順位戦Ｃ級１組・第５戦

　藤井聡太七段が、第７８期順位戦Ｃ級１組５回戦で宮本広志五段に１０１手で勝ち、５連勝とした。
　まあ、Ｃ級１組なら向かうところ敵なしだと思っているから、勝つのは当たり前だと思っていたが、案外終局まで時間がかかった。それはやはり、相手棋士もプロ、容易く負けるわけにはいかないし、ましてやＴＶ中継のある藤井七段との対局とならば、無様な負けを晒すわけにはいかず、普段より力が入り、好勝負になるのではないだろうか。いつだったか、ＴＶ中継を見ていたら、解説の棋士が「藤井七段と戦った棋士が皆強くなった」と言っていたが、藤井七段と対戦すると己の中に隠れていた力が覚醒するのかもしれない。それはそれで藤井七段のすごいところだと思うし、彼の出現が将棋界にもたらしたものは計り知れないものだとも思う。
　
　これで１０回戦制の順位戦は半分が終わった。このまま全勝で突っ走って、是非ともＢ級２組に昇級してもらいたい。

　さらに金曜日には糸谷哲郎八段との王将リーグ３回戦が行われる。もう負けられないぞ、頑張れ、藤井七段！！