goo

放射能

 福島第一原発は予断を許さない危機的状況が続いているようだが、現場の作業員たちは懸命の努力を続けていることだろう。東京電力本社の会見があまりに要領を得ず、「こんな奴らにの命を預けているのか!」と愕然とすること度々であったが、実際に作業に当たっている人たちの、文字通り命を賭した働きについて書かれた記事を読んでからは、見方が変わった。「想定を超えた」津波の被害が甚大だったため、次々と生じるトラブルに後手に回った対応しかできなかったことで、現場の作業員たちを責めることなど決してできない。間違いなく大量の放射能を浴びているはずの彼らの健康を心配しながら、なんとか彼らの努力が実を結ぶよう祈るばかりだ。

 とは言え、最悪の事態に備えるだけの心構えはしっかり持っていなければならない。そこで、「独立行政法人 放射線医学総合研究所」のHPに行って、「東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識」を勉強することにした。
 色々難しいことを噛み砕いて説明してあると思うが、やはり図示してもらった方が分かり易い。


 ここで注意しておかねばならないのは、ここ数日やたら耳にするSv(シーベルト)という単位だ。これは人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測る物差しとして使われる単位であり、1000mµSv(1マイクロSV)=1mSv(1ミリSv)、1000mSv=1Svである。したがって、一時2号機と3号機の間で観測された400mSvという放射線量は、この図から判断すると、人体に害を及ぼす危険性の
かなり高い量であることが分かる・・。
 しかし大事なのは、風評被害にまきこまれないようにすることだ。ネットで流布されているという「ヨウ素を含む消毒剤を飲むと被ばくを防げる」という噂についても、このHP上で「信じるな」と警告している。 そして、

 『東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に関し、被ばく等の可能性をご心配になられている方は、先ず、以下のことを行っていただきます様お願い致します。
 汚染があったとしても、以下の処置でかなりの程度放射性物質を洗い落とすことが出来るはずです。
1.洋服、靴をぬいでビニール袋に入れる。
2.布やウェットティッシュなどで拭いとる(ふきとった布などはビニール袋に入れて捨てる)。
 シャワーが利用できる方は以下のことを行ってください。
1.髪をシャンプーする。
2.顔を洗う。(石鹸、ボディソープ)
3.体を洗う。耳の中、爪の間も洗う(石鹸、ボディソープ)。
4.洋服は洗濯するか、気になるようでしたら捨てるのがよいでしょう。』

とも書かれている。要するにこういう時こそ冷静さを失わず、専門家の声に耳を傾け、それに従うことが肝要なのだろう。


 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする