
柏島ダイビングで撮ってきた水中写真、第17夜はユビノウハナガサウミウシというかシロハナガサウミウシなのです。
このイキモノを見たことがない人からしたら、僕が撮ってきているこの写真から全体像を想像するのはちょっと難しいかもしれないなぁ、とも思います。まぁ、何にせよ全体像云々よりも僕は体の縁から生えている樹状突起のギザギザというかギジョギジョ感に痺れてしまったので、一向にかまわないのです(個人的にはデス)。
実は写真のピントが来ている突起部とその右隣の突起(見ようによっては水中V字ヴィクトリーなのですが‥‥)はこのウミウシの触覚なのです。ナメクジやらカタツムリでいうところの”♪ツノ出せ、ヤリ出せ♪”のツノやらヤリに相当します。
僕がこのウミウシに感心してしまうのは、この触覚までまわりの樹状突起のギジョギジョに併せてギジョギジョにしているのです。
ひょっとしたら他の生物に襲われた際にダメージを受けると深刻なことになってしまうであろう触覚を樹状突起にカモフラージュすることによって守っているのやもしれませんね。
そういうおもしろさを横においておいてもなかなか美しいイキモノです。