかる機会
が少なかったので、是非カメラに収めようと撮影ポイントの仁山駅まで車を走らせた。聞くとこ
ろによると【はまなす編成】にトラブルがあり代走とのこと。いずれにしてもラッキー...
( 仁山駅を走る、鮮やかな紫色の多目的特急車両【ラベンダー編成】)
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NPO箱館写真の会「“古写真”で見る函館」の企画展が、地域交流まちづくりセンターで開催さ
れている。箱館写真の会は、函館ゆかりの“古写真”を収集し函館の歴史の魅力を伝える活動を
続けており、今回の企画展は3期に分け16日まで開催。1期目は会員の山田さんがSNSに
箱館・函館の“古写真”を発掘し、今の函館の写真と並べ「今昔比較」として、これまで400
回近く投稿を続けているものを【タイムスリップ函館】に編集し25枚のパネルで展示...
2代目五稜郭タワー建設時の新旧タワーや函館山登山道に残されている石積みアーチ橋などが紹介
されている...。また、会員の桑島さんは「明日なき戦いの果てに」と題してペリー来航から戊
辰戦争の勃発、箱館戦争終結までを25枚のパネルに纏めて紹介、読み応えのある企画。今回の展
示は6日までで、7日以降は能戸代表が選んだ“古写真”や函館のパノラマ写真、古地図が並ぶ..
( 地域交流まちづくりセンター前を走る、チンチン電車「箱館ハイカラ號」 )
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昨夜、「明日の朝、“にっぽん丸”が入港するぞ!!」とメールをもらう...。確か、松前港に入港
するはず、何かトラブルでもと思いつつ、函館には今年初寄港なのでといつもの海岸町船溜まりに
車を走らせる。港内は白波も立つほど風が強く、いつものカメラを手にした客船ファンも車の中で
待機している。午前9時過ぎ函館港に姿を現した“にっぽん丸”(22,472トン)、お馴染みの白と濃紺
のツートンカラーの船体が、港内をゆっくりと若松ふ頭に向けて、目の前を通り過ぎていく...
“にっぽん丸”は、横浜港発着の「ゴールデンウィーク日本一周クルーズ」で、唐津、輪島、酒田港
に寄港しながら、今朝は松前港に沖止めボートで上陸しサクラ見物を予定していたが、強風でボー
トが下ろせず、急遽酒田港から函館に進路を変えての寄港..。函館も午前中は強い風に悩まされ
たが、午後には風も治まって青空が広がり、乗客の皆さんは用意された貸切バスやタクシーなどに
乗り込み、市内観光や買い物を楽しんでいた。“にっぽん丸”は午後10時、久慈港に向かう...
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五稜郭公園のサクラは葉ザクラに変わりつつあるが、函館市内を流れる「亀田川」沿いには、こ
れから咲き出す八重桜等も多く、まだまだ花見は楽しめる..。赤川通り函館中央署を過ぎた五
稜郭橋の袂、下流川沿い3,40本もの“しだれ桜”が満開、まさに見ごろを迎えている。橋の上
から眺めるとピンク色の小山のように見えるサクラの花に目を奪われ、つい足を運んでしまう.
この“しだれ桜”、亀田川の河川改修の際に函館青年会議所のメンバーが「ラブリバー亀田川」運
動の一環で川沿いにサクラの木を植樹..。おそらく樹齢は30年を超えていると思われるが、
毎年サクラの花の咲き具合に豪華さが見られ、まだまだ北斗市・法亀寺の樹齢300年の“しだ
れ桜”に遠く及ばないものの、10年、20年後の “しだれ桜” の成長を楽しみにしたい....
( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)