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誰に向かって・・

 これだけ結果が見えてしまう選挙も珍しいんじゃないかと思う今回の参議院議員選挙。投票に行く気も萎えてしまうほど面白みが全くない選挙だが、そうは言っても探せば突っ込みたくなることもいくつかある。その最たるものが、今朝見た日本維新の会の政見放送。石原慎太郎と橋下徹が二人で出たのだが、その時の画面がこんな感じ。


 最初から最後までこの姿勢のままで、15分間一度たりとも前を向かなかった。つまり、談笑する二人を私は横から見ていたという感じなのだ。まあ、橋下の顔など正面から見たくもないからいいと言えばいいのだが、いつ前を向くのか、とついつい最後まで見てしまった愚かな私・・。だが、この二人、いったい何のために政見放送に出てきたのか、最後まで疑問が解消できなかった。二人で訳の分からぬことを騒き合うだけなら、内輪でやっていればいいわけで、何も公の電波に乗せる必要もない。新機軸を狙ってこんなアングルからの映像にしたのかもしれないが、TVを見ている者のことなどまるで眼中にないといった姿勢には唖然としてしまった。地方分権だとか、アベノミクスの問題点だとか、二人でごちゃごちゃ言っていたが、私を含めた視聴者に向けて話しかけてこないのでは、全く説得力がない。挙げ句の果てには、二人で『頑張りましょう』とか言って、握手して終わってしまうのだから、開いた口がふさがらなかった。
 まあ、首尾一貫していて、いいと言えなくもないが、これを見ただけで、維新の会という政党が誰の方を向いているのかがはっきりして、政党紹介の放送としては傑作。だとも言えるだろう・・。

 今更自壊していく政党についてとやかく言っても仕方がないが、余りに噴飯ものだったから、つい・・。
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