1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 人間は自分がしてきた事、やってきた事だけが、今の結果にて。自分で清算しなきゃ、いつまでも、残ったまま、いつまでも、付き纏う事に。

2022-01-07 14:57:58 | 法話
お金にルーズな家族に「周囲に散々迷惑を掛け続けた事により今、その煽りが自らに返って来ているだけ。諺に『錆は鉄より出でて鉄を腐らす。愚痴は人より出でて、人を亡す』と。今、あなた方に起こっている事は全て身から出た錆、誰や彼やがやった訳ではない。自分達がやってきた事を、清算させられているだけ」と。

【追伸】
その家族に「隠している物は、嘘をついている物は、必ず露見する。人は迷惑を掛けられたまま、いつまでも黙ってはいない。部屋の中で散らかした物は、掃除しなければ、いつまでも汚れたまま。その汚れたままの状態で、また散らかせば、何を散らかしてきたのかも忘れてしまう。人生も同じ。そんな人間にまともな人間は寄っては来てくれない。自分が気付かにゃ、改善はない。次から次に問題が湧いて出て来るという事は、気付かん内に何かをやらかしているという事。自分に縁のあるものしか、自分に関わりのあるものしか、自分にはやっては来ないよ」と。啐啄同時(そったくどうじ。鳥の雛が卵から出ようと鳴く声と、母鳥が外から殻を突くのが同時でないと、生まれ難い)という禅宗の言葉がある。またとない機会、という意味ですが、この家族に「次々湧き出てくる問題も、考えようによっては、全ての膿(うみ)を出し尽くす、またとない機会かもしれない。膿(うみ)を出し尽くすまで、まだまだ問題は出て来るとは思うが、この機会を逃したらあなた方は、子孫に様々な問題を背負わせる事に」と。