1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2347話目】 メーテルリンクの『チルチルミチルの青い鳥』では、幸せは足元に、と。全ての答えは遠くにあらず、わが足元にあるのかな。

2022-01-15 20:21:26 | 法話
ツイッター読者女性が、わが寺へ相談に。「私は晩婚で、実は結婚して間もなくから夢に男性とも女性ともわからん、2人の黒い影が定期的に出てきて、何かを話し掛けてくるんです。もう5年も続いていて、何とかなりませんか。数多のお寺や拝み屋さんの所へ伺ったのですが、高額祈願料だけ取られて、何の解決も」と。

【追伸】
この女性のお話を聞いているうちに違和感を感じたので「ご主人に対し、何か、隠し事があるんじゃないですか」と問うと、顔色を変えて「そんなもの、ありません」と。「そうですか。『ずっと、夢に2人』と言われるので、隠し事が2つほど、あるのかな、と思って」と。拙僧のこの言葉で、この女性が激怒を。「そう怒らないで。自分の心を掘り起こせるは、自分しかいませんからね」と。あれ程に怒るというは、身に覚えがあるのかな、と。それから約1年後、その女性から電話があり「〇〇という者ですが、覚えておられますか。2つの隠し事を主人に打ち明けると、その夢を見なくなりました」とお礼の連絡が。ツイッター読者で同じ意味合いの相談は、これで2度目。2人共に拙僧「同じ問題で悩んでる人がおられるかもしれませんから、法話として出していいですか」と許可を得て、この度。如何に隠しても、自分の心を偽る事は出来ませんもんね。夢は潜在意識(今日までの記憶)が形となったもの。まず、第三者(祟りを含む)の責任に持っていかず、身に覚えのある事に目を向けるが、1番早い解決の糸口、かな。








【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 閻魔大王はほんとにいるの、と老若男女問わず、聞かれる事が度々。ほんとにいたら、どうする。その時にはもう、間に合いませんばい、と。

2022-01-15 09:04:12 | 法話
毎月16日は、閻魔大王のご縁日。特に1月と7月は、地獄の釜の蓋が開く日、と。この日を『薮入り』と言って、奉公人が休みを頂き、都会から、草深い田舎に帰省する事から、この様な名称に。昔は、正月やお盆の三ヶ日、薮入りの日には、皆々お店も休日に。昨今は、その風習も薄れ、メリハリのない希薄な世の中に。

【追伸】
檀家の、特に、子供達から「住職さん。閻魔さんって、本当にいるの」と問われる事が度々。人間って、ほんとに面白いもので、直に関係しない時には、呼び捨てを。が、直に関係しそうな時には『様』を付けるんだよね。『閻魔を閻魔様。雷を雷様。仏を仏様』と。まあ、これは余談ですが、話を前に戻して、子供達に「知らんがな。死んだ事がないから。でも、本当にいたらどうするや。死んだ後に、本当に閻魔がいたら。その時にはもう間に合わんばい。死んだ先でほんとに閻魔がいても後悔しないように、この世では、嘘は付かず、正直に、親に孝行、人に優しく、世の為、人の為に何かしらの奉仕を。されば、あの世に逝った時、ほんとに閻魔がいても、慌てる事はないわな」と。この方便、子供達には大なり小なり、よき影響が。

投稿写真は、わが寺の閻魔大王坐像。わが寺の閻魔大法要は、7月がご縁日。