【臨時法話】 昨日、X(旧Twitter)に投稿した法話の補足です。
檀家の女性が「松本潤さんの『どうする家康』が大コケだった、とヤフーN で度々掲載が。住職は、この評価ですが、どう思われますか」と。「拙僧は去年の大河(松潤家康)は、面白かったと思うけどな。嘗て、松山ケンイチさんの大河『平清盛』も『面白くなかった』という酷評が。何か、世相の流れ(ジャニーズ問題)に影響(潜在意識)されて、糞も味噌も、一緒にしてしまってる感がある様な気がするんだが。それとも、歴史を楽しむ事が出来る、教養(様々な説)を持った人が、この国は減少してきたという事なのかな。視聴率だけで評価、是非の判断をするは、ちょっと違う様な気がするけどね。拙僧周囲の歴史好きの人達は皆、『どうする家康』は好評だったよ」と。
続けて拙僧「あなた(檀家の女性)の質問を受けた時、思い出した事があってね。実は、拙僧妻の妹は英国人に嫁いでいて、もう25年以上に。その息子達(双子21歳)が、毎年日本(わが寺)に。その息子達(日本語が流暢)と映画館に洋画を見にいくと『何がそんなに面白いの』という場面で、大笑いするんだよね。映画終了後に、何で大笑いしたかを尋ねてみると『英語をしっかり理解していないと、その場面の面白さはわからないよ』と息子達に言われたんだ。そう言われて初めて『そうか、そういう事だったのか』と。映画館で洋画(日本語字幕)を見ている時、日本人客が笑う場面と、外国人客が笑う場面が違うに、少しだけ疑問を感じていたんだよ。この息子達(妻妹の子)のお陰で、その疑問が解決した」と話すと、この檀家女性が「なるほど、なるほどですね。『どうする家康』を面白いと思った人と、面白いと思わなかった人、の違いは、それそのものの認識の差、という事ですね。何か、すっきりしました」「この世の中に『これ、正解』はないもんね。何でもがそうですが、否定から入ったら得るものは少ない。どんなものにも、教訓はある。教訓と受け取れるかどうかは、本人次第だけどね」と。
次回の投稿法話は、1月15日になります。