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カサブランカ(2)

 朝、家を出た妻が「おお!!」と大声で叫んだ。すぐ後に外に出た私も「おお!!!」と叫んだ。庭のカサブランカが開花していた、しかも五輪同時に!!さすがオリンピック開幕が近いだけあって、カサブランカも空気を読んだに違いない。見事な咲きっぷりだ。




 自分で植えたカサブランカが咲いたのは何年ぶりだろう。つぼみが膨らんできて、開花するのを今か今かと待ちわびていたが、これだけの花が咲けば待った甲斐があったというものだ。まさに excellent!!

 朝はカサブランカ独特の芳香が余り感じられなかったが、夜塾を終えた帰宅したときには、庭からかなりの香りが漂ってきた。時間が経つにつれて香りが強くなったのだろうか・・。

 6年前にカサブランカの記事を書いていた。今読み返したら、こんなことが書いてあった。
『私はゆりの香りが好きである。常々、妻には私が死んだら葬式の祭壇は菊ではなく、ゆりで飾ってくれと頼んである。真っ白なゆりに囲まれてこの世での最後の儀式を終える・・なんだか憧れる。
 辞世の句も、漱石の  
  あるほどの菊なげ入れよ棺の中  
をもじって、「あるほどの百合なげ入れよ棺の中」と決めてある。
 今は一年中ゆりの花があるから、いつ死んでも心配はない』

 この思いは今も変わりない。

 

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