🔵いま古都京都は、訪日外人観光客で賑わう。中でも人気が高かいのが、「清水寺」と「祇園」だと言う。訪れる理由は、景観ばかりか、1500年と言う伝統文化に触れるためだと言う。極めて質の高いツーリストと見ていい。
加えて、若いリピーターの観光客が多い事、日本滞在が1カ月以上と言う観光客が多いことに驚く。いまの日本のインバウンドが、本格的なツーリズムの域に達したことがよくわかる。
先日の日本ホテル協会の定例会見「もう中国には、期待していません」この自信あるメッセージ。知らぬ間の大きな時代の変遷である。
🔵今回の事で学んだ事がある。海外の若い人たちの殆どが、勤め先から長期休暇を取り、憧れの日本を訪れていると言う。
日本の若い人達が、会社から休暇を取って、果たして長期の海外旅行が可能かどうか、はたまた金銭的な余力があるのかどうか、日本はGDPで世界第3位とはいえ、企業の制度面でも、個人的な資力と自由の面でも、大きく遅れをとっているように思えてならない。
いまの日本は,インバウンドを通じて,世界の人達から多くのことを学ぶ絶好の機会だと思うがどうだろう。(Yama) ●表題の写真:銀杏の葉(撮影:Jtiro)
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🔴「人生とは、いかに深く生きたかということです。」(作家、城山三郎)
今年もあと1ヶ月、毎年のことながら反省すること多い歳晩である。
何はさておき、今年も「増税メガネ」とか「平和ボケ」とか、いろいろ
揶揄されながらも、なんとか平和であった事は、ご同慶の極みである。
🔴ただ、このままで、これからも、何時迄も、平和で平穏にいくとは思えない。だからこそ改善と改革が必至だ。さて,どうする。
国民的な大きな命題を抱えて、深く生きたと思う今年を無事に健康で
越年出来る事を良しとしたい。(Yama)●表題の写真は、京都,宇治「醍醐寺三宝院」(重要文化財)安土桃山時代特別史跡 ●本文全ての撮影,Yama(Jtiro) . . . 本文を読む
(情報の隘路)🔵最近米国では、ロス在住の女優が制作した「Forgot My Phone」という映画が、YouTubeで公開されて話題を呼んだ。
「殆どの人達がスマホに夢中.公園でブランコに乗る子供もスマホを片時も離さない.食事する女性は,スマホで自分撮りに余念がない。スマホを持たない主人公は、周囲の人達の振る舞いを寂しく見守るだけ.」という,小さなスマホに占拠された哀れな人達の日常を、アイロニックに描いた作品だ。🔵いま日本でも、随所で同様の現象を見る事が多い。「スマホは、21世紀のアヘンだ」「表層的な情報に溺れて、スマホ中毒になり易い、挙句、物事の判断ができなくなる。」と物理学者の志村史夫氏は警告する。🔵本来,情報とは、仕事や生活の利便の為にあるもので、知る事で何かしらの価値がもたらされて然るべき筈だ。しかしいまのスマホに内蔵される様々なソフト(情報)は、必ずしも正当なものばかりではなさそうだ。
「売らんがための情報」や「猥雑な面白情報」も多い。困ったもんだ。軍事におけるスパイ情報は,論外だ。物事に「表」と裏」があように、情報にも「いいもの」と「悪いもの」がある。しかし情報の秘められた魅力に期待を寄せたい。あとは,日本の人々の良心に待つしかない。(Yama)
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⚫️「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 ロシアによるウクライナ侵攻の長期化で、世界秩序は大きく狂い始めた。
戦後78年,平和を享受してきた日本では、ウクライナのロシア侵攻という蛮行を目の当たりにしたにも拘らず、平和憲法があれば他国からの侵略はないと、高を括る人がいかに多いことか。戦後の厭戦教育のなせる結果とは言え情けない。まさに「平和バカ」と言われる所以だ。
その結果、政府や国会の「憲法の改正」論議は進まないし、国民の国防、自衛意識の高まりにも結びつかない。⚫️日本の歴史は、世界に誇る悠久とも言えるものだが、海に囲まれた島国だったために、外敵の脅威を受ける事が少なく「ぬるさ」と「甘さ」が、国民ばかりか政治の悪い体質になってしまった趣がある。
