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社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

浅川先生から学ぶ!903的スマートテロワールづくり

2020-11-25 20:22:55 | 地域貢献

太陽のもとのてらこや!日光街道まるっと学び舎プロジェクトの最終日。

 

日光東照宮の客殿にて開催される特別講義。

今回は、法人設立のサポートをさせて頂いた、一般社団法人スマートテロワール協会の顧問をお務めの、浅川先生にお話を伺いました。

コミュニティ運営に活きる学びを多く頂きましたので、私からは903シティファーム推進協議会・コミュニティの立場から、学びのシェアを出来ればと思います。

 

 

新たな地域自給圏をゴールとする「スマート・テロワール」

 

はじめに、その道のりで大切にされていらっしゃるスマート・テロワール的『真善美』のお話。

“90”分圏内にもう一つの居場所を持ち、つながりで循環する自律した暮らしを実践しよう!その割合は“3”割程度。

 

私たち903シティファーム推進協議会は、このゴールに向けて試行錯誤しながら歩み進めていますが、

私たちは、まだ、自分たちの真善美を言語化する手前の段階。

小さな実践(と失敗)を繰り返しながら、自分たちが大切にしたいものを互いに問うて、異なりを受け容れ、少しずつ歩みを進める段階だなぁと。

 

 

個人でない!時代は団体戦

この9月より、コミュニティカフェ「田心カフェ」が始動。

日光街道まるっと学び舎プロジェクトの4日目を共にした旧くからのメンバーも、月一店長にチャレンジしたい!との声があがりましたが、

田心カフェは、複数のメンバーが自ら出資し、自ら店長を務め、共感を軸に場が出来ています。

プロはいない。

プロが入ると、一時は良いけど、依存が起き偏りが生じ、コミュニティ全体の成長にはならない。

これが、今時点の私たちならではの、過去からの教訓。

素人のため、早くも資金ショート…といった事件もありますが、相互扶助のマインドで、歩みを進めています。

 

 

最短で30年後。テロワール、文明・土壌をつくっている。

903シティファーム推進協議会を立ち上げたのは2015年ですが、

その7年前から続いてきた、日光街道まるっと学び舎プロジェクトがあったからこそ、9月に立ち上げたばかりの田心カフェに、日光街道沿いの歴史を重ねたこだわりの逸品を置かせて頂くことが出来たり、MIKADO珈琲を提供することが出来ています。

今後、田心カフェでは、共感コミュニティ通貨 eumo を導入し、越境したつながりも深めていく最中ですが、

この日、大自然の複雑で美しい紅葉する日光街道を、リアルに心地よさ=真善美をメンバーと共有する、そんな時間を今後も大切にしながら、次代へと続く豊かなつながりを醸成していきたいと思います。

 


浅川先生をお招きしての日光東照宮社殿での記念講演。スマートテロワールの書籍から、テーマは国も会社も頼りにならない時代の生き方、働き方。

2020-11-25 13:39:48 | 組織開発・社風改革

今回143キロを最後まで歩き切った参加者は2名。

最高齢参加者の本領さんと、徒歩行軍リーダーで学生の高橋くん。

まさに、自分の足で自力で歩き続けた二人に拍手を贈りたい。

そして全行程でなくともこのコロナ禍に自分の意志で参加し一日だけでも自力で、

歩いた全ての方々に拍手!

毎日のようにこのコロナ禍、

国は何をやっているんだ!

私の給与はどうなってしまうの?

まちに人が来ない。金が落ちなきゃまちは崩壊してしまうよ。

と国や会社に助けを求める人で溢れかえっている。

このような時代、私達はいかにして働き、生きていくのか?

 

まさにこの143キロを自力で歩くその意志力ではないかと改めて思う。

 

ジャーナリストであり、いまは、仕事の問題から国際問題まで様々な事象におけるアドバイザーとして活躍しているがそんな浅川先生が大切にしていることは、周りの情報に流されずに自分の目で現場に立ち、そして確かめ自分の感じたことを大切にして情報を編集すること。

まさに自分が何を感じたかが大切だという。

四年前のアメリカ大統領選挙では、世間がヒラリークリントンさんが次期大統領になるだろうという世間の情報を鵜呑みにすることなく、アメリカに渡って現地の様子からトランプさんが当選するはずだと予測しそれを書籍にしベストセラーになったというエピソードは、自分が現地に立ち情報に流さず自分が何を感じ何を思考するかの大切さを教えてくれる。

 

では、皆はこの日光街道で何を感じ何を観たのだろうか?

まずは、私からの皆への投げかけ。

あなたは何を感じたか?

143キロを歩いてみての質問。

紅葉の美しさ

道中の蔵の佇まい

男体山、女峰山の威容

杉並木を抜ける風の音

踏みしめた時の落ち葉の柔らかい感覚

小川を流れる水の透明度

水の冷たさ

この道中色々なことを感じながら歩いた。

こうしてみると半分は視覚からの感覚だと言うことがわかる。

そして、いつもと比べてマスクをつけての行軍のせいか、匂いに関する感覚がないのに今更ながら気がついた。

道中の報徳庵での感覚がいつもと違ったのはそのせいか?

 

そういえば杉並木沿いの民家からの焚き火の匂い、報徳庵の日光蕎麦の香りと私自身無意識であるが私の心は五感が塞がれただけで意識に変化が起こり心にも影響しているのだなあとこのコロナ禍で改めて五感を開く大切さを学んだ。

 

もしかしたらコロナ鬱の原因も五感が塞がっていることから起きているのではないかなあと、ふと思う。

 

人間は意識して五感を開かないとそれでなくとも視覚に頼って心が左右されてしまう。7割が視覚というから大変だ。

日光街道徒歩行軍、感性を研ぎ澄ます。意識の深さは感性に比例する。

ある終末期医療に携わる医師が、亡くなる前に人が後悔することをまとめた。

それは次のような項目だという。

 

*もっと健康に意識を向ければよかった

*もっとゆったりと働けばよかった

*もっと家族や友人と時間を過ごせばよかった

*もっと自分らしく生きればよかった

*もっと自分の言葉で話せばよかった

*もっと自分の幸せを考えればよかった

 

これらの項目から言えるのは、

人は自分自身と深く向き合ってこなかったことを死を間際に後悔するというのだ。

世間の評判、マスコミの情報、学校の先生や政治家、専門家など様々な権威や皆がそうだから自分もそれが正しいと無批判に流され依存してしまうそんな自分がいるのではないだろうか?

 

今回のイベントの参加は皆の意志が感じられる。このコロナ禍での参加。

怖れ、不安が私だけでなく皆にもあったに違いない。ワザワザこんな時期に、と人は言う。

でも私達は参加した。それぞれの思いで。

○自分のリーダーシップのあるべき姿を知りたくて

○自分の体力の限界に挑戦、そして自分への自信へとつなげる

○会社の社長として、社員に自分が仲間に挑戦する姿を模範として示す

 

それぞれがそれぞれの思いで参加したこの143キロの行程。

それぞれが立場を越えて誰かに依存することなくお互いがお互いに参加したメンバーに敬意を払いつつ助けあいながら自立しつつも、つながりあって皆でゴールする。

 

今年、13回目。この光景をみたくて開催したのだった。皆さんありがとうございました。