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久々に

 先日、高校生用の問題集を買うため、少し大きな書店へ行った。少し前に改装した店なので、書物の並び方がかなり変わっていたので、フラフラ歩いてみた。すると、文学書を集めたと思われる一角に「大江健三郎全小説」という全集物が並べられているのを見つけた。
「おお!大江健三郎!でも、買う人がいるのかな・・」
と心配になった。昨今文学など流行りじゃないだろうし、ましてや大江健三郎を読もうと思う人がどれだけいるか、それよりも大江健三郎の名を知っている人がどれだけいるだろうか、などと片田舎に住む人間にとっては、かなり衝撃的な光景だった。

 かくいう私でさえもう何年も大江健三郎の小説を手に取ったことはない。若い頃はむさぼるように読んだ時期があったのに・・。このブログで「大江健三郎」と過去の記事を検索してみたら、最後に読んだ彼の長編小説が「水死」だと分かった。何やら感想文が長文で認められているが、今の私はその本の内容を全く思い出せない。本当に読んだのだろうか?とさえ思うほどだ。

 う~~ん、さすがにこれは良くない。いくら何でも大江先生を蔑ろにしてはいけない。大いに反省した私は、「水死」以降に発表された彼の小説を読んでみようと思い立った。



 2013年に公刊された「晩年様式集 イン・レイト・スタイル」。アマゾンから今日届いた。果たして読書量が0に近くなってしまった私に最後まで読み通すことができるだろうか、甚だ不安ではあるが、とにかく頑張ってみよう。

 
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