1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2223話目】山梨県の恵林寺は、織田信長公に焼き討ちされ、その時、快川紹喜さんが「心頭滅却すれば、火もまた涼し」と。今一句は「滝のぼる鯉の心は張り弓のその如し。緩めば落つる元の川瀬に」と。

2021-07-23 13:51:46 | 法話

檀家若者が「住職、この1年、必死で頑張ったのに、仕事、人間関係と、やる事なす事全て裏目に。何でこう、ついてないんだろ」と落胆を。「そうか。全力でやり過ぎて、考え過ぎて、相手を気にし過ぎて、空回りしたな」と拙僧、大笑いを。「直属の上司も同じ言葉を。だけど、2人共、人の不幸に大笑いするかね」と。

【追伸】
この檀家若者に拙僧「やる事なす事、全てが裏目なんて、全くもって、凄いな。拙僧の子供が高校生の時、中間試験かなんかだったが、返されてきた数学のテストが『0点』だったんだよ。そのテスト用紙に一言『惜しい』と、先生が書き添えた文字が。息子が書いた答えが、見事に1個づつずれて、別の解答欄の枠に。枠ずれがなかったら、満点。君のこの1年と同じだな。1個ズレてたら、全て上手くいってたんじゃないのか。そりゃ、成功と同じ事じゃないの、考えようによっては」と再び、笑い飛ばしてやった。その後、この若者はグイグイ頭角を。





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