コブ？？

　塾舎の近くにある栗の木の枝に変な物がくっついているのを見つけた。




　こんな感じで目を凝らしてみたが、何だか分からなかった。鳥の巣かな、とも思ったが、この木に鳥が留まっているのを見たことがないから、違う。何だろう？？
　すぐに妻を呼んでみた。
「アレなんだと思う？」
「んん・・、何かなあ・・。分からんねえ・・」
じゃあ、と梯子を引っ張り出してきて、橋の欄干に立てかけ、高枝切り鋏を持った私が上って枝を切り落とそうと思ったが、枝が太くてうまくいかなかった。少しばかり意地になって、たたき落としてやろうと、高枝切り鋏を振り回したが、ぶつけた感触が硬くて、どうにもならなかった、残念・・。
「危ないから、もうやめにしたら」
という妻の忠告をきいて、素直にはしごから下りたが、どうにも納得できない。少し経って、家から出てきた父をつかまえて、
「枝にくっついているあれって何？」
と訊ねてみた。
「あれか・・、あれはコブだろう」
「コブって、木のコブ？」
「うん。あんな物はよくできる」
「そうなの。中に何が入っているの？」
「何にも入っとらんだろう。カチカチ」
「そうなの、ふ～～ん」
と、分かったふりはしてみたものの、その実まったく分かっていなかった。
≪どうしてあんな物ができるんだろう、中を切って見てみたいなあ、本当にコブなんだろうか、鳥が作ったものじゃないのか・・≫
　などなど、疑問は深まるばかりだった。ネット検索してみても、「これ！」という解説が見つからなかった。う～～～ん、気持ちが悪い・・。

　どなたかご存じの方は教えて下さい。お願いします。