世界の潮流は、過去三十年間で最も不透明な時代「インターレグヌム」だと言う。(ドイツ、マックスプランク研究所のシュートレイク博士)、現在は、「古い体質」と「新しい体制」の狭間にある時代で、戦争などが起き易いと言う。岸田流「新しい資本主義」だけでは、我が国の行方や安全は確保出来ないので、時代対応の保守本流的な革新の政治が待たれる所以だ。(Yama) ●表題の写真はタイ王国13世紀のスコータイ遺跡の女像(撮影Jtiro)
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🔵いま「地政学」に余念がない。リカレント、学び始めると奥が深い。極めて現実的で面白い。若い人を含め多くの人に勉強して欲しい。厭戦効果どころか、逆に知的な国防意識が高まる。最近、ウクライナ戦争の膠着化で日本の国防討議に火がついた感じだが、その論点の一つに「地政学の視点」がある。地政学の基本の考え方に、シーパワー(海洋国家)と、ランドパワー(大陸国家)という「二分法」がある。
識者によると世界の秩序は、海洋と大陸で棲み分けることで維持されるというのが、地政学の根本理念だ。
ウクライナの場合はこの均衡が崩れたと言う。
🔵いま日本に差し迫る戦争の疑念は(台湾有事)。「大陸国家」中国の存在である。それに大きく反対する「海洋国家」日本や同盟国米国との均衡が崩れないかと言う危惧がある。91歳老耄の私の様に、無惨極まりない大東亜戦争を体験したものにとって、再び戦争はあってはならないし許されない。そのためには日本の地政学的見地(位置性)から、いま言われているさまざまな国防上の疑念や、日本の置かれている立地性を真剣に考える事が不可欠だ。🔵この北条語録によると遥か1000年前の平安時代、国際交易がないにも拘らず、時の宰相の知恵で海外から押し寄せる交易船相手に,争いを避けて交易の道を探り、外国の新しい文化を取り入れてきたと言う。日本の外交や国防の戦略に、今こそ地政学的で平家力学的な国民の知恵が望まれる所以だ。(Yama) . . . 本文を読む
🔴いま外人お遍路で賑わう西国29番札所,松尾寺には,こんな書状が張り出されて、参詣の人々の心を誘う.●「極楽と地獄の別れ道」(幸福への道)「頼もしい人、融和を計る人]「何事も善意に解釈する人」●(不幸を自分で造る人)「絶えず不満や愚痴の多い人」「欲深く自惚の強い人」●「貴方は、この書状を見て、どの様に、思いますか。」
🔴普通の人は、平素、なかなかこんな質問には、お目にかかることもないし、
さして興味もないと思うが、四国お遍路に出向くような人には、格好の質問に
思える。しかし私たちは、普通に暮らしているかぎり、こんな質問に出会うことはない。🔴禅語に「看脚下」(きゃっかをみょ)同じ意味で「脚下照顧」(きやつかしょうこ」という言葉がある。人は、何かに頼って生きていると、それを見失った時に、前へ進め無くなる。だから、常に自分の足元をよく見て進むべきとある。🔴人生百歳時代、総じて長生きの時代に、長い一生を何もなく終えるということは、意外に大変なことかもしれない。「激動の時代を何もなく終えるということは、素晴らしい」とする意見もある。「時々自分の人生を振り返ると、その時々の状況と、その対応について
自分ながらよくやったと、微笑ましくなることがある」確か作家の遠藤周作さんが、密かにこれを繰り返し出来る人は、生涯、自己研鑽が出来る素晴らしい人だと、褒めていた文章を思い出した。(Yama) . . . 本文を読む
🔵「戦争のない世界は理想である。私たちはそれを目指していかなければならない。しかし残念なことに口で「平和」を唱えるだけでは戦争は止められない。世界と日本に必要なのは、戦争を起こさせない「力」(抑止力)である。」
「日本国記」百田尚樹著)
🔵その抑止力が、今の日本にはない。
しかしほとんどの国民は、日本は永遠に平和だと信じてきた。
それは戦争を知らない戦後の人達が、戦後の厭戦教育を受けてきた結果と考えられている。
いま尖閣や北朝鮮や台湾問題など、戦争の危機が叫ばれる折から、戦争に目を向けようとしない所謂、「平和バカ」の存在である。
また護憲政党が反戦を理由に改憲に反対してきたため、自民はじめ保守勢力は、改憲できないできた。
しかし今回のウクライナのロシヤの暴挙を見て、
そんな日本の政治と日本の安全に危機感を覚えた作家の百田尚樹さんは、同志を募って果敢に「日本保守党」を立ち上げた。快挙と言える。
