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原子力発電所

 原子力発電所は今日本にいくつあるんだろう。そんな疑問が浮かんでいたので、ちょっと調べてみたら、「電気事業連合会」のHPに「2010年3月末現在、日本では54基(合計出力4884.7万kW)の商業用原子力発電所が運転されています」という答えを見つけた。それとともに、次のような地図もあった。



 少し地図が見にくいので、以下に書きなおしておく。

【北海道電力】・泊原発
【東北電力】 ・東通原発 ・女川原発  ・浪江・小高原発(準備中) ・巻原発(中止)
【東京電力】 ・福島第一原発  ・福島第二原発  ・柏崎刈羽原発  ・東通原発(建設中)
【中部電力】 ・浜岡原発  ・芦浜原発(中止)
【北陸電力】 ・志賀原発  ・珠洲原発(中止)
【関西電力】 ・美浜原発  ・大飯原発  ・高浜原発
【中国電力】 ・島根原発  ・上関原発(計画中)  ・豊北原発(中止)
【四国電力】 ・伊方原発
【九州電力】 ・玄海原発  ・川内原発  ・串間原発(中止)
【その他】  ・東海第二原発  ・敦賀原発  ・大間原発(建設中) 
       ・東海原発(終了)・ふげん(終了)

 これだけたくさんあると、「日本の表面積は地球の表面積のわずか0.07%にすぎません。その狭い日本に全世界の原発の約13%が密集しています」という指摘も実感できる。
 福島原発の報道を見聞きするたび、父が「知らん間にこんなものいっぱい作りやがって」と怒るが、「原発は安全」という推進派の作戦に見事にはまった結果であるから、それはちょっと無責任な言葉だろうと思う。だが、大勢の人々がたぶん父と同じような感想を持っているように思う。例えば、電気事業連合会のHPにある次のQ&Aを読めば、「原発って必要なんだな」と思ってしまう。
 Q:「日本はなぜ原子力発電を進めるのか?」
 A:「日本は欧州のように隣接国との間で天然ガスや電気を融通することはできず、電気をつくるための資源は海外から輸入しなければなりません。原子力発電は燃料の供給及び価格の安定性に優れ、発電時に二酸化炭素を排出しない特性があります。
太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーも重要な電源ではありますが、エネルギー密度が低く、現状では基幹電源とするのは困難な状況です。これらの状況を踏まえると、原子力発電は日本に必要であると言えます」
 それはそうだろう。電気を湯水のごとく使ってきた国だけに、一面真実ではあるだろう。だが、今日の結果として、安全性の問題がクリアーされていなかったのは、明白だ。HPにも原子力発電の仕組みについては丁寧に書いてあるが、原子力発電の安全性についてはまったく触れられてない。なんだかうまく誤魔化されている印象だ。これからだけでも、今回事態がここまで深刻化してしまったのも、「安全性よりもコストを優先させてきたツケが回って来た」せいだ、と断じたくなる。
 困った話だ・・。
 

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