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ノマドワークをやってみた!  その③ <番外編>29年前との違い

2020-11-05 16:05:59 | 日記

(有)人事・労務の畑中です。9月30日(水)から、10月4日(日)までの5日間、北海道をレンタカーで移動しながら、「ノマドワーク」なるものをやってきました。3回目はちょっと番外編的に29年前の北海道との違いについて書いてみようと思います。

私は1971年生まれの49歳。ぎりぎりバブル世代の最後のほうに入ります。今から29年前の20歳の夏、私は友人と2人でバイクで北海道1周のツーリング旅行に行きました。それ以降、もちろん北海道には仕事や旅行で時々来ているのですが、今回のノマドワークは、キャンピングカーで移動していたせいか、そのツーリング旅のことを思い出す場面がたびたびありました。もちろんですが、29年もたつと、いろんなことが変わったなと思うことが多かったです。その中でも特に感じたことは以下の3つでした。


 

①ホクレンが少ない!
29年前のツーリング時は、北海道のガソリンスタンドはホクレンだらけだったように思います。いつも黄色いガソリンスタンドで給油し、店員さんから情報をもらっていました。あくまでも記憶ベースなので正確ではないかもしれないのですが、少なくとも東京でなじみのあるガソリンスタンドが当時はこんなにも多くなかったように思えるのです。

これは、ガソリンスタンドに限ったことではなくて、コンビニにしても、居酒屋にしても、スーパーにしても、29年前にくらべてかなりチェーン店が多くなったように感じました。もちろん、そのような店が北海道にも多くあるのは安心感がありますし、便利なのですが、旅行者(いやいやノマドワーカーか)の立場としてはちょっと旅情感がないように感じます。少なくとも29年前は、自分の住んでいた神戸にはないものばかりで、町の風景自体が違ったものに見えていました。最近は多様な時代になってきたと言われますが、町の風景だけを考えると、29年前よりは日本全体が画一化されていることは間違いないのではないでしょうか。画一的なものは効率的ですが、それだけだとどこか味気なく、そして変化には弱いように思います。もうちょっと地域色がでるような国になったほうがいいんじゃないかなあと思いました。


 

②ライダーが初老!
29年前に比べると、北海道に限らず圧倒的にバイクの数は少なくなりました。どうしてこんなに減ってしまったのか分かりません。単純に若者が減った、バイク以外の楽しみが増えた、バイクにお金をかけるなら他にかけるものがある、バイクは危ないから・・・いろいろ考えますが、分かりません。

ちなみに29年前に比べるとツードアの車もほぼ完璧に消滅しました。当時は学生の車は半数以上がツードアだったように思います(狭い社内によく4人で乗りました)。でもそれ以上に驚いたのが、ツーリングしているライダーの年齢。パーキングなどで休憩しているライダーの平均年齢はおそらく55~60歳くらいではないでしょうか。若いな、と思っても30代後半くらい。本当に10代、20代のライダーが減っています。まあ、あの頃のライダーがそのまま年を取っただけなので当たり前ですが。ただ、初老ライダーたちは、とても楽しそうに見えて、ちょっとうらやましくなりました。私は27歳で結婚してからは一度もバイクに乗っていません。あの、一人で風を感じながら何とも言えない孤独感(ひたり感)で走るツーリングって、やってみたら楽しいんですけどね。


 
③ 電話ボックスがない
29年前との違いはなんといってもこれでしょう。逆に言えば携帯電話とWi-Fiがある、といいかえてもいいでしょう。今回のノマドワークもこれがあるからできたようなものです。山間部でWi-Fiがつながらなくこともたまにあったのですが、そのことに不便を感じてしまうほど、北海道でも普通につながりました。本当に便利ですし、もう手放すことはできません。でも、あえて言えば旅行自体が29年前に比べてすべてが簡単すぎて、ちょっと不安になるくらい?でした。

車での目的地もナビが全部教えてくれる、宿泊場所もウポポイの予約もネットで簡単にできます。行きたい観光地のリアルタイム映像まで見れてしまいます。自分で考えること、想像すること、が極端に少なくなっていることに気づきました。北海道にいながら、東京の事務所の様子ですら、リアルタイムでzoomでつなげられるのですから当然ですね。
昔の宇宙飛行士は、宇宙にいけば人生観が変わったそうです。でも今の宇宙飛行士はそこまでの感動はないと言われています。あまりにもリアルな宇宙からの映像をみて、ある程度そのスケールを脳に記憶されているからだという人がいます。29年前に初めて私が北海道にいったときも、もちろん旅行雑誌やテレビの番組などで北海道の風景などは知っていました。ただ、圧倒的に情報量はすくなかったし、そこにたどり着くまでの段取りも今よりとても煩雑なものでした。その分、自分が北海道の真ん中を実際に走った感動は相当なものでした。今では忘れましたが、想像以上、想定外のものがとても多かったのだと思います。そういう意味では、今の旅行は事前の情報が多すぎて感動できる要素が減ってきてしまっているのかもしれません(あくまでも個人の感性とか、年齢とか、状況とかによるのでしょうが)。

一方で29年前には味わえなかった感動、というかじんわり嬉しいことも多かったです。北海道から入社式ができて、社内のみんなといつもと違うつながり方を感じることもできました。また、そもそものきっかけをつくってくれたeumoの新井さんや、ノマドレンタカーの阿部さんとノマドワーク中にリアルタイムでつながれたこと(なんとなく、キャンピングカーで旅する体験を共有しているようでうれしい気持ちになりました)、そしてFBでアップした際の皆さんの反応やコメント。29年前のツーリングはある意味孤独を感じる旅でしたが、今回は逆につながりを感じる旅になりました。それでいて、ネットにつながらないときはしっかりと自分の世界に入ることができました。エセ孤独ですね。

この歳になると、どうしても昔の不便がなつかしくなることがあります。でも、やっぱり29年前の生活には戻れないですね。ただ、情報が多くなりいろんなことが簡単にできるようになっただけに、たくさんある情報に影響されすぎることなく自分のやりたいこと、やるべきことをしっかり決めるということが大切になってきていると思います。

 おまけ:この29年でたくさんお肉がつきました。
  *最後の2枚は私の29年前です。