🔵「日本保守党」が生まれた経緯がナウい。デジタルによるWebサイト「YouTube」を駆使した卓抜な情報戦略の成果である。あっという間に多くの人を巻き込み、共感を得て同志を党員にしていく。37項目に及ぶ政策綱領で、今の保守勢力にアンチを突きつけたデジタル戦略を高く評価したい。そして日本の政治と国防が、大きく変わる事を期待したい。(Yama) ●表題の写真は1970年の大阪万国博のシンボル、太陽の塔の面、
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🔵昨年,卒寿を迎えたが、宗教には全く関心がない。
にも拘らず、しばしば京都や奈良の仏寺を訪ねる。昨年だけでも30寺を越した。特に仏寺建立の由来や、その歴史的な背景に興味を持つ。いまインバウンドで遠く欧米から日本を訪れる外人観光客には、日本のお寺や神社に興味を持つ人が多い。
このところ由緒ある本山の高野山や仁和寺など、塔頭にある外国人向けの宿坊が、連日満杯だと言う。
その理由を探ると、日本のお寺の森厳なたたずまいがもたらす、心揺さぶられる雰囲気がたまらないと言う。
また日本の至る所で出会う日本人の「暖かい配慮」に対して、日本の社会がもたらす「伝統的な国民性と優しい心ずかい」を讃える。🔵しかし現実の日本社会では、高齢者の老害が後を絶たない。
あの良寛和尚は、その老人の歪んだ所作を「耐え難きもの」として、本来「人のあるべき心づけ」について諭した。
そして、あの道元和尚も著書「正法眼蔵自証三昧」で、老人の「愛想なき心ゆきと言葉」について、厳しく諭した。
「ものを考えながら生きていくと言う事は、美しく老いるための最大の条件だね」(作家、伊藤肇氏談)
元気で正しく歳をとると言う事は、頗るいい事だとわかって来た。(Yama) ●表題の写真は、皇室ゆかりの京都北山の名刹,泉涌寺の庭池(撮影Jtiro)
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🔵1)「生計」われいかに生くべきか。
2)「身計」われいかに身を立てるか。
3)「家計」われいかに家庭を営んでけいくか。
4)「老計」いかに老いていくか。
5)「死計」いかに死すべきか。
哲学者安岡正篤は、「人生五訓」を後世のために書き記した。
そして「人間、泳ぎもせず漕ぎもしないで、一生を終わるな!」の名言を残した。
🔵また古く鎌倉時代には、武家社会をつくった平家が台頭、いつしかその思い上がった所業が世の人々の逆鱗に触れ、栄華を極めた平家は瞬く間に没落する。そして「驕る者久しからず」の名言が残された
🔵「常なる謙虚さ」と共に「常に人を思う心」の二つの心いきが、今の世の中、いかに求められるかが,明らかになってきた。
世界平和のために、プーチンと習近平に、この言葉を贈りたい。(Yama) . . . 本文を読む
🔴「風立ちぬ 今は秋、帰りたい 帰れない あなたの胸に、風立ちぬ 今は秋、今日から 私は心の旅人 」
松田聖子,歌)松本隆,作詞)大瀬詠一,作曲) 約50年前、一世を風靡した名曲の一節である。
おりしも戦後昭和の経済最盛期で、日本経済の潮流は「モノからコトへ」「モノから心へ」と、「心への回帰」が急速に進んだ。
大ヒットしたこの唄の歌詞は、当時の生活者の心象をあらわにしたモノで、聖子の歌声とマッチして、多くの人達の心を鷲掴みにした。
今また、リバイバル中だという。
🔴いま大阪は、2025年 の大阪万国博の開催を控え、パビリオンの建設に拍車がかかる。前の大阪万博では、世界から6000万人を超す人達を迎えて、世界に向け日本経済が爆進する契機となった。 いま日本は、再び新しい経済の創出を目指す。
(Yama) ⚫︎表題の写真は、奈良、般若寺のコスモスの花、
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🟡「たちまちの秋」/彼岸前日の夕刻、慌ただしく外に飛び出したところ、一瞬、爽やかな涼気が、あらわな肌を駆け抜ける。「秋が来た!」 昨日まで、いつになく残暑厳しい9月と思いきや、忽ちにして秋の到来である。
しかし歳が行くと、心なしか「忽ち」が「やがて」に代わり、「なかなか」となり、記憶のスピードが落ちていく。
感性が鈍るのか、前のことを忘れて今の出来事に痛く感動する。老化現象とは言え、虚しく悲しい。
🟡「質秋立つ」/しかし季節は、決して老けることは無い。逆に進化を繰り返しているのかもしれない。毎年の事ながら、多くの人間や動物や自然を包含して生命を育む。とりわけ日本の秋は、偉大な大地の収穫の季節でもある。それは巡り来る四季の秋とは言え、「神の配剤」としか言いようがない。新たにめぐり来た日本の秋を、もう一度、検証してみてはどうだろう。(Yama) ●表題の写真は、チェンマイのホテルにおけるタイ伝統舞踊のショー、
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🔵日本のインバウンドが好調だ。海外のベアー客をエスコートして、日本の食事や季節の味覚を嗜んで貰うユーチューバーの番組をよく見る。ほとんどの外人客が、日本のご飯や前菜や一汁や魚料理に絶賛の声を挙げる。
日本の米が、何故ここまで美味しいかと言えば、日本の四季(気候)「二十四節気」にあると言っていい。生命力を漲らせた大地の変化が、日本の米に美意識にも似た繊細な味わいを与えると言う。日本の伝統的食文化である和食が、2013年.ユネスコ無形文化遺産に登録された。
🔵戦中、戦後の貧しい時期、日本は、経済の復興と、米の生産が正常化するまで、米の統制配給制が続いた。その間、アメリカの食糧支援で、小学校の子供達に乾パンが支給された。しかし異国の食文化にはなかなか馴染まず、苦労した事を思い出す。
敗戦による食の貧困が、生活する上でいかに厳しかつた事か、すべての日本人は、思い知らされたと言う。だから日本のお米は、日本の平和の象徴と言っていい。「いつも月夜に米の飯」なに不自由ない満足な食生活を意味する日本の格言である。
但しタイ料理には、淡泊で長いタイ米がよく合う。「地産地消」とは上手く言ったモノだ。(Yama)
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🔵2025年、待望の万国博が大阪で開催される。先の万博は、敗戦から立ち直ったわが国の現状や、関西経済の実力の程を広く世界にアピールする絶好の機会だった。
そしてこれを契機にして、この関西からナショナルやシャープや東レや任天堂など世界的企業が輩出し,世界世界経済を牽引した。
次のEXPOでは、新しいコンセプト「SGDs.持続可能な経済の開発目標を目指す新たな発想と努力」が求められている。
🔵古く大坂は、・飛鳥時代、聖徳太子の四天王寺建立から、
・奈良時代の難波宮、・中世に於ける東洋のベニスと言われた堺の繁栄、
・安土大阪時代の太閤秀吉による計画的な大阪の街づくりなどが、継続的にしかも計画的に行われて来た。その結果、江戸時代前期の商都大阪の地盤形成がなされたと言っていい。
武士の街の江戸の「政治」に対して、町人の大阪が、日本の経済をしたたかに主導した。
大阪人が、こよなく浪速の町人文化を誇りにする理由がここにある。(Yama)🔵表題の写真は「住吉大社の祭り神輿」(Jtiro) . . . 本文を読む
●黒髪を梳くや芙蓉の花の蔭(日野草城) ●物いへば唇寒し秋の風(芭蕉)●見つつ行け 旅に病むとも秋の不二(漱石)
🔴9月を「長月」という。その由来は夜長月(よながつき)を略したものとの説が有力だ。
いずれにせよ秋を迎えて山野のたたずまいが一変する。秋分の日をはさんで、先祖供養の行事「彼岸会」がある。
「十五夜」「十三夜」と月の美しさを愛でる絶好の時でもある。(Yama) . . . 本文を読む
🔵「マイ、ベンライ」(どうしまして)大好きなタイの日常挨拶語である。次いで覚えた言葉が、
●「コープ カップ」(ありがとう)●「サワデカップ」(男性の挨拶,今日は)●「サバーイ」(元気よ!)いずれも語感がよく、使い勝手がいい。
この挨拶言葉をモノにしてからは、タイに出向くのが楽しくてしょうがないという趣になって来た。
私が、タイとの国際交流の仕事(ロングステイ)で、タイ北部の都市チェンマイを本拠に決めてから23年になる。
人々の気風は優しく、爾来チェンマイは、私にとって第3の故郷となった。
🔵タイの総選挙の結果、貢献党が勝利し、国外追放だったタクシンさんが17年ぶりに帰国、
この国の政治がやっと正常化する兆しだ。タクシンさんの心境たるやいかがなものか。察するにあまりある。
タクシンを支援するタイ北部地方の人たちにも、やっと春が来たという事か。まさにドラマと言っていい。
🔵インバウンドやタイの人々の心意気はA級だが、政治はC級、ハイテクの世の中ながらこのギャップが、タイの魅力たる所以に思えてならない。そこで軍政から民政へ大きく踏み出すタイ政治の顛末を、タイ在住の中西英樹さんに聞いた。(Yama) ●表題の写真は、タイの世界遺産スコータイの仏像(写真Jtiro) . . . 本文を読む