電子メールを使い始めてからだいたい20年ぐらい経っている。当初はどんな書き方をしていたのか全く思い出せないが、初期のころはまだ先進のお客様しか利用しておらず、使っているのはプロジェクトの仲間内だけだったので、ずいぶんとラフな書き方だったような気がする。もちろんスマホどころか携帯電話なども無い時代だったので、そういった携帯機器でメールすることになろうとは思ってもみなかった。電子メールを使い始めたのと同じころにはまだポケベル全盛の時代だった。ポケベルが鳴ったら近くの公衆電話に走ってテレホンカードでベルのディスプレイに表示された電話番号に電話を入れるのだ。テレホンカードを持っていなければ小銭を使わなければならず、ポケットには公衆電話用の小銭が絶えずジャラジャラしていた。
はがきや手紙という文化を隅に追いやって、電話とFAXが我が物顔でのしていた時代に電子メールは静かに登場して来て、急激にビジネスの中心になってしまった。まだまだ電話とFAXが強い業界も多いだろうと思うが、私たちの業界では完全にメールが強い。しかし、その電子メールも一昨年あたりから、スマホで人気のLINEなどに近いチャット形式のコミュニケーションシステムに置き換わりつつある。パソコンやスマホなど携帯して持ち運べる機器の進化とコミュニケーション手段の変遷は強い相関関係があるようだ。
メールは宛先によって書き出しの形式が変わる。自社向けの場合は「お疲れ様です」などで始まる。社外向けには「いつもお世話になっております」などで始まる。なかには疲れてもいないのに「お疲れ様」と言われてしまうと本当に疲れたような気がしてしまうので「お疲れ様」とは書かない、と宣言して「おはよう」「こんにちは」と一般的な挨拶文から書き始める人もいるが、そういうつわものは珍しい。社外向けの場合は書き出しに会社名を書いてみたりご愛顧感謝の言葉を書いてみたり、その昔の手紙の形式を色濃く残している。が、チャット形式のシステムになると今のところ型が無い。たいがいはほとんど単刀直入に要件を言うか、その要件に対する感動や落胆をアイコンなどで表現する。電子メールの場合、例えばびっくりした時の「!」だけを書いて送るというのはためらわれるが、チャットならそれが気軽にできる。形骸化された枠が無く、楽に多くの情報をやり取りできるメリットがチャットにはある。宛先の違いによってメールとチャットをうまく使い分ける時代になってきたようだ。
音声認識により発話を正確にテキストに変換する技術も高度になって来ている。チャットシステムも画面を見る事ができない場合は音声応答に切り替えたり、チャットシステムの向こう側にいるソフトウェアロボット(エージェントシステム)に対して音声やテキストで仕事を頼んだりしながら、プロジェクトチームの仕事全般の生産性や生産品質を高める時代もすぐ近くに来ている。コミュニケーションに関する限り、時代は今ちょうど過渡期に入った頃合いなのかもしれない。(三)
moniswitch
今お使いの離床センサーがそのまま使える!
離床センサーのスイッチ入れ忘れ事故を防止するスマートスイッチ
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
はがきや手紙という文化を隅に追いやって、電話とFAXが我が物顔でのしていた時代に電子メールは静かに登場して来て、急激にビジネスの中心になってしまった。まだまだ電話とFAXが強い業界も多いだろうと思うが、私たちの業界では完全にメールが強い。しかし、その電子メールも一昨年あたりから、スマホで人気のLINEなどに近いチャット形式のコミュニケーションシステムに置き換わりつつある。パソコンやスマホなど携帯して持ち運べる機器の進化とコミュニケーション手段の変遷は強い相関関係があるようだ。
メールは宛先によって書き出しの形式が変わる。自社向けの場合は「お疲れ様です」などで始まる。社外向けには「いつもお世話になっております」などで始まる。なかには疲れてもいないのに「お疲れ様」と言われてしまうと本当に疲れたような気がしてしまうので「お疲れ様」とは書かない、と宣言して「おはよう」「こんにちは」と一般的な挨拶文から書き始める人もいるが、そういうつわものは珍しい。社外向けの場合は書き出しに会社名を書いてみたりご愛顧感謝の言葉を書いてみたり、その昔の手紙の形式を色濃く残している。が、チャット形式のシステムになると今のところ型が無い。たいがいはほとんど単刀直入に要件を言うか、その要件に対する感動や落胆をアイコンなどで表現する。電子メールの場合、例えばびっくりした時の「!」だけを書いて送るというのはためらわれるが、チャットならそれが気軽にできる。形骸化された枠が無く、楽に多くの情報をやり取りできるメリットがチャットにはある。宛先の違いによってメールとチャットをうまく使い分ける時代になってきたようだ。
音声認識により発話を正確にテキストに変換する技術も高度になって来ている。チャットシステムも画面を見る事ができない場合は音声応答に切り替えたり、チャットシステムの向こう側にいるソフトウェアロボット(エージェントシステム)に対して音声やテキストで仕事を頼んだりしながら、プロジェクトチームの仕事全般の生産性や生産品質を高める時代もすぐ近くに来ている。コミュニケーションに関する限り、時代は今ちょうど過渡期に入った頃合いなのかもしれない。(三)
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