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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ワタシ

2016-07-04 08:29:02 | 日記
 あなたは自分のことを何と呼んでいるだろうか。先日こんな話しを聞いた。「オレはオレのことをオレって呼んじゃうんですけど、それはまずいぞって先輩に叱られて、オレはオレのことをボクって呼ぶようにしようと練習してるんすよ」。なるほど、しかし練習の成果は全く感じられなかった。
 
 人前で話す時、つまり複数の人に話しかける時と個人的に誰か仲のいい人や人達と内輪の話しをする時では呼び方が異なる、という人もいれば、いつでも同じ、どんな場合でも使い分けない、という人もいるだろう。確かに自分をボクと呼ぶ人は、いついかなる時でもボクで通している場合が多いような気がする。話し言葉とは別に文字にする時もまた様々だ。ボクなどとカタカナで書いてしまうと、ひらがなの「ぼく」のような親近感がわかない。ただしひらがなの「ぼく」はかなり幼い感じがする。ある程度成長したら僕になってもいいようにも思う。実際そのように変化してきた人がいるなら、何歳ぐらいから「ぼく」が「僕」になったのか聞いてみたい。
 
 ありがちなのは、幼い時期は「ぼく」ないし家族が呼ぶ自分の名前の愛称を一人称として使い、家族以外の友人が増えて来たある時、急にオレと呼び始める例ではないかと思うが、その例通りに変化してきた自分自身の例も含めて、変化の瞬間については全く記憶がない。

 参院選の選挙運動を見ていると、候補者はおおよそ自分のことをワタクシと呼んでいる。ボクとかオレと呼ばないばかりかワタシとも呼ばない。文章にした時にこれは本当に区別が難しい。このブログを書き始めてからずっと、一人称は「私」と書いてきた。これは声に出せば「ワタクシ」ではなく「ワタシ」と読んでもらいたい「私」だったのだが、選挙運動をしている皆さまの「ワタクシ」もおそらく「私」と書く。日本語は難しい。
 
 しかも男性と女性ではまた変化の様子が異なる。最近では女性も自分自身のことをオレとかボクとかワイとかワテとか地方色も取り混ぜて様々な呼び方をするようだが、ある程度年齢が高くなると人前で話す時は別としてアタシと呼ぶ例が多いようだ。アタシは明らかに「私」と言う文字とは異なるニュアンスなのだが、書くときはなぜかこの「私」になってしまうために読む側でアタシなのかワタシなのかワタクシなのかを読み分けなければならない。

 参院選の候補者が「と、ワタクシは思うのであります」とマイクを通して話した言葉と、同じ人が親しい友人の前で「オレはさあ、こう思うんだよね」と言った言葉が完全に一致しているとは限らない。推薦してくれる党や団体の意向を汲んでワタクシはものを言わなければならないからだ。同じ自分の中にオレとボクやアタシやワタクシが異なる心を持って生きているとき、そのうち誰の言い分に一番重きを置いて暮らして行くかを決めなければならない事態も発生してくるだろう。まさにそのことで悩んでいる人の声も聞く。さて、あなたは自分を何と呼びますか?(三)



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