今回は1986年まで列車が運行されていた旧福知山線の廃線跡を探訪してきました。
(取材日は平成22年3月24日[日曜日]です。)
摂津鉄道時代から活躍していた旧福知山線の魅力を数多くの写真を交えて紹介します。
武田尾駅を出て暫くの間、川沿いを進みます。
この辺りは民家が何軒か立ち並んでいるだけです。
(赤い橋脚の場所がスタート地点です。)
そして私は足元の枕木を頼りに歩き続けます。
スタート地点から暫く歩くと1個目のトンネルに入ります。
なおトンネル内部には照明が一切、存在しない為に懐中電灯などを必要とします。
トンネルを抜けると進行方向右側に渓流が見えてきます。
武庫川沿いを走っていた旧福知山線は「風光明美な路線」として知られています。
また旧福知山線は現福知山線とは異なり、全区間が単線区間でした。
更に道を進むと赤錆を帯びた鉄橋が見えてきます。
鉄橋に帯びた赤錆と枕木に生えた苔が長い歴史を感じさせます。
(鉄橋の枕木上に見える鉄線は線路を固定していた金具です。)
そしてその後も道は武庫川沿いに続きます。
心地よい春の日差しと渓流の流れが「日々の心の疲れ」を癒してくれます。
徒歩移動でしか味わえない醍醐味がこの廃線跡には数多く存在します。
また沿道には信号場跡や速度制限標識などの鉄道設備が存在します。
かつて裏側で安全運行を支えた鉄道設備の面影を探す事も廃線探訪の楽しみの一つです。
武田尾駅から歩く事約1時間半、廃線区間は終わりを告げて一般国道に入ります。
ここから更に15分程歩くと現福知山線の鉄橋が見えてきます。
そして武田尾駅から歩く事、約2時間。ゴール地点の生瀬駅に到着しました。
こうして私の今回の廃線探訪は完全に幕を下ろしました。